セミナー参加報告

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救急セミナー

2023年08月31日

こんにちは。看護師の難波です!

 

先日、救急セミナーを受講しました。「中毒」をテーマに、中毒性物質や対処法を詳細に学びました。

 

中毒性物質として、ぶどうやチョコレート、ネギ類、ユリ、殺鼠剤、人用の市販薬などが挙げられます。

上記のような中毒性物質を誤食してしまった時の対処法の1つに催吐があります。

この催吐の内容が今回の講義で特に印象に残りました。

 

催吐の方法として、食塩を使用する方法がインターネット等に載っていることがあるようです。
しかし少量の食塩でも、食塩中毒を引き起こすことがあります。症状としては意識障害、昏睡、痙攣といったことが挙げられます。

 

また鋭利なものの誤食など、催吐をすることが危険な場合もあります。

誤って食べてしまうこともあるかもしれませんが、ご自宅で無理せずに動物病院へご相談下さい!

 

画像診断セミナー

2023年08月26日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

皆さん、夏休みを満喫できましたか?

今年は海外旅行などに行かれた方もいるのではないでしょうか?

最近、空港や駅でも外国からの旅行客を目にすることが増えましたね🧳

時々戸惑うこともありますが、日本文化にかける情熱が日本人以上で驚かされることもありますよね!

 

さて、先日院内で実施された画像診断専門医の先生によるセミナーに参加しました。

隔月で画像診断専門外来がありますが、外来がある日はおもに症例検討会を実施しています。

レントゲンやエコー画像からわかることをディスカッションしながら、最新の知見を学ぶことができるとても大切な機会です。

エコー検査は非常に主観的な検査です。そのため、

①正しい臓器を正しい方法で描出すること

②正しい画像を残すこと

③画像から得られる正しい解釈をすること

④すべての臓器をきちんと描出すること

が客観的な評価には必要不可欠です。

エコー検査は検査中に描出できていない部分は、絶対に評価できません。

当たり前だと思うかもしれませんが、きちんとすべての臓器を描出することは実は非常に難しいです。

例えば、食事を食べてきている。尿や便が大量に溜まっている。毛が多い、あるいは硬い。じっとできない。

など様々な理由により、腹部の臓器を完全に描出するためには、経験や技術が必要ですし、

動物側の要因も多く存在します。

そのため、日や動物の状態、検査者が変われば、わかる情報は大きく変わります。

エコー検査の利点は動物に対する侵襲(痛い、放射線被ばくなど)がない。という点なので、

場合によっては繰り返し検査をすることで、多くの情報が得られ、正しい診断や治療に役立てることができます。

 

今回のディスカッションテーマに、臓器のエコー源性というものがありました。

各臓器には特有の画像パターンがあります。その一つにエコー源性があります。

エコー源性とは画像上で、臓器がどのくらい『白いか、あるいは黒いか』というものです。

身体の中にあるもので黒い順番は、尿⇒腎臓髄質⇒腎臓皮質⇒肝臓⇒脾臓⇒前立腺⇒骨です。

この色が変化することは、各臓器になんらかの異常が起こっていることが推測されます。

例えば、肝臓が脾臓より白くなる(エコー源性が逆転する)場合、肝臓に脂肪や線維が沈着することを意味します。

そのため、脂肪肝、肝リピドーシス、肝炎などが疑われます。

このエコー源性の評価にも多少の慣れが必要ですが、これらの画像検査所見と、血液検査、動物の体調や、

飼い主様から教えていただいた経過などを総合し、可能性が高い疾患を判断することが私たち獣医師の役割です。

 

エコー検査は身体に負担なく、いろいろな臓器の状態を知ることができるとても重要な検査です。

気になることがなくても、特にシニア期になった子は、

健康診断として、ぜひエコー検査を最低年に1回は行うことをおすすめします❕

詳しく知りたい方は、スタッフまでお声掛けくださいね✨

リハビリセミナー

2023年08月25日

こんにちは、看護師の石井です🐈

今回もリハビリ専門医の小笠原先生によるリハビリセミナーを受講しました。

今回は骨盤周りの筋肉のほぐし方や椎間板ヘルニアの子に対して行えるマッサージの仕方を実習しました。

まず骨盤周りの伸展で犬と猫でも可動域が違って今回猫ちゃんでの実習だでしたが、凄く伸びて力加減や伸ばす角度によっては痛がってしまうので動物たちが痛がらないように行うことが大事です。

また背骨の棘突起を持ち左右に優しく小刻みに揺らす事で間の筋肉がほぐすことができます。

リハビリ外来でも先生が行っているのを間近で見れているので沢山盗めるように学びたいと思います😊

 

実習のお手伝いをしてくれた久米先生のお家のたぬきです🐱余裕の毛繕いもしてました⭐️

飼い主様セミナー

2023年08月24日

こんにちは😃

獣医師の足立です🐰

 

 

先日、飼い主様セミナーを行わせていただきました。今回のテーマは『耳掃除!イヤイヤ脱却year!』👂暑い時期に痒くなりやすい耳についてのセミナーをさせていただきました😄

 

 

耳の構造について、外耳炎とは?との内容や、実際の耳のお手入れの手順についてお話させていただきました!

