セミナー参加報告

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整形外科セミナー

2016年09月22日

こんにちは、獣医師の松井です。
そろそろ、秋でしょうか?季節の変わり目には気をつけて下さい!

 

月一回の整形外科セミナーに参加してきました。
今回のテーマは『スクリュー』です。
ネジを想像して頂けたら良いかと思います。
ただ、骨折治療に使うスクリューにはいくつかタイプがあり、ネジの先端に違いがあります。ねじ込む際に自然とネジ山で切れつつ挿入できるタイプとそうでないタイプです。今は前者が多いとのことです。

 

今回、勉強した【ラグスクリュー】を入れる時は予め、ドリルで穴を開けそこにスクリューを入れます。
ドリルをする際にもポイントがあり、骨折は2つの離れた骨を寄せなければなりません。そのため、ネジを入れる側の骨は少し大きめな穴、引き寄せてくる側はやや細い穴を開けます。そうすることで、細い穴を開けた骨にスクリューがキッチリ噛むため、骨を引き寄せてくることが出来ます。

基本的に骨折面に対して垂直をスクリューは入ります。曲がりすぎれば引き寄せてきた際にはズレが生じ、歪になります。
綺麗に治せるように頑張らねば^ ^

 

ちょっと前に実家でお祭りがありました。担がれている神輿に乗って太鼓を叩く担ぎ屋台というものがあり、これは非常に珍しいそうです。
毎年、参加してますが漁師町ということもあってみんな荒い荒い。怪我なく終われて何よりです。

院内画像診断セミナー

2016年09月20日

こんにちは。
獣医師の足立です。

 

先週、病院内で画像診断セミナーがありました。2ヶ月に1度、画像診断の先生に来ていただき、腹部レントゲン検査の読影の仕方、腹部超音波検査の読み方、走査の仕方を教わっています!

 

 

今回のテーマは『脾臓』でした。

脾臓は、腹部臓器の中でも大きい臓器の1つになります。しかし、レントゲン上では他の臓器に隠れていて一部分が見える程度です。猫の脾臓は、横から撮影したレントゲン上ではほとんど確認ができません。

 

超音波検査では、脾頭部と言われる部位は固定されていて一定の場所で確認可能ですが、脾尾部は動くため毎回違う位置で確認されます。そのため、脾頭部付近から脾尾部を追って、脾臓全体を確認していきます。脾臓はある程度、病気によって見え方が違うことがわかっています。

 

脾捻転
・脾臓が通常より黒く見える
・静脈内に血流が確認できない

 

脾臓腫瘤
・黒い部分と白い部分の混合で確認できる
・血流は少ないことが多い

 

リンパ腫
・蜂の巣状
・高分化型:孤立性、結節性
・低分化型:全体的

 

今回は実際に脾臓を描出する超音波検査の実習も行いました!上を向いた状態から、横向きにするだけでも簡単に脾臓が動いてしまうため、すべてを追う難しさを改めて実感しました。練習あるのみですね!

久々にぱるちゃんです

ちょっとピンぼけですね・・・
でもこの写真が一番かわいく撮れたので、
相変わらずご飯大好きです、
自分から「おすわり」と「おて」をしておねだりしてきます。

improve外科セミナー

2016年09月16日

こんばんは、Dr.スゴウです。
今日は滋賀で行われたimprove外科セミナーに参加してきました。
帰りの新幹線の中でブログ書いてます。

 

これから2年近くに渡って講義と実習を受講して海外の先生による世界的な各疾患に対する知識とスタンダードな術式を学んでいく予定です。

 

このセミナーに参加することで海外では有名な外科認定医の取得条件を満たせるので皮膚科とともに頑張っていこうと思っています。
今回は鼻、口腔内、咽頭、耳など顔まわりを中心とした疾患に対する治療法について学びました。
学んだことを生かして悩んでいる飼い主さんとワンちゃん、ネコちゃんの役にたてればと思います。

 

この間休みを利用して表参道にあるMoMAストアーに行ってきました。ニューヨーク近代美術館の作品をモチーフにしたお洒落な雑貨が沢山ありました。
そして、ブルーボトルコーヒーで初めてコーヒーを飲みました!!
浅煎りで酸味がありフルーティーなコーヒーでした。
表参道はモダンでお洒落なとこでした。


途中で立ち寄った場所で和紙で作ったオブジェが展示してありました!


ごちそうさまでした!!

臨床病理学セミナー

2016年09月11日

こんにちは。
獣医師の足立です。

 

先日、月に一度参加させていただいている臨床病理学セミナーに参加させていただきました!

