セミナー参加報告

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眼科セミナー

2025年03月13日

こんにちは、獣医師のサクマです!

先日、眼科セミナーに参加してきました!今回のテーマは緑内障です。

 

緑内障とは眼圧上昇に伴う一時的、永久的な視神経障害のことです。人では正常眼圧緑内障が多いですが、犬猫では報告されていません。なので高眼圧≠緑内障ということです。

 

動物では原発性の緑内障は少なく、ぶどう膜炎や水晶体脱臼などによる続発生の高眼圧によるものが多いとされています。遺伝的に多い犬種として柴犬、アメリカンコッカー、シーズーが挙げられています。一般的に中〜高齢に多く、症状として充血、流涙、羞明が認められます。

 

緑内障の治療は2つで、“眼房水の産生を減らす“もしくは“眼房水の流れを良くする“ことです。基本的には点眼治療になりますが、外科的な介入が必要になることもあります。

外科的治療には半導体レーザーを用いて眼房水の排泄を促進するもの、排泄ドレーンを設置するもの、義眼やシリコンインプラントで置換する方法があります。

 

病院に来院されるほとんどが慢性的な緑内障であり、初期の緑内障をご家族が気づくことは難しいことが多いです。柴犬、コッカー、シーズーさんはもちろん、中齢を迎え眼が開けづらそう、眼が赤いなどの症状があればすぐにご相談いただければと思います。