セミナー参加報告

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麻酔学校🏫.*

2025年08月23日

こんにちは、看護師の泉山です。
今回の麻酔セミナーでは手術前に必要な検査やそれを行う意味について学びました。

手術前の検査として、血液検査、レントゲン検査、凝固検査が重要であり、その中でも血液検査で最低限見ていきたい項目を説明します。

 

①ヘマトクリット(ヘモグロビン)
赤血球に含まれるヘモグロビンという酸素を運ぶために必要な成分の値を測ります。麻酔をする際、この値が低いと体中に酸素を運ぶことが困難になります。

 

②グルコース
体の機能を正常に動かすためにはグルコースと酸素が必要です。この2つが組み合わさることにより、ATPというエネルギーの供給源が出来上がります。その材料であるグルコースが少ないとATPも作られなくなり、最終的には内臓などの機能停止に繋がるのです。

 

③電解質
血液中にあるミネラルを意味し、その中でもナトリウム、カリウム、クロールが重要になります。更にカリウムの数値が高いと「高カリウム血症」となり、心停止のリスクを高めてしまいます。

 

④BUN、CRE
腎臓の数値を表す項目で、この数値によっては※NSAIDsの薬を使用するかしないかの判断材料となります。

 

⑤ALB
酵素やホルモン、薬などと結合することによって、それぞれ必要な部位へ運搬する働きがあります。しかし、数値が低いと運搬する能力が低下し内分泌や代謝などのバランスが崩れ、体の調節機能や免疫能力が低下してしまいます。また、血栓リスクも上がります。

 

⑥ALT、AST
手術後の管理として、念の為に測っておきたい項目で、肝臓に関係しています。手術前と手術後で明らかに数値に差がでた場合は、肝臓に異常があることを気づくことができます。

 

⑦凝固
凝固、・血液が固まる仕組みの異常が無いかを調べる検査です。異常があると、止血に時間がかかり出血しやすくなるなどの症状が現れます。

 

手術前に血液検査をするだけでも、多くのことを知ることができます。患者が今どのような状態なのかを知ることで、麻酔中、麻酔後のベストな管理や治療に繋がります。
今回学んだことを意識して手術前の検査を行っていきたいと思います。