わんちゃんねこちゃんは、どこが痛い、どういう風に身体がしんどいなどを訴えることができません。そんな時に重要な検査が『血液検査』になります。数値を見て解釈していくのですが、血液細胞である赤血球・白血球・血小板は目で見て確認することも可能です。血液をスライドに引き伸ばして塗抹標本を作成し、その形態を見て、今どんな状況にあるのかを調べていきます。血液検査の数値、また血液細胞の形態を、臨床病理学の先生に見てもらい、症状や他の検査結果を踏まえてどんな病気が考えられるのか、どんな治療をしていけばいいのかを相談させていただいています!

 

他院の発表で、1ヶ月前から呼吸が苦しそうとの主訴できた14歳の未避妊のミニチュアダックスフンドがいました。身体検査で、腹式呼吸、お腹の張り、乳腺にできものが確認され、くしゃみ、鼻水、よくお水を飲みよくおしっこをするとのことでした。

 

獣医師は、年齢、避妊去勢手術の有無、症状から、どんな病気が考えられるのか?を考えていきます。

 

呼吸促迫
・アシドーシス(体液のpHが正常よりも酸性に傾いていること)
・血栓症
・乳腺腫瘍による肺転移

 

多飲多尿
・クッシング症候群
・子宮蓄膿症
・糖尿病
・慢性腎不全

上記の疾患が症状と身体検査で考えられました。そのあとは、疾患の絞り込みで検査を進めていきます。

 

血液検査
この子の場合、いろんな異常値が測定されました。高血糖、BUN、Cre、Pなどの腎数値の上昇などから、『糖尿病』『腎不全』が疑われました。

 

レントゲン検査
・肺、心臓に大きな異常なし
・肝臓の腫大

 

エコー検査
・左右の副腎腫大
・両卵巣に嚢胞
・子宮拡張なし

 

血液ガス検査
・重炭酸低値

以上の結果を総合して、今この子の身体でなにが起こっているのかを考えていきます。この子の場合の呼吸促迫は、クッシング症候群からの肺血栓塞栓症、または身体の酸塩基平衡が崩れ、酸性方向に傾いているアシドーシス状態が一番疑わしいとのことでした。

 

一つの症状でも、いろんな背景を踏まえて様々な疾患を疑い、検査、治療をしていく必要性を改めて考えさせられました!

 

スカイツリーがきれいに見えたので、思わずパシャリ。


今はリオパラリンピック開催中のため、ブラジル国旗をイメージしたライティングだそうです

眼科セミナー

2016年09月08日

こんにちは!
獣医師の石井です。

 

先月から行かせていただいている眼科のセミナーに行ってきました!

今回は、眼科の検査で使う器具について勉強してきました。

 

①ペンライト
目の周りをみたり、光を当てたときにちゃんと瞳孔が小さくなるかなどを確認します。

 

②シルマーティアテスト
試験紙を瞼に挟んで、涙の量を測る検査です。ドライアイがないかどうかが分かります。ネコちゃんでは、緊張で涙が出ないこともあります。

 

③フルオレセイン染色
角膜に傷があるか調べる検査です。傷があると、傷の部分が緑色に染まります。
また、この染色液を使って、涙がちゃんと瞼の内側から吸収されているか、涙が眼全体に行き渡っているかを調べることもできます。

 

④眼圧検査
目の中の圧力を測る検査です。緑内障があると、眼圧が上がります。

 

⑥眼底検査
レンズとライトを使って、目の底の網膜を調べる検査です。網膜の視神経や血管に異常がないかどうか確認します。

 

⑦スリットランプ検査
細い光を当てて、眼の断面を観察できる検査です。

 

他にも超音波検査、網膜電位検査など、様々な検査があります。
こういった様々な検査を組み合わせて、眼の病気を診断していきます。

眼の病気は早く見つかれば見つかるほど、進行を遅らせたり、治療の選択肢も増えるので、気軽にご相談くださいね!

 

公開してからだいぶ日にちが経ってしまいましたが、先日、「ペット」を観てきました(^o^)


お留守番の間に、本当にあんなことしてたら面白いですよね。
そして、飼い主さんの帰ってきたときの嬉しそうな様子に、私も帰ったらいっぱい遊んであげなきゃ!って思いました。

院内皮膚科セミナー

2016年09月06日

こんにちは。トリマー木村です。

 

先日、皮膚科の専門医の先生を病院にお招きして
皮膚科のセミナーが開催されました。

 

主に”食物アレルギー”についてのお話しでした。
食物アレルギーになると、とにかくかゆくなるということです!!

 

特に
・ 目の周り
・ 口の周り
・ 指の間
・ 内また
・ ワキの下
・ 肛門周り etc (主に皮膚が動いてこすれやすいところ)
に、左右対称に出てくるようです。

 

また、2頭に1頭はお尻をかゆがる症状が出ます。

その他、3頭に1頭は消化器にも症状が出ること
があり、吐き気、下痢、軟便、便の回数が増えるようです。

 

フードを変えてから、皮膚をかゆがって便の回数が増えた。。という場合には食物アレルギーの可能性があるかもしれません!

