腎泌尿器セミナー
2022年01月31日
こんにちは!獣医師の市川です!
今回もwebでの腎泌尿器セミナーを受講しました。
第4回のテーマは「蛋白尿」でした。
通常尿中にはタンパク質は検出されませんが、腎前性、腎性、腎後性の主な3つの原因により、尿中にタンパク質が認められることがあります。
しかし、尿におけるタンパク質は濃度で示されるため、腎臓の濃縮機能によってその数値のもつ意味合いが大きく変化してしまいます。(同じ数値でも濃い尿での値と薄い尿での値で大きく意味合いが変わってしまいます)
クレアチニンという物質は尿排泄される上に濃縮の影響を受けないため、尿中のクレアチニン濃度と比較することで尿中のタンパク濃度を補正する方法(UPCやUAC)があり、この項目を用いた原因の分類法などを学びました。
またタンパク尿が認められる疾患として代表的な蛋白漏出性腎症やその診断で役立つ腎生検に関しての手技も学びました。
今後の診察にすぐ活かせる内容でしたので、適切な対応が取れるよう頑張りたいと思います。