研修医腫瘍学セミナー
2022年12月06日
こんにちは、獣医師の井上です🐈
先日、母校である酪農学園大学の鳥巣先生腫瘍学のセミナーをzoom にて受講しました。
今回は腫瘍の中でも大きく分けて、口腔内と体表の腫瘍でした。
体表の腫瘍でよく診察で脂肪腫と診断された子もいるんじゃないかなと思います。そんな脂肪腫の中でも良性と悪性が有ります。多いのは良性のものですが、良性の中にも種類があります。単純性の脂肪腫、筋間脂肪腫、浸潤性脂肪腫です。この中で浸潤性脂肪腫は悪性のように大きくなる為勘違いされることも多いです。
脂肪腫でも麻酔をかけるタイミングがあれば、一緒に取って病理検査に出し、しっかり診断してあげるのも一つなのではないでしょうか。
ううまた、犬の皮膚に多い腫瘍だと肥満細胞腫や皮膚組織球腫と呼ばれるものがあります。前者はチワワやパピヨンなどの短頭種に多く悪性度でグレード分類がされています。後者はとても多いですが、自然に無くなったり外科手術で完治が目指せます。このように、腫瘍一つとっても出来方や動きによって成り立ちが変わってくる為、身体にあるできものが気になった時はすぐに獣医師にご相談してみて下さいね。