 

 

 

 

座学の後には実践も行わせていただきました!耳のお手入れには専用の液体を耳に入れて洗浄するので、ワンちゃんにとっては不快な処置となってしまうのですが、お利口さんにしっかり処置させてくれました❤️たくさんの質問もしていただき、私たちスタッフにとっても有意義なセミナーとなりました✨

 

 

 

定期的に飼い主様セミナーを実施していきますので、少しでも気になる内容があれば、どしどしご参加くださいね😄スタッフみんなでお待ちしております✨今回のご参加も、ありがとうございました!

 

 

日本獣医救急集中治療学会に参加しました

2023年08月20日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

気づけば8月も後半です💦夏休みを満喫した方もいらっしゃるかもしれませんね。

下半期に向かって英気を養っていけるように頑張りましょう!

 

さて、先日、東京の両国で開催された、日本獣医救急集中治療学会(JaVECCS)の年次大会に参加してきました。

今回のテーマは「体感」。様々な実習が組み込まれた年次大会でとても盛り上がったようです。

残念ながら、実習形式のセミナーに参加することはできなかったですが、今回の内容の中で最も気になったものは、

「消化管穿孔に対する治療戦略」です。

消化管穿孔とは、胃や腸にできた腫瘍やそれらに詰まった異物により、胃腸に穴が開いてしまい、

内容物がおなかの中に漏れ出す病気のことです。

当然、大量の菌がおなかに広がってしまうため、重度の感染症を起こします。

多くの場合で手術が必要ですが、感染を起こしている状態と、起こしていな状態では、術中、術後の死亡率に大きな開きがあります。

特に胃腸の穿孔で敗血症(感染と体調不良を生じている状態)を起こしている場合は、

周術期の死亡率は30%以上になる可能性があり、非常に危険な状態です。

一刻も早く手術が必要ですが、意識がない状態や、血圧の低い状態での手術はより死亡率が高く、

目標として、

①一刻も早く血圧をあげたり、抗菌薬を投与する

②血圧が安定したら、やるべき早く手術に踏み切る

③どうしても手術ができないほど状態が悪い場合は、ドレナージ(感染源をなるべく取り除く)をする

が最も効果的なようです。

時には手術を1度で行うのではなく、簡単な手術で、ドレナージや安定化を図り

安定後に再手術で治す!

という二段構えの手術計画が必要になります。

敗血症は刻一刻と状況が変化するため、内科的にも、外科的にも治療が難しい疾患の一つです。

その分、治療期間も長くなる傾向にあります。

ですが、救うことのできる命をなるべくつなぎとめるため、一つ一つ丁寧に、かつ迅速に対応していく必要があることを

改めて考えさせられます…。

 

1分1秒の治療の遅れが、命を左右することもあります。

体調の変化を感じたら、病院に早めにいらしてくださいね✨

皮膚セミナー参加報告

2023年08月18日

こんにちは!獣医師の園田です。

 

先日は皮膚病についてのセミナーを受講してきました!

前回総論的に学んだのですが今回は各論として感染症について学びました。

ご存知の方も多いかもしれませんがわんちゃんが罹患することの多い膿皮症やニキビダニ症、そして人にも感染することのある皮膚糸状菌症などの見分け方やどのように感染症と判断し診断していくかを、具体的な画像を見ながら細かく真理論立てて考えることを学びました。

 

診察室で早く生かせるようによく復習と宿題をしていこうと思います!

エキゾセミナー🐁

2023年08月17日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

最近、台風の被害が多いですが、みなさん大丈夫でしょうか?

幸い印西市は災害に強い町、といわれているので、台風や地震など自然災害の影響は受けにくいですが、

自然の力強さを目の当たりにすることばかりですね…。

 

さて、先日当院で初めての、エキゾチックアニマル専門医診療がスタートしました。

それに合わせて、今までオンラインで行っていたエキゾチックアニマルに関するセミナーを対面で開催することになりました。

また、今まで隔月でしたが、診察に合わせ、毎月開催できることになりました。

様々な検査を行うことが難しいエキゾチックアニマルにおいては、

対象となる動物の広く深い知識が必要不可欠です。

多くのことを知ることで、無駄な検査を省き、ひいては動物の負担を減らすことにつながっています。

 

今回のテーマは「デグー」です。

皆さんはデグーをご存じですか?

