院内麻酔セミナー
2016年08月22日
こんにちは、獣医師のあさぬまです。
朝晩はすこーし涼しくなって、虫の声もしてきて、だんだん秋めいてきましたね。
まだまだ昼間は暑いので、熱中症をはじめ体調管理には十分管理してくださいね。
先日は、院内で麻酔医の先生をお招きして、麻酔のセミナーを行いました!
皆さんは麻酔にどんなイメージを持っていますか?
怖い
危ない
ハイリスク
だいたい、いつもお話ししているとマイナスなイメージが多い印象をうけます。
もちろん命の維持に必要な、呼吸、循環、体温調節などの機能を低下させてしまうので100%安全です。
とは、言えないのが現状です。
しかし、なるべくどんな子でも安全に、しかも優しい麻酔が行えるようにこうして勉強しています。
今回の話は、「挿管と覚醒」でした。
一般的に麻酔は、飛行機にたとえられます。
つまり、離陸と着陸(麻酔とかける時と覚ます時)に一番危険が多い。ということです。麻酔薬にはいろいろな種類があり、動物の種類や年齢、健康状態でその使い方や量を決めます。
今回はセミナーで、
・いかにしてスムーズな挿管をおこなうか?
・もし挿管が不可能な状態がある場合どうするか?
・そして、不可能な状態があるということを常に意識して麻酔をかける!
という「挿管」のいろはを教わりました。
もちろん普段から意識して麻酔をかけていないわけではないですが、
改めてしっかり理論を聞き、細かい注意点、新しい方法などを教わると、
至らないところが多かった。ということに気づかされます。
麻酔を覚ます「覚醒」では、
・痛みをとにかく軽減すること
・特に危険と言われる、短頭種の抜管・覚醒方法
について教わりました。
言葉を発することができない動物の、痛みに気づくのは実はとても難しいことです。
麻酔でしっかり痛みを取ってあげることができれば、動物は手術後でも
安心して過ごすことができるので、鎮痛は非常に重要な麻酔の目的の一つです。
また、短頭種は麻酔から覚醒した後に、再度呼吸がとまりやすい非常に危険な犬種が多いです。
そういった場合に有効とされる、新しい麻酔方法を教えていただきました。
麻酔はあまり身近に感じない方も多いとは思いますが、
動物の医療の中ではなくてはならない方法の一つです!
より安全、安心な麻酔を目指してこれからも精進していこうと思います。
先日、CMでとんでもない話を耳にしました!
いてもたってもいられず
すぐにコンビニへ・・・そして発見!!
幸運にも最後の一個!
抹茶好きにはあまりにも贅沢なひとときとなりました