循環器セミナー
2025年11月16日
こんばんは、Dr.スゴウです。
先日院内で行われた循環器セミナーに参加しました。
今回は猫の心筋症の重症度評価について学びました。
猫ちゃんの心臓の病気で多い心筋症、進行すると心臓のポンプ機能が低下し血液を全身に送れなくなる心不全に陥ります。
心不全になっているか、心不全になりそうなのか、心エコーで特定の項目を計測することでその子の心臓の状態、重症度の評価が可能です。
猫ちゃんの心不全の多くは左心室がしっかり拡張しないために左心室内に十分な血液が入るスペースができず、左心房に血液が溜まっていきます(左心房のうっ血)。その状態が進むと胸腔内に水が溜まる(胸水)、肺に水が滲み出る(肺水腫)になり呼吸困難につながります。
定期的に心エコーで心臓の状態を評価し、適切な投薬を行うことで上記の状態に進行することを予防します。
猫ちゃんは生まれつき心臓内の構造に奇形がある子も多いため年齢を問わず心臓のエコーで我が子の心臓のチェックを行うことをお勧めします。