デグーはアンデスに生息するげっ歯類の仲間で、普段は巣穴をほって生活しています。

同じアンデスに生息する動物は、モルモットやチンチラです。

チンチラがアンデス山脈の標高の高いところ、モルモットが低いところに生息するのですが、

デグーは中腹あたりに生息する生き物です。

夏は暑く、冬は寒いため、巣穴をほって生活し、群れて生活する生き物です。

げっ歯類の中ではずば抜けて頭がいい生き物で、道具を使って物をとったり、人の言葉を理解することができます。

サルやイルカに近い知能を持つといわれており、人間でいうと5歳児くらいの知能があるようです。

 

そのため、問題行動が多く、退屈になると四肢などをかじってしまう。という可能性があります。

また、比較的長い間、親元で暮らす生態であるため、早期に親元から引き離されてしまうことで、

社会性を失ってしまうこともあり、新たに迎えた人が、親代わりとなって面倒をみる必要があります。

 

また、モルモットやウサギと同じく、切歯(前歯)も臼歯(奥歯)も生涯伸び続けます。

そのため、歯のトラブルが全体の60~70%になり、非常に多い疾患です。

身体は小さく、すばっしこいため、検査には麻酔を必要とすることが多いです。

麻酔がかけられないほと衰弱している場合は、原因がわからず苦労することも珍しくありません。

体調不良に気づいたら、早めに受診されることをお勧めします!

 

当院では、デグーの診察を行うことのできる獣医師が限られているため、

ご来院の前にはお電話でご確認いただければと思います。よろしくお願いいたします。

 

JAHAブートキャンプ2023

2023年08月11日

こんにちは!看護師の榎澤です。

先日JAHA新人研修 ブートキャンプ2023 に新人5名で参加してきました。

対面式で開催できたのは、コロナ禍だった為数年ぶりということで先生方もとても嬉しそうでした!

初めは対面でのグループワークなので緊張しましたが、同世代の同じ悩みを抱えた他病院の新人さんたちとコミュニケーションしたことで『自分だけが悩んでいたことではないんだ』『こういう場面にはこうした対応をしたらいいんだ』と前向きに捉えることができました!

また、プラスのストロークという相手のいいところを探し褒める場面があったのですが、話し方が丁寧、人当たりが優しいという意見をいただきとても嬉しかったです。社会人になりたての頃は上手く話すことができず、正しい敬語を使うのが難しいと思っていたので、この数カ月で成長できていると実感できました!

 

この研修で出会えた同期たちと数年後お互いに成長した姿で再会できるよう、精一杯働き頑張りたいと思います。

リハビリセミナー

2023年08月10日

こんにちは、看護師の松下です。

先日、リハビリ専門医の小笠原先生のセミナーを受けました。

今回は以前学んだ神経のストレッチを実際に犬に対して行いました。前回は人に対して行ったのですが、体の構造や大きさが違うので力加減が難しかったです。

今回協力してくれたスタッフ犬のハリスくんは健康なので適当な加減ですると痛がることなくさせてくれましたが、神経がこわばりがあったりすると痛みが出るそうです。

椎間板ヘルニアなどの神経疾患だけでなく、整形外科の術後のリハビリにも適応できるそうで、しっかり覚えて今後のリハビリに活かしていきたいです。

麻酔科セミナー

2023年08月10日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

最近、台風やゲリラ豪雨が凄いですね💦

お散歩中の急な雨にはお気をつけください。

 

先日院内で行われた麻酔科のセミナーに参加しました。

今回のテーマは、「心不全時の血圧コントロール」でした。

心臓病が悪化して、心不全の状態になると入院が必要になることが多いですが、

その場合、血圧が高くなることも、低くなることもあります。

血圧が高い場合には、心臓に負担がかかるので、血管拡張薬という血管を広げる薬を使って、

血圧を下げるようにすることが多いです。

一方で、より問題となるのは、血圧が低い場合です。

血圧が低いと、全身の臓器や脳に血液が届かないので、体調が悪くなりやすく、命にかかわりやすいです。

しかし、血圧をあげる薬を使うと、場合によっては心臓に負担がかかります。

実は人でも、心不全の時に血圧をいくつまであげるのがいいのか?

はわかっておらず、個体ごとに決める必要があるとされています。

 

猫では、さらに血圧のコントロールは難しいとされていて、まだまだ発展途上な分野です。

ひと昔前までは血圧を測る。ということすら行われていなかったため、

当院でも特に入院の子に対し、積極的に血圧を測るようになって、助けられる子が増えていると感じます✨

思い通りにいかないことも多いですが、一つ一つ丁寧に治療することを心掛けたいと思います!