VOA 神経学コラボセミナー
2021年02月15日
こんにちは、獣医師のあさぬまです。
先日、VOAという整形外科団体の主催するオンラインセミナーに参加しました。
今回のテーマは、神経学とのコラボでした。
神経疾患と、整形疾患は同じように見えることも多く、判断に迷うこともあります。
また、全身的な病気なのか、神経疾患なのかで迷うことも、
神経疾患だと思うけど、どこが悪いのか判断に迷うこともあります。
神経疾患はMRIでないと診断できないと誤解されがちですし、
実際確定診断にはMRIが必要なことも多いですが、
その前に、どこに異常がありそうか、どういった検査が必要なのか?
の判断は、触って、聞いて、見て判断できることが非常に多いということを学びました。
神経疾患の診断に必要なものは
● 詳細な触診
● 意識状態の確認
● 姿勢や歩様の確認
● 随意/不随意運動の確認
そして、それらの触らない検査(Hands-off 検査)である程度判断出来たら
今度は
● 姿勢反応の確認
● 脊髄反射の確認
● 中枢神経の確認
と進んでいきます。
今回のセミナーテーマは主に、Hands-off 検査でしたが、
触らないでも、ここまで病気の原因を推測できるものなのか…。と改めて勉強になりました。
とっつきにくく、小難しい神経疾患ですが、体一つで行える検査は、侵襲も少なく、金額も安く、
飼い主様、動物のためにとても重要な検査です。
これからも精進して、より短時間で効率的な検査が、負担なく行えるように努力していきたいと思います✨