セミナー参加報告

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眼科セミナー👁️

2024年10月03日

こんにちは、獣医師の佐久間です!
先日、眼科セミナーに参加してきました。今回のテーマは眼科検査でした。

犬の眼科疾患の多くはそれぞれの品種に認められた遺伝性疾患とされており、ほとんどが2歳齢未満で発症しています。人気のあるダックスやプードルは眼科疾患が多い犬種とされています。毛色や年齢、性別によってなりやすい疾患はさまざまです。これらの疾患を見逃さないために検査の流れを学びました。

1.外貌検査
眼球周囲の腫脹がないか、突出・陥没、左右の大きさに違いがないか、目ヤニ、デキモノの有無を確認します。

2.威嚇反応
まぶたを正常に閉じることができるかを確認します。

3.対光反射
目に光をあて、瞳孔が正常に収縮するかを確認します。直接対光反射、間接対光反射から、網膜、神経の疾患があるか検査します。

4.シルマーティアテスト
涙の量を調べる検査で、ドライアイがないか確認します。

5.フルオレセイン染色
目に染色液を垂らし、角膜に傷があるかどうか確認します。角膜上皮に傷がある場合は染色されますが、傷が深すぎると染色されないこともあります。また、鼻からその染色液が流れてくるかで、鼻涙管の通りも評価できます。

6.眼圧検査
緑内障などがある場合は眼圧が高くなります。眼圧は興奮や保定の仕方で数値が変わってします繊細な検査です。

7.スリットランプ検査
角膜、虹彩、水晶体を矢状断面で確認します。前眼房にフレアがないか、水晶体の変位、混濁がないか検査します。白内障の程度はスリットランプ検査で評価します。

8.眼底検査
網膜の血管、色素、タペタムの状態、視神経乳頭を確認します。眼底の構造は犬種、年齢によってさまざまで、血管が蛇行している犬種、若齢だと色素が薄いことなどがあります。

眼科疾患を診ていく上で、限られた時間の中で的確な検査ができるように精進してきたいと思います!