セミナー参加報告

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ペットロスセミナー

2025年08月09日

こんにちは!看護師の新井です!

 

先日、ペットロスについてのセミナーを受講しました。

動物とのお別れを迎えるときに動物病院としてできること、飼い主様がどのように看取ることで少しでも納得のいくお別れができるのかを考えました。

 

そもそもペットロスとは、「愛情や愛着の絆によって結ばれた、かけがえのない存在を喪失した時、感情、身体、認知、行動面などに起こる反応」とされています。

 

動物たちがどんな存在であるかは人それぞれですが、長い時間を共に過ごしてきたことで人と動物との間に「愛着の絆」というものが生まれます。これは、時間と空間を超えて永続するものされておりお別れをしてもずっとどこかにいてくれるように感じるとされるものです。

 

また、大切なものを失ってしまったときに感じる悲しみを「グリーフ」といいます。

これによって、睡眠障害や気だるさ、情緒の不安定、注意力散漫、社会との交流を避けるなど様々な変化が見られることがあります。

ですが、これはペットロスに伴い多くの人に現れる反応です。

 

このような反応を少しでも減らし、思い出を胸に前を向いて暮らしていくために

・納得のいく看取り方をすること

・悲しみを表現すること

・動物を亡くした悲しみや痛みに理解を持ってもらうこと

 

この3つが大切になります。

病気で亡くなってしまった子、寿命を全うした子、突然亡くなってしまった子いろんなお別れがあると思います。今回は先ほどの3つの大切な要素のうち「納得のいく看取り方をすること」に着目し、その中で看取り方の1つの例として「安楽死」について考えました。

安楽死とは、治療の見込みがなく苦痛を伴い、重度な運動または機能障害に陥ってる場合に苦痛から解放されるための死とされます。

安楽死と聞くとあまり良くない印象を持たれる方も多いかもしれません。もちろん、最後まで治療をするという選択も生きたいという動物の気持ちを尊重することができる方法だと思います。一方で、薬を飲んでも痛みが和らがないずっと呼吸が苦しく眠ることもできない等の症状が続く場合、安楽死を選択することは動物のためを思っての行動だと思います。

 

看取り方に正解はありませんが、お別れをするときのことを考えておくことでご自身が後悔しない、納得できるお別れができ、私たちスタッフも最大限の治療を行い、飼い主様との話し合いを重ねることでご希望に添えるお別れができると考えています。

 

そして、ご家族でもご友人でも、お別れした子との思い出をたくさんお話ししてあげてください。スタッフにしていただいても大丈夫です。

そうすることで、悲しみを受け入れることができ、また、誰かと共感し繋がりを感じることで前を向くきっかけとなります。

 

 

今回のセミナーを通して私ももっと、飼い主様に寄り添えるように日頃からたくさんコミュニケーションをとることが大切だと感じました。まだまだ未熟ですがこれからも頑張っていきたいと思います。

よろしくお願いします。