セミナー参加報告

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リハビリセミナー

2024年03月16日

こんにちは。看護師の田村です。

 

先日、リハビリ外来でお越しいただいている小笠原先生のリハビリセミナーに参加させていただきました。
今回のテーマは歩行時の膝関節の負担についてです。
まず、基準として平面を歩行する際は体重の2〜4倍(犬では2〜3倍)の負荷がかかると言われています。階段下降時には体重の6倍くらい、下り坂では体重の8倍くらいと場面によってかかる負荷は様々です。上記は人での結果となっていますが、恐らく犬でも同様の結果になると考えられています。
膝を曲げ伸ばしする際に、膝の前後の筋肉や腱か硬いと大腿骨が通常の位置から前や後ろにズレてしまい、この状態で負荷がかかると前十字靱帯や後十字靱帯の損傷の原因に繋がります。
この靱帯が損傷しても靱帯自体には痛覚は無いので痛みは生じませんが、膝関節の内側ににある脂肪が圧迫されて痛みが生じます。
平地では普段と変わらず歩行ができ、階段の昇り降り時に跛行が見られる場合は膝関節の原因の可能性が高くなります。歩行は普段何気ない動きですが、その動きをよく観察ことで異変にも気づけるかもしれません。
体重過多になるとより負荷もかかりやすくなるので適正体重を維持できるようにしていきましょう。