研修医セミナー
2023年04月28日
こんにちは!獣医師の山野です!
先日研修医セミナーを受講しました。今回のテーマは漢方、鍼灸治療についてでした😳
恥ずかしながら漢方や鍼灸治療についてまったく知識がなく、全てが新鮮でした✨
漢方の成分は花や木の実、樹皮、葉、岩石、化石、哺乳類、昆虫類、貝類など様々です🌸*・
漢方薬は自然のものからできている分、副作用が低いものが多いそうです💊
漢方は1種類から出来ているのではなく、何種類かを組み合わせて作られています😳
漢方薬の構造を“君臣佐使“といいます。君薬(主徴を治療する)、臣薬(君薬の補助、佐使薬の暴走を防ぐ)、佐薬(バランスを保つ)、使薬(諸薬を調和する)に分けられます。少なくとも4種類以上の成分からできてるんです😳
日本における人間の漢方製剤は医療用のものが148剤、ドラッグストアなどで買える効果が少し弱い漢方製剤が294剤あります。漢方剤の多くは犬猫に安全に使用できますが、安全性試験、有効性試験は行われていないことが多いです。
今回は数ある漢方の中でもミズノでもよく使っている“小建中湯“を紹介します☺️
小建中湯は主に下痢、膵炎、タンパク漏出性腸症、慢性腸炎に使います。小建中湯の使いやすいところは君薬(主徴を治療する薬)が水飴であり、他の漢方薬に比べてわんちゃん猫ちゃんが飲みやすいところです✨✨ 漢方薬は苦くて量が多くて続けられない子が多いのですが、小建中湯なら続けられるという子もいます🦌
他にも色々な漢方薬があるので、興味があれば是非ご相談ください😌
鍼灸は自己治癒力を引き出す治療です💪
体を巡る血液や気の通路を刺激することにより、鎮痛や抗炎症作用、運動機能回復、自律神経機能回復、組織再生作用などが得られます🤔
鍼灸治療の適応症例として、様々な歩行障害、椎間板ヘルニア、馬尾症候群、顔面神経麻痺、各種関節炎、てんかん発作、前庭疾患、認知障害、腫瘍の疼痛緩和、犬アトピー性皮膚炎、胃腸炎、慢性下痢などがあるそうです😳
鍼灸治療については現在ミズノでは行っていませんが、治療に生かせればいいなと興味が湧きました✨