院内皮膚科セミナー
2025年09月05日
こんばんは、Dr.スゴウです。
先日院内で皮膚科のセミナーがありました。
今回のテーマは猫の皮膚炎でした。
猫の皮膚炎では痒みのコントロールが治療のメインになります。
痒み止めの内服薬は様々な種類がありますが、猫ちゃんではステロイドの内服薬が第一選択とされてます。
ステロイドの内服薬にも種類があり猫ちゃんでは主にトリアムシロノンとプレドニゾロンという2種類のステロイドを使用することが多いです。
上記の内服薬を適切に使うことが出来れば95%の子で症状に改善が見られると言われてます。
ただ、どの薬も副作用があります。
一般的には10頭に1頭程度で下痢、吐き気の消化器症状が出る可能性があります。
ステロイドに関しては心筋症という心臓の病気を持っている子に対して使用すると心筋症の症状が出てしまうことがあります。
また、長期的に内服を続けることで糖尿病を発症する可能性もあります。
ステロイド剤は適切に使用し、副作用の確認のための検診を怠らなければ症状を抑え、猫ちゃんの生活の質を上げてくれるお薬です。
また他の内服薬と比較すると価格が安価であるため継続もしやすいです。
猫ちゃんが痒みで辛そうな時は当院スタッフに相談してくださいね🐱