こんにちは、獣医師のあさぬまです。
先日、東京農工大学で行われた獣医循環器学会に参加してきました。
昨年は認定医を取得した年で、とても緊張しながら参加したのですが、
今年は、イベントや発表もなかったので、とても気が楽でした✨
東京農工大学の最寄は、北府中駅なのですが、歩くと遠くて…
暑い中とてもしんどかったです💦
今年は、初日は認定医講習会に参加し、
①不整脈
②循環器医が知っておきたい外科
の講義を聴講してきました。
不整脈に関しては、今回は徐脈性不整脈と言われ脈が遅くなるタイプの不整脈を中心に聞いてきました。
心臓には心臓を動かし始める最初の指令を出す細胞がいます。
こういった細胞をペースメーカー細胞といったりするわけですが、そこから出た刺激は心臓の中にある高速道路のような部分を通って、心臓全体に運ばれます。
そのあと、さらに心臓の細胞の中を順番に運ばれて心臓が動きます。
特に徐脈性不整脈は、そのペースメーカー細胞や、高速道路に異常があることで、
刺激が起こらないか、運ばれないことで心臓が動かなくなります。
そういった細胞の変化は普段のエコー検査や、血液検査では確認できないのですが、
今回の講義では、病気で亡くなってしまった子たちの心臓病理検査からわかったことを教えていただきました。
でてくる症状や検査所見は同じでも、異なった様々なメカニズムで異常が出ていることに驚かされます。
それと同時に、簡単に検査することができない臓器だからこそ、
臓器を提供してくださる子、そして飼い主様には感謝の気持ちが絶えません…。
2日目の一般演題発表では、各地方で活躍されている先生方が、個人や施設で経験、検討した
新しい情報の発信が行われ、活発な議論が行われました。
最近はやはり、外科治療のトピックが多く、心臓病は手術で治す時代がすぐそこまできているように感じました。
当院では、限られた手術しか行えませんが、手術実績が豊富な病院への紹介を行っているので、
治せる病気を適切に診断し、適切に紹介できるように研鑽を積みたいと思います!
東京農工大学は欅並木が非常に有名で、いつきても自然の偉大さに圧倒されますね✨
