皮膚科セミナー
2024年03月10日
こんにちは!看護師の田村です。
先日、皮膚科の村山先生にお越しいただき院内セミナーを行っていただきました。
今回のテーマは外耳炎です。外耳炎の治療を行うにあたり、外科治療にならないように管理していくことが大切になります。
外耳炎の3つのポイントとして、
・赤み、臭い
・頭を振る、耳を掻く
・急にお尻や背中を痒がる、足をかじる
が挙げられます。3つ目のお尻を痒がる症状はアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎や肛門嚢の溜まりでも見られる症状ですが、外耳炎でもこのような症状が見られるそうで私自身あまり意識をしなかった点でもありました。今後の問診時などでも意識してお話を伺うようにしていこうと思います。
耳垢の成分は、フケ・耳垢腺・脂腺の3つの成分から生成されます。
耳垢腺はアポクリン汗腺と言う腺と同様で、汗を排出しています。これには皮膚のPHを下げる働きがあります。耳の入り口に多く、過剰に分泌されることにより耳垢も過剰になり耳道が狭くなり炎症を起こしやすくなります。
脂腺からは脂分を排出し、皮膚をアルカリ性に傾けます。ちなみに犬の皮膚は中性~弱アルカリ性で菌が増えやすい環境となります。人は弱酸性なので、ワンちゃんに人のシャンプーを使わないと言われるのはこの為だからなんですね。
このように耳垢が増えることにより炎症を誘発させるため、耳洗浄でキレイにすることにより炎症成分を減少させます。外耳炎と診断されたらまずは洗浄をひたすら行って耳の中の環境を整えます。それに合わせて必要な点耳薬を選択していきます。
耳の痒みがあるのに耳がキレイな子は、アトピー性皮膚炎や疥癬など別の原因の可能性もあるので、汚れがないからとそのままにせず受診するようにしましょう。
これから暖かくなり外耳炎の症状も出やすくなります。3つのポイントの症状が見られたら早めにご相談いただければと思います。