セミナー参加報告

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リハビリセミナー

2023年01月29日

こんにちは😃

獣医師の足立です🐰

 

 

先日、リハビリ専門外来で診察して下さっている小笠原先生のシニアケアセミナーを受講しました。今回は前肢のケアを教えていただきました✨

 

前肢といっても、多岐に渡る関節、筋肉、腱、靭帯など、たくさんの臓器があります。シニアの子たちは関節の動きが悪くなっていたり、それに付随して筋肉も薄くなっていたりします。動きが悪くなってしまった関節を脚先は牽引は指圧メイン、肘や肩など上方の方は指圧やマッサージメインでケアしていく方法を一つずつ教えてもらいました!

 

今回はモデル犬がいなかったので、スタッフ同士でやっていくことに。右手をケアしてもらったのですが、どんどん軽くなっていくのが実感できました✨反対の左手はなんだか重く感じました!ほんの少しの時間でのケアだけで、これだけ変わるのか!というのが実感できました。

 

 

シニアの子たちや、麻痺がある子のケアに、どんどん取り入れていこうと思います!まずは実践して上手くなっていく必要があると思うので、たくさん練習しようと思います😊シニアケアなど、なにか気になることがあれば、なんでもご相談くださいね!

CTセミナー 〜泌尿器編〜

2023年01月28日

こんにちは、獣医師の江木です!

先日CTセミナーを受講し、泌尿器の読影法を学んできました。

泌尿器とは尿が作られてから排泄するまでの臓器(腎臓、尿管、膀胱、尿道)のことで、これらに異常がないかをCT画像から読みとります。

ただし、読影の前に…泌尿器疾患を疑う時のCT撮影時は、いくつか撮影前に準備が必要です。

・尿道は普通に撮っただけでは映らないので、尿道カテーテルを入れて撮る

・膀胱は尿が溜まっていないと膀胱壁や膀胱内の評価ができないので、膀胱内に生理食塩水を入れて撮影する

・造影剤は腎臓に負担がかかるため、場合によっては造影剤を薄めて使用する

これらに注意して、撮影を開始します。

今回は正常な泌尿器像、腎結石、膀胱結石、腎腫瘍、腎嚢胞、腎梗塞、水腎症、尿管炎の読影を学びました。

実際の現場ではCT画像をもとに外科手術時のプランを立てるための大切な検査になったりすることもあります。

もし膀胱に腫瘍があれば尿管を巻き込んでいるものではないかしっかりと確認しなければなりません。また、腎臓の造影が遅いことから腎障害を疑うことができたりと、見るべきポイントはとても沢山あります。

しっかりと正しい読影法を頭に入れて、CT検査をできるように今後もトレーニングしていきたいと思います!

麻酔学セミナー

2023年01月25日

こんにちは、獣医師の井上です。

先日、麻酔学のセミナーに参加しました。

近年、麻酔で一番重要視されているのは血圧です。

血圧は色々な指標になってくれます。循環、痛み、体液量などと様々です。

数ある指標の中でも、それぞれの臓器、例えば脳や腎臓などではある一定の血圧が保たれる自動調節能を有しています。

しかし、低血圧が続いてしまうと臓器の自動調節能によって保たれている血液の循環が保たれなくなり、臓器にダメージを与えてしまいます。

これを防ぐためにさまざまな条件に合わせた薬剤を選択する必要があります。今回はこの薬剤について麻酔科医が実践する方法や選択肢を学ばせていただきました。また、新たな情報もインプットすることができました。

これは日々の麻酔の中でとても重要なことでもあるので、しっかり活かしていきます!

アドラー心理学1ON1

2023年01月24日

渡邊先生によるアドラー心理学

早いものでもう四回目!

こんばんは、看護スタッフの渡辺です。

 

自分の伝え方、雰囲気で相手から引き出す答えが変わるというのを実践しながら行いました。

 

何気なく言った「なんで?」「どうして?」という問いかけは相手からしたら高圧的と捉えられているかもしれない。

相手の答えの質は自分の問いかけ方で変わる。

(ここ、とても納得しました。)

答えの質を相手に委ねすぎていないか?と自身のコミュニケーションの取り方を振り返るいい機会になりました!

 

後半にはセミナーを受けた内容をスタッフに実践した動画を先生に観て頂き、フィードバックいただきました。

 

今回セミナーを受けている同期達の動画も観ながらだったのですが、初回に比べて全員スキルアップしていて感心しました。

私ももっと頑張ります💪🔥

エキゾチックアニマルセミナー

2023年01月24日

こんにちは、看護師の松下です。

先日、エキゾチックアニマルセミナーを受講しました。今回は前回の続きで小鳥、カメ、カエルの総論とウサギの各論を学びました。

診察や保定での注意点や生活環、罹りやすきやすい病気など、それぞれの動物で特異的でおもしろかったです。また、エキゾチックアニマルは犬猫と比べてなかなか触れ合うことのない動物たちなので知らないことだらけで感心しました。

