こんにちは、獣医師のあさぬまです。
最近、暑い⇔寒いが不安定ですが、体調はだいじょうぶですか?
私は、仕事で北海道に来ましたが、大雪でビックリしています⛄
先日、エキゾチック動物に関するセミナーに参加しました。
当院では少し前からエキゾチック動物の専門医による診療を受付はじめましたが、
診療の前にエキゾチック動物に関するセミナーを開催してくださるので、興味深く聞いています。
今回のテーマは「カメ」でした。
今回は少し時間が短かったので、カメの分類について触れて説明がありました。
カメにはいくつかの分類がありますが、わかりやすいものとしては、水ガメと陸ガメではないでしょうか?
水ガメの代表的なものは、ミシシッピアカミミガメ(いわゆるミドリガメ)でしょうか?
陸ガメは、動物園などにいるのしのし歩く○○リクガメですかね?
カメは英語で?
と聞くと、多くの方が、「タートル」と答えてくださると思いますが、実は「タートル」は水ガメのことです。
陸ガメは?というと「トータス」と言います。豆知識ですね✨
カメは非常に長寿なことが知られていますが、特にリクガメは長生きで、平均寿命は60年程度とされていますし、
長寿記録では150歳を超えることもあるようです💦
昔から長寿のシンボルになることもうなずけますね…。
私は、リクガメののほほんとした感じが大好きで、動物園とかに行くとついつい見入ってしまうのですが、
皆さんはどうでしょうか🐢?
そんなカメにについてとても大事な話をしなければなりません。
今年から法律が変わり、ミシシッピアカミミガメなどのアカミミガメ類は条件付き特定外来生物になりました。
特定外来生物とはなにか?
飼育、譲渡、捕獲、売買、放流などが厳しく制限され、日本の生態系に著しく影響を与える可能性がある動物のことです。
他には、マングースやブラックバスもこの法律で期性されています。
飼育にはマイクロチップの挿入と、申請が必要になります。
が!
ミシシッピアカミミガメに関しては、現在飼育頭数が比較的多いことが推測されるため、
すぐにこの法律は適応されず、『条件付き』となっています。
現在、飼育、無償譲渡、捕獲は可能です。
しかし、売買、放流は禁止です!
決して近くの川や池などに放すことはせずに、自宅でかわいがってあげてください。
エキゾチック動物はかわいく、犬や猫にはない愛らしい部分がありますよね?
ただ、どれも日本固有のものではなく、日本の生態系に大いに影響を与えます。
また、診察できる獣医師も限りがあります。
もし新しくエキゾチック動物の飼育を考えられている方がいれば、多くのことを考慮し
生涯面倒を見てあげてくださいね🐢