循環器セミナー
2016年08月31日
こんにちは、獣医師の松井です。
当院では循環器を専門とする先生が2ヶ月に1度来てくれます。その際、自分達の勉強会も同時に行っています。
今回は僧帽弁閉鎖不全症(MR)について勉強しました。
僧帽は4つの部屋に分かれる心臓の左側にある2つの部屋の間に存在します。この弁を構成する一部がちぎれたり、閉まりが悪くなったりすると逆流が起こります。心臓の検査は主に、心電図、レントゲン検査、エコー検査で行います。
心電図では
1.心拍数
2.電位差
3.上室期外収縮
を見ていきます。2.と3.は波形の間隔や高さを見て不正脈等の異常を判断するものです。
レントゲン検査は
1.心臓シルエット
2.肺、気管支
3.血管
を見ます。心臓が大きくなっていないか?血管に拡張はないか?を評価します。
エコー検査は
1.形、大きさ
2.逆流
3.血流速波形
を検査します。
エコーは超音波を出すプローブを向かってくる血流は赤く、遠ざかる血流は青く検知します。また同時に流速も測定できるため、逆流がないか?あるとすればどの位のレベルなのか?を評価します。治療が必要なのか、生理的なレベルなのかもこれでわかります!
この流速測定の際に、MRでは心臓に血液が流れこむ拡張期に測定されるE波、心収縮時に測定されるA波で異常が見られます。この波形の高さは咳がでたり、肺水腫が起こったりといった指標になります。
心臓病は基本的に症状を進行させないように、上手く付き合うことが必要な病気です。お家で咳が出たり、運動したがらなくなった等がみられたら、早めに病院にきてくださいね。
岡山まで遠出をして、同大学の友達の所に遊びにいきました。近隣の広島、香川にも足を運びました。安芸の宮島、原爆ドーム、三大庭園の後楽園などなど、久しぶりに皆で会えて良かったです。



















