内科学セミナー
2025年02月13日
こんばんは、Dr.須郷です。
今夜、内科学のセミナーがありました。
今日のテーマは消化管内視鏡検査についてでした。
内視鏡検査は消化器症状(吐き気、下痢)のある子に対して有効な検査です。
内視鏡検査のメリットは
・体への侵襲が比較的少ない検査
・検査時間が長くない
・粘膜病変の評価に優れている
ことが挙げられます。
デメリットは
・基本的には全身麻酔が必要
・消化管の全てを評価できるわけではない
・粘膜以外の病変の評価ができない(粘膜しか採取できないため)
・装置、手技に慣れが必要
などが挙げられます。
内視鏡検査を行うことで病気の診断ができ、治療に進めるのでかなり有用な検査ですが、症状が治らないからとすぐに内視鏡検査に進むのは一般的ではないです。
大切なのは問診や糞便検査、血液検査、超音波検査などをしっかりと行い、食事変更や駆虫薬の投与など基本的な治療を行い、麻酔をかける必要がある内視鏡検査を行う前に治療反応があるかを確認することです。
どの検査も一長一短があり万全なものはないのでそれを使うべき状況の見極めが大切であると個人的には思います。