 

また、小さな頃から与えていたご飯の中にも、アレルギーの元となる物が入っている可能性も十分あるとのこと。。

 

何に反応しているのか確認するために、”除去食試験”というのを試してみます。(十分な栄養が必要な1歳未満のわんちゃん、ねこちゃんには不可)

 

今まで与えていたフードと、主成分が違う療法食や手づくりご飯を約5週間ほど与えますおにぎり

 

かゆみが治まったらその後1週間、前のご飯に戻してみて、かゆみがぶり返すかどうかをみます。

反応すると約4、5日でまたかゆがりだすようです。

 

これが特定できたら、その成分が入っていないご飯をこれから与えるようにするということですビックリマーク

 

食物アレルギーかも、、と思われた方は先生と
相談して除去食試験を試されてみてはいかがでしょうか?!
フードの見直しにつながるかもしれませんニコニコ

 

先日、熊本の実家でうさぎ(だいず)の爪切りとシャンプーをしてきました。
両親いわく、なかなか切らせてくれないということだったのですが、写真のようにお尻を支えるような抱っこの仕方をすると落ち着いて切らせてくれましたおねがい

うさぎは骨がもろいので、落下防止のために必ず床でやると良いようです!

シャンプーは洗面器にお湯を張り、その中に入れて洗うと、落ち着いて洗わせてくれました♪
だいずよく頑張ったー!!

歯科セミナー

2016年09月04日

こんにちは。
獣医師の足立です。

 

先日、歯科セミナー第2回目に参加してきました!今回のテーマは『顎顔面と口腔内臨床検査』でした。

 

顔や顎、歯や口の中の検査と言われるとみなさんはどんな検査を思い浮かべますか?

 

まずは視診、目で見る検査を行っていきます目どこに異常があるのか、その子の性格を見ながら見れる範囲でしっかりと見ていきます。

 

その後、疑われる病気によって進めていく検査は異なりますが、明らかに歯や口の中の病気が疑われる場合は、多くの場合レントゲン検査が必要となります今回は歯を中心としたレントゲン検査について学んできたのでご報告させていただきたいと思います。

 

歯の病気をしっかり見ていくには、レントゲン検査がかなり重要となってきます。いろんな角度でレントゲン撮影を行う必要があるので、ほとんど麻酔下で検査を行っていきます!

 

レントゲン検査によって、抜歯が必要かどうか、また見た目上では分からない病変も見つかったりします。

 

とくに下顎にひどい歯周病や歯石が付着し、抜歯が必要となった時は、危険が伴います。下顎の骨は薄いため脆く、抜歯中に骨折させてしまうリスクがいつもつきまといます。

 

とくに小型犬は要注意になってきます。顔が小さい割に、歯は小さくならずに進化したため、顎のサイズと比べて歯が大きいのです!歯が骨の位置にまで到達していたり、骨のところで少し折れ曲がっていたりするため、骨折リスクが本当に高いとのことでしたあせる歯垢を付着させないように、十度の歯周病にしないように、日頃の歯磨きなどの歯のケアが大切になってきます。

 

顎の骨折や顎の腫瘍の診断にも、レントゲン検査が大切となります。顔のかたちが変わったような気がする、顔が左右で違って見える時は、早めに受診してくださいね!

 

品川水族館に初めて行ってきました。
海の動物たちに癒されてきました。

イルカショー。
イルカの大ジャンプに水しぶき、圧巻でした!
ショーのあとのトレーナーさんに甘える姿が可愛かったです。


優雅に泳ぐウミガメさんカメ


ビー玉を背景にふわふわクラゲさん。
ディスプレイがクラゲの可愛さを倍増させていました。


名前は忘れてしまったのですが、恐い顔して結構人に懐くみたいです。


なんとアザラシも歯磨きをしているみたいです。
どんな動物も歯は大切ですね。

歯のケアに関してわからないことなどありましたら、遠慮なくスタッフにお声かけくださいね。

循環器セミナー

2016年08月31日

こんにちは、獣医師の松井です。

 

当院では循環器を専門とする先生が2ヶ月に1度来てくれます。その際、自分達の勉強会も同時に行っています。
今回は僧帽弁閉鎖不全症(MR)について勉強しました。
僧帽は4つの部屋に分かれる心臓の左側にある2つの部屋の間に存在します。この弁を構成する一部がちぎれたり、閉まりが悪くなったりすると逆流が起こります。心臓の検査は主に、心電図、レントゲン検査、エコー検査で行います。

 

心電図では
1.心拍数
2.電位差
3.上室期外収縮
を見ていきます。2.と3.は波形の間隔や高さを見て不正脈等の異常を判断するものです。

 

レントゲン検査は
1.心臓シルエット
2.肺、気管支
3.血管
を見ます。心臓が大きくなっていないか?血管に拡張はないか?を評価します。

 

エコー検査は
1.形、大きさ
2.逆流
3.血流速波形
を検査します。

 

エコーは超音波を出すプローブを向かってくる血流は赤く、遠ざかる血流は青く検知します。また同時に流速も測定できるため、逆流がないか?あるとすればどの位のレベルなのか?を評価します。治療が必要なのか、生理的なレベルなのかもこれでわかります!

