内科学セミナー
2025年09月02日
こんにちは。獣医師の山崎です。
今回は内科学セミナーでタンパク漏出性腸症( PLE)と呼ばれる病気について学びました。
タンパク漏出性腸症は原因として感染症や異物、寄生虫、びまん性腸疾患、腫瘍、右心不全、門脈高血圧症などにより蛋白が漏出することでタンパク、とくにALBの低下がおこる病気です。
その中でも原因として多いのが炎症性PLEと呼ばれる慢性腸症、リンパ管拡張症、腸炎によるタンパクの漏出です。
犬種として柴犬、フレンチブルドッグ、ダックスフンド、トイプードルなどが好発犬種になりますが、様々な犬種でみられます。
主に血液検査、超音波検査、内視鏡生検により診断を行い、食事療法やプレドニゾロン、クロラムブシルなどにより治療をおこないます。
合併症として血栓塞栓症、肉芽腫性リンパ管炎、低コバラミン血性がみられるのでそちらも注意が必要です。