皮膚科セミナー
2025年11月07日
こんにちは!看護スタッフの菅野です。
先日皮膚科セミナーを受講しました。
今回のテーマは「犬のアレルギーと皮膚炎」でした。
アレルギーとは、「無害の環境物質に過敏な免疫反応を示すこと」をいいます。
犬のアレルギー性皮膚炎の種類には、食物アレルギー、ノミアレルギー性皮膚炎、疥癬、犬アトピー性皮膚炎がアレルギーあります。
•食物アレルギーの皮膚症状の特徴は痒みです。
多くの犬の食事は1年中同じ物を食べているので痒みは1年中出ています。
痒みの出やすい部位は、顔面、膝窩、鼠径、肢端に出やすいです。
アレルギーの評価をするためには、除去食試験を2ヶ月間行います。
いま食べている食事がアレルギーの原因かどうかを調べるための検査を行います。
食事変更を行うことで安心した食事を取れてアレルギー症状も治ります。
•疥癬は疥癬虫という虫がつく事で起きる病気です。
犬疥癬と猫疥癬があります。
疥癬虫は宿主特異性があり、犬疥癬虫は猫には感染しません。猫疥癬虫は犬には感染しません。
疥癬はとにかく痒みが強い事が特徴です。
痒くて痒くて夜も眠れないほどの痒みです。
耳介肢反射が特徴で耳の周りを掻くと痒くて脚が動いてしまう行動です。
これは外耳炎でも同じ動きをする事があります。
疥癬はご家族にも感染する事があります。
特にお風呂上がりやお布団など体が温まると痒みが出る事が多いです。
お布団で一緒に寝る方は感染しやすいと言われています。
治療はネクスガードやシンパリカなどノミダニ予防薬に疥癬が駆除出来る製剤が含まれているものを月に一度服用する事で治療出来ます。
今回の勉強した事を活かし、獣医師が正しい判断で治療できるように問診などのサポートやご家族の方の不安を少しでも和らげられるようにこれからも勉強していきたいと思います。