こんにちは
獣医師のあさぬまです。
先日、エキゾッチク動物のセミナーに埼玉まで行ってきました!
今回のテーマは「ハムスターの皮膚病」でした。
ハムスターの毛が抜けた、脱毛してきた。
といって来院される飼い主様はたまにいらっしゃいます。
皮膚の病気なので、体の不調になったり、命にかかわることはない。
そう思っていませんか?あせる
そんなことはありません!!
ハムスターの皮膚病の多くは、皮膚だけでなく、
内臓の病気や癌から発生しますビックリマーク
ハムスターの皮膚病には、感染症によるものと、よらないものの2種類があります。
感染症には、
1、細菌感染
多くが、ブドウ球菌による感染です。
鼻や目の周りが脱毛するので、ピエロみたいな顔になるのが特徴です。
また、顔を洗うので、前足に発症することが多いです。
初期であれば、抗生剤で治療できますが、
慢性化すると治っても毛が生えないこともあります( p_q)
2、ニキビダニ症、疥癬
疥癬はそんなに多くありませんが、異常なまでの痒みがあります。
ニキビダニ症は典型的に背中の後ろ側~お尻に発生します。
ただし、ジャンガリアンなど小さいハムスターでは全身に出ることもあります。
いずれも、免疫力が下がる要因があり、その治療が必要なこともあります。
感染症ではないものには、
1、アレルギー性、好酸球性皮膚炎
アレルギーによる脱毛で、かゆみが大きいのが特徴です。
皮膚が黒ずんできたり、赤くなります。
一番多い原因は床材です∑(゚Д゚)
特に松や杉などの針葉樹はアレルギーの原因となりますショック!
疑わしい場合は、床材をキッチンペーパーなどの紙に変えてみます。
2、皮膚型リンパ腫(癌)
非常に痛く、かゆい病気です。
ゴールデンハムスターで発生します。
あまりのかゆさに、触られることを非常に嫌がり、噛みつくようになったりします。
3、ホルモン病
副腎や性腺が原因です。
副腎の場合、全身性に脱毛、かさぶたなどが見られます。
性腺の場合、特にお尻のほうに脱毛が見られます。
性腺が原因の皮膚病は、メスに多くみられます。
いずれも、診断や治療が難しいですが、性腺の場合避妊手術をすることもあります。
4、内臓など
肝臓病や糖尿病で脱毛することもあります。
しかし、一番多いのは「栄養不良」ですしょぼん
ハムスターにはひまわりの種だけでいい。
と言われる飼い主様は最近あまりいないのですが、
実は市販されているハムスターのミックスフードは、
栄養バランスが悪いことがほとんどです。
特に、ハムスターは家に持ち帰って食べることも多く、
好きなものだけ食べることも少なくないので、よりバランスが悪くなります。
種(ひまわり、かぼちゃ、麦など)類をたくさんあげるのはやめましょうクラッカー
などがあります。
総合すると
・脱毛があったらなるべく早く見せてください!
・特に体調不良や、体重減少などがある場合は、
脱毛の陰に大きな病気が隠れている可能性があるので要注意です。
皮膚は飼い主様にも見やすい場所です。
ただし、お腹側は見えにくいので、たまにはひっくり返してチェックしてあげてくださいo(^-^)o
最近、コーヒーメーカーをいただいたこともあり、
コーヒーを飲む機会が増えています。
もともとコーヒーは好きだったので、1日1杯くらい飲んでいます。
病院には同じようにコーヒーが好きな人が数人いるので、
朝飲まなかった日や、昼に少しゆっくりできる日は、
病院でコーヒーを淹れることもあります。
やっぱり、挽きたてがおいしい!
ということもあり、実家で使っていなかったミルを持ち出してきました音譜
ごりごりしているとなんだか気分も落ち着く気がします(´∀`)
ちなみに、犬や猫と同様に、エキゾッチク動物もコーヒーはNGですので、
注意してくださいね