この流速測定の際に、MRでは心臓に血液が流れこむ拡張期に測定されるE波、心収縮時に測定されるA波で異常が見られます。この波形の高さは咳がでたり、肺水腫が起こったりといった指標になります。

心臓病は基本的に症状を進行させないように、上手く付き合うことが必要な病気です。お家で咳が出たり、運動したがらなくなった等がみられたら、早めに病院にきてくださいね。

 

岡山まで遠出をして、同大学の友達の所に遊びにいきました。近隣の広島、香川にも足を運びました。安芸の宮島、原爆ドーム、三大庭園の後楽園などなど、久しぶりに皆で会えて良かったです。

皮膚科セミナー

2016年08月24日

こんばんは!
獣医師の石井です。

 

先日の台風は雨も風もすごかったですねー。
皆さん、大丈夫でしたか?

 

今月も皮膚科のセミナーに参加してきました☆
今回のテーマは、「精神が関係する皮膚病」でした。

 

精神による皮膚病にはいくつか特徴があります。

1つ目は、症状や症状の出る場所です。
症状は、舐めることによる脱毛、床でこすったり、口で噛んだり、足で掻くことでできる掻破痕、それに伴ってできる潰瘍や皮膚炎です。
症状のでる場所は、舐めたり、掻いたりしやすいところにでます。
ワンちゃんでは、脱毛は舐めやすい太ももに、掻破痕は、こすりやすい鼻先や口元、口で噛みやすい足先、足で掻きやすいお腹によく見られます。
ネコちゃんは、脱毛は舐めやすいお腹に、掻破痕は、口で噛みやすいお腹や足先、足で掻きやすい耳のあたりに症状がよく見られます。ネコちゃんは、描くときに爪が出て引っかかるので、出血が見られることも多いです。

 

特徴の2つ目は舐めたり、掻いたりといった行動に規則性があることです。
皮膚病などで本当に痒いときは、お散歩中も寝てるときもずっと掻いたりしていますが、精神による皮膚病のときは、抱っこするなど、状況を変えると、掻かなくなります。

 

3つ目は、なにかストレスや精神的な症状などがあることです。
きっかけとなるような引っ越しなどの大きなストレスや、毎日の小さなストレスの積み重ねで症状が現れます。
また、精神による皮膚病を起こす子は、噛み癖や粗相をしてしまうなどの問題行動がある子が多いと言われています。

 

精神による皮膚病の治療は、その子によって異なります。
薬として、抗うつ薬を使うこともありますが、治療のメインは生活習慣などの周りの環境を整えてあげることです。
その子にあった寝る場所やトイレの場所、運動量や遊びを用意してあげることが大切です。

 

精神による皮膚病の治療には、飼い主さんの協力が不可欠です。
病院でそのお手伝いをさせていただけたらと思いますので、相談してくださいね(^^)

 

先日、館山にバナナボートに乗りに行きました!!

振り落とされはしませんでしたが、いっぱい水を浴びて、スリル満点でとっても楽しかったです(^^)
久しぶりの海で夏を満喫できて、良かったです

整形外科セミナー

2016年08月22日

こんにちは、獣医師の松井です。
月に一度の整形外科セミナーに参加してきました。

 

今回は前の続きでピンとワイヤーを使った骨折治療です。
まずはピンのみを使った治療を行いました。ピンは一本だけでは骨が回転してしまい上手くくっつかないため、二本用います。

 

次にテンションバンドワイヤーという方法を行いました。ピンを打ち込んだ後、ワイヤーをかけて固定する方法です。前回もやったのですが、違うのは扱う骨が橈骨(前腕部の骨)になったことです。寸分違わね所からピンを打ち込んで反対側から出すのは中々に大変でした!

 

下の写真ではわかりづらいですが、写真右から二本出ているピンは骨折線をまたいで裏側から少し出てます。また8の字にワイヤーをかけて、締めることで骨同士が接着するのですが、このワイヤーを締めるのにもコツがあります。上手く出来ていないと骨同士の接着が甘くなってしまいます。

実習で完成した骨模型がこちら。このような模型を使っています!

講師の先生もこれは、地味に見えるけど一番難しいよ…。とのことでした。
頑張らなければ!

 

 

日本橋でアートアクアリウムという金魚水槽を使ったアート展が開催されているのをご存知でしょうか?
今回、2年ぶりに行ってきました。相変わらずの人気でした