眼科セミナー 〜角膜潰瘍〜
2023年10月05日
こんにちは。獣医師の江木です。
先日眼科セミナーを受講してきました。
今回は角膜潰瘍がテーマで、実際の症例から検査方法、治療方法など多くのことを学んできました。
角膜潰瘍は大きく外傷性、露出性、上皮性に分けられます。
角膜潰瘍の症状は、目が赤い、目がしょぼしょぼして開きずらそうにする、目ヤニが増えるなどがあります。
検査では、スリットランプ検査やフルオレセイン染色検査を実施すると角膜の傷を確認できます。
治療は原因に対する対策が大切なので、特定するために問診や視診を丁寧に行う必要があります。
外傷、異物、物理的刺激、感染など様々な原因が角膜潰瘍を引き起こすことがあり、それらに対して治療を行ったり対策をとらなければ、角膜潰瘍が悪化したり、改善しないといった事になり得るのです。
治療を行い経過をみていく中で、守っていただきたいのは、再診の指示があれば必ず再診に来ていただくことです。
というのも、角膜潰瘍は目をしょぼつかせる「羞明」という症状が特徴的ですが、良くなった時だけでなく、悪化した時もこの症状が消えるからです。
動物たちは話せないこともあって、症状で目の異常がみられる時にはかなり進行していることも少なくありません。
目を気にしている様子があれば早めの病院受診と、原因の特定、それに対する治療開始をおすすめします!