皮膚科セミナー
2016年08月24日
こんばんは!
獣医師の石井です。
先日の台風は雨も風もすごかったですねー。
皆さん、大丈夫でしたか?
今月も皮膚科のセミナーに参加してきました☆
今回のテーマは、「精神が関係する皮膚病」でした。
精神による皮膚病にはいくつか特徴があります。
1つ目は、症状や症状の出る場所です。
症状は、舐めることによる脱毛、床でこすったり、口で噛んだり、足で掻くことでできる掻破痕、それに伴ってできる潰瘍や皮膚炎です。
症状のでる場所は、舐めたり、掻いたりしやすいところにでます。
ワンちゃんでは、脱毛は舐めやすい太ももに、掻破痕は、こすりやすい鼻先や口元、口で噛みやすい足先、足で掻きやすいお腹によく見られます。
ネコちゃんは、脱毛は舐めやすいお腹に、掻破痕は、口で噛みやすいお腹や足先、足で掻きやすい耳のあたりに症状がよく見られます。ネコちゃんは、描くときに爪が出て引っかかるので、出血が見られることも多いです。
特徴の2つ目は舐めたり、掻いたりといった行動に規則性があることです。
皮膚病などで本当に痒いときは、お散歩中も寝てるときもずっと掻いたりしていますが、精神による皮膚病のときは、抱っこするなど、状況を変えると、掻かなくなります。
3つ目は、なにかストレスや精神的な症状などがあることです。
きっかけとなるような引っ越しなどの大きなストレスや、毎日の小さなストレスの積み重ねで症状が現れます。
また、精神による皮膚病を起こす子は、噛み癖や粗相をしてしまうなどの問題行動がある子が多いと言われています。
精神による皮膚病の治療は、その子によって異なります。
薬として、抗うつ薬を使うこともありますが、治療のメインは生活習慣などの周りの環境を整えてあげることです。
その子にあった寝る場所やトイレの場所、運動量や遊びを用意してあげることが大切です。
精神による皮膚病の治療には、飼い主さんの協力が不可欠です。
病院でそのお手伝いをさせていただけたらと思いますので、相談してくださいね(^^)
先日、館山にバナナボートに乗りに行きました!!
振り落とされはしませんでしたが、いっぱい水を浴びて、スリル満点でとっても楽しかったです(^^)
久しぶりの海で夏を満喫できて、良かったです