私が特に印象に残っているのは、カメの甲羅の病気で、代謝の異常などで起こったりするそうです。

次回も各論で詳しく動物たちの勉強をしていくので楽しみです。

インプルーブ外科セミナー

2023年01月21日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

先日、大阪で開催されている外科のセミナーに参加してきました。

不定期ですが数年単位で参加しているセミナーで、外国の講師の先生が来日され、

様々な分野について外科治療の観点から教えてくれます。

今回のテーマは「整形外科」です。

前肢や後肢の主に、骨折や脱臼についての治療法を学んできました。

 

日本で遭遇する骨折、脱臼の疾患のうち、ダントツで多い疾患は

橈尺骨の骨折です。

橈骨と尺骨とは、犬や猫のいわゆる前足の骨で、前腕ともいわれます。

周囲に筋肉が少なく、また着地の際に大きく力を受ける骨であるため、

ジャンプや落下などの外傷に伴って骨折することが非常に多い骨です。

ギプスなどで固定できる人間の場合と違い、

安静にできないこと、骨の周りに筋肉が少ないこと、骨の周りに血流が少ないことなどから

金属プレートなどを用いた手術での固定が一般的です。

しかし、特に最近多いトイ犬種と言われる体重5kg以下の動物では、

癒合不全(骨折が治らない)が生じることもあります。

 

少しでも癒合不全を減らすためには、

骨折治療の原則に基づいた治療

なるべく筋肉や血管を温存した丁寧な手術

手術前のしっかりとした計画

が必要不可欠です。

当院でもすでに骨折治療を行っていますが、より適切な治療が行えるように。

また遭遇頻度の少ない、その他の骨折の治療も的確に行うことができるように、

日々勉強していきたいと思います!!

 

とはいえ、骨折しないに越したことはないですね💦

猫の場合は、脱走や外出による事故。

犬の場合は、落下による外傷での骨折が原因としては一番多いです。

戸締りや、抱っこの際には座るなどの工夫で防げることもあるため、

今一度ご確認をお願い致します。

臨床病理セミナー

2023年01月21日

こんにちは。獣医師の江木です。

先日臨床病理セミナーに参加してきました!

今回も各々の動物病院から症例を持ち寄り、症例検討をしました。

慢性下痢の症例、リンパ腫転移を疑う症例、血液検査でSDMAのみ高値を呈する症例などを通して診断方法が正しいか、今後考えるべきことや治療方法について学んできました。

獣医療では動物たちが言葉を話せない分得られる情報量が少ないこともあって、症状の原因を明らかにするために”検査検査!”となりがちです。

しかし、検査が増えれば増えるほど動物たちへの負担は増え、医療費がかかり…良いことはありません。

診断が難しい病気があるのも事実ではありますが、今後もより多くの症例から診断方法、病態、治療方法など考え方を学ぶことで、必要な検査を的確に選択し飼い主さまにご提案できればと思います!

画像診断セミナー

2023年01月20日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

突然ですが、「私はこれが得意です!」と自信をもって言えるものがありますか?

実は私はそういった得意分野がなくて、得意がある人をとても尊敬しています✨

そこで自分の軸になるようなもの。と考え、昨年、獣医循環器学会の認定医となることができました!

また心肺蘇生医療の資格であるRECOVERの資格も取ることができました。

昨年1年、認定医として活動を行い、自分の未熟な部分を痛感しました…。

結局まだまだ「得意です!」と胸を張れるかどうかは疑問ですが、

少なくとも今までよりもたくさんの動物のためになった。という自信を持つことはできました。

 

そうやって勉強すればするほど、

たくさんの専門医として活躍されている優秀な先生の話を聞くことは、とても勉強になります!

今回も画像診断専門医の先生のセミナーは学びが多かったです。

今回のテーマは『画像診断のモダリティーを考える』です。

 

モダリティーとは?と思う方もいると思いますが、モダリティーとは画像を得る装置(方法)のことです。

当院には、画像診断の装置として、レントゲン、超音波(エコー)、CT検査があります。

つまり、どの検査方法を用いるのがベストなのか?を考えられる病気によって考えましょう。というセミナーです。

 

例えば…。

① 3日間下痢、嘔吐が続いている。元気がない。

② くしゃみ、鼻水が1か月とまらない。昨日から鼻血が出ている。

③ 頸に大きなしこりができている。手術ができるか?

という子たちがいたとして、どういった検査が必要でしょう?

 

残念ながら、多くの場合検査内容は過不足があるとされています。

検査をすることが悪いわけではないのですが、すべての検査を行えば、当然動物に負担がかかる可能性もありますし、

金額も大きくなります。場合によっては、たくさんの検査をしたせいで、一つの検査に向ける注意がおろそかになり、

病気が見逃されたりします。

①のように急な下痢、嘔吐の場合、レントゲン検査が有効なケースは限られます。

例えば、石や金属などの誤食、胃や腸の穿孔(穴が開くこと)、肺炎の合併ではレントゲン検査が有効な場合もありますが、

それ以外ではエコー検査の方が有効です。

②のような鼻の病気では、エコー検査がほとんど無意味です。

レントゲン検査やCT検査が有効です。しかし、CT検査は全身麻酔を必要とするため、簡単には行えません。

そこでレントゲン検査をはじめに実施します。そのうえで、腫瘍の疑いが高まったり、

さらなる検査が必要だと判断された場合はCT検査を実施することになります。

③では、手術方法やしこりの場所の特定のためにすべての検査が必要です。

エコー検査でしこりの場所を特定し、レントゲン検査で肺への転移を確認します。

そのうえで、頸は重要な臓器が多いため、CT検査で摘出可能かどうかを判断します。

このように検査モダリティーを適切に選択することで、負担を最小限に、検査によって得られる情報を最大限にする必要があります。

 

