エキゾセミナー🐔
2024年06月19日
こんにちは、獣医師のあさぬまです。
先日は雨がすごかったですね☔💦
梅雨に入りじめじめしたお天気が続くかもしれませんが、皆さんも体調を崩さないように気をつけてください!
先日、月に1度のエキゾチック動物専門医診療がありました。
その前に、エキゾチック動物の知識を深めるためのセミナーに参加しました。
今回からしばらくテーマは「鳥」です。
鳥といっても、鳥類には様々なグループがあります。
飛べない鳥の、ダチョウもペンギンも鳥です。
卵で有名な、ニワトリ、ウズラ、烏骨鶏も鳥ですね。
猛禽類である、ワシ、タカ、フクロウも鳥ですし、
よく町で見かけるスズメと、ペットとしてよく飼育されている文鳥は同じグループの鳥です。
動物病院によく受診する、セキセイインコやオカメインコももちろん同じグループの鳥です。
一言で鳥ですが、実に多様なグループだとわかっていただけますか?
ですが、多くの鳥に共通する特徴もあります。
それは「飛ぶための体」ということです。
鳥は、哺乳類に比べ、空を飛ぶために適した体を持っています。
今回のセミナーでは、そういった鳥の基礎的な部分を中心に学びました。
いくつか代表的な特徴を紹介しましょう!
①骨が少ない
鳥は体を軽量化するために、多くの骨が癒合(くっつく)し、骨の数を減らしています。
特に背骨は多くの骨がくっついていて、癒合骨を形成しています。
②呼吸の方法が独特
鳥は飛ぶために非常にたくさんの酸素を必要とします。
そのため、効率よく呼吸ができるように『気嚢(きのう)』という構造があります。
『ふいご』のように気嚢が動くことで、吸っても吐いても効率よく呼吸することができます。
そしてなんと、鳥は骨の中にも『気嚢』を持っているのです。
③排泄の方法が独特
鳥は尿を貯めません。尿という水分が体にあると重くなるため、尿酸という白っぽい塊で排尿をします。
そのため、人間と同じように痛風になります(というか、哺乳類なのに痛風になる人間のほうが実は特殊な動物です…)。
そして、尿も便も(、メスは卵も)同じ部分から排泄されるため、総排泄腔と呼ばれています。
このように鳥は、効率よく飛ぶために、非常に独特な体をしています。
次回以降は、そんな体の作りから、かかりやすい病気や、飼育時に注意すべき項目などを学んでいく予定です!