VOA
2025年10月29日
- 看護スタッフの榎澤です
VOA第3回を受講しました。
リハビリテーションは、動物や飼い主さんが再び何をしたいかを目標にし取り組むことです。
例えば『一緒に旅行へ行く』『高齢な為動かなくなってきたが、玄関までお迎えに行く』など
その為に環境を整えることが大切になります。
滑らない床、抱っこの仕方、カラーの外し方ご飯の高さなど生活しやすい環境を作ってあげることが私達や飼い主さんができる手助けになります。
リハビリを行う上で疼痛管理がキーポイントになります。
術後は痛みで過度な安静をすることが多く筋萎縮し筋肉が固まってしまいます。その為関節の可動域(ROM)が低下します。
できるだけ痛みをなくし物理療法、運動療法で関節を伸ばしてあげるようにします。
2つの症例でリハビリについて学びました。
1、椎間板ヘルニア
グレードによってリハビリ開始時期は異なります。
内容は、深部痛覚の評価、他動運動(起立訓練、引っ込め反射)、水中トレッドミル
術後は前方重心になりやすいので起立訓練では前肢にタオルを敷き後方重心にすることが大切です。
水中トレッドミルでは浮力を使い腰を正常な位置に上げます。
回復期間も個体差がありグレード5では術後4~6週で歩行回復する割合が42%、3ヶ月が53%と長期になることが分かりました。
2,レッグペルテス病
術後は安静にしなくてもいいとされ、動かせることが大切です。
大腿直筋、縫工筋のマッサージ、腹直筋、腸腰筋のストレッチ、接地練習、水中トレッドミル
レッグペルテスは術後痛がる子が多いため術部には触れず周りの筋肉からアプローチします。痛みがある場合は無理に動かしません。
水中トレッドミルや水泳を行い関節の可動域を広げてあげます。
今回学んだことを今後のリハビリにも活かしていきたいと思います!