こういった考え方はまだあまり浸透しておらず、ある程度の経験や知識が必要不可欠です。

専門医の先生方からは知識だけではなく、こういった考え方なども学ぶことができ、

非常に有意義です。

一人の獣医師が救うことができる動物の数には限りがあるので、

こうやって知識が広がり、より多くの動物に届くといいと思います😊

野崎さんセミナー

2023年01月20日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

年も明け、寒い日が続きますね…。

今年はまだ大雪が降ることはないですが、油断はできません⛄

近年意外と雪が積もることが多いですよね?毎年なんだかんだ雪かきしている気がします。

北海道にいるときは大嫌いでしたが、年に1回くらいならちょっと楽しみになっています😊

まあ、降らないに越したことはないですかね?

 

先日、院内スタッフが集まって今年の目標について話し合うミーティング時間がありました。

今年1年の目標を決め、それについてどうしたらいいのか?を具体的に話合う時間はとても貴重でした。

獣医師、看護師、トリマーそれぞれに異なる部分もあれば、共通する部分もあり、

病院全体で取り組むべき課題も見えました。

 

今回は獣医師の目標の中でも、人材育成についての部分を少しお話ししたいと思います。

特に、人材育成の中でも、当院の獣医師として重視する部分についてお話しします。

 

毎年、獣医師として約1,000人が獣医大学を卒業しています。

そのうち、40%程度が犬や猫などの小動物を診察する獣医師になるといわれているので、

約400人程度が全国の動物病院に勤務することになります。

各施設でもちろん求められる素質は異なります。

また卒業する獣医師が求める施設像も多様化しています。

最近は大型資本を持つ企業病院が増えているため、いわゆる一般企業に勤めるような勤務体系を望む人もいますし、

大学病院や二次病院のように高度医療を希望する人もいます。

私たちに初めに求められることは、当院の勤務体系と新入スタッフの希望する体系がマッチしているかどうか?を考えることです。

 

そこで当院の獣医師に求めることを就職希望の学生に伝えられるように意思統一を図っています。

・挨拶がしっかりできること

・掃除などの雑用を率先して行えること

・飼い主様やスタッフとコミュニケーションがとれること

・素直で、責任感があること

・向上心があって、学ぶ意思があること

上記が当院が新人獣医師に求めることです。

これは当院のHPにも病院理念やクレドとして記載されています。

これらはとても基本的なことで、できて当たり前のように感じますが、

だとしても言葉に出してスタッフ間で共有し、また伝えることはとても重要です!

 

飼い主様、動物に限らず、スタッフ同士でも思いやりを持って今後も働くことができるように

こういったミーティングの時間を大切にしていきたいと思います✨

接遇セミナー

2023年01月20日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

2023年を迎え、皆さんはどのようなスタートを切ったでしょうか?

毎年あっという間に過ぎてしまうので、今年こそは目標をもって頑張ろう!と思っていますが、

いつも気づくと年末になっています💦

今年は充実の一年にしたいと思います!

 

スタッフ一同、2023年は病院にかかわるすべての方に、幸せと安心を届けられるように

今月も接遇セミナーに参加しました。

実は昨年末から取り組んでいますが、今回のテーマは「業務の効率化」。

院内には多くの業務があります。

診察や薬剤作成、フード販売などの会計業務はもちろんですが、それ以外に

駐車場での問診や、院内の清掃、備品管理などほかの業種と同じように多くの業務があります。

多くのご意見、ご指摘をいただく診察、会計までの待ち時間を短縮し、少しでも皆様、動物たちの負担を減らすために、

丁寧かつ皆様に寄り添いながら、少しでも業務を効率化できるように、

院内で複数のチームに分かれて、各業務に関し案を出し、実行。それに対しフィードバックを行う方法を行っています。

備品管理、院内美化、予約管理などあまり皆様の目に触れない部分もあるかとは思いますが、

何かお気づきの点があればぜひお近くのスタッフにお声掛けいただければと思います。

 

皆様に関係のある部分として、看護師の問診内容の見直しを行いました。

たくさんの患者様がご来院される中で、

状態の悪い患者様をより早期に把握するため、

また待ち時間のご案内を早期にさせていただくために、看護師による問診内容を簡素化する形をとらせていただきました。

多くの患者様により早期にお声をかけさせていただくための対応ですので、ご容赦いただければと思います。

もちろん、何かご心配、ご不明な点がある場合はお気軽にお声掛けください。

また、動物の状態によっては、より詳細な問診を看護師あるいは獣医師から行う場合がありますので、ご理解いただければと思います。

 

今後もより良い病院に近づけるように尽力したいと思います😊