セミナー参加報告

seminar

皮膚科勉強会✏️

2015年03月07日

こんにちは、獣医師の松井です。
皮膚科の勉強会に参加してしてきました。

今回のテーマは精神的要因による皮膚疾患です。
精神疾患で起こる皮膚の異常には身体疾患によるもの、環境による心因性、種による特徴が関与する内因性があります。

 

精神的問題が原因で皮膚疾患になる場合もありますが、逆に皮膚疾患によって精神的な異常を起こすこともあります。そのため、精神疾患の治療には、ライフイベントをしっかり把握して臨む必要があります。

 

身体に異常があるのか?環境中のストレッサーを取り除けば良いのか?種としてもっている行動が満たせているか?等々。この判断は飼い主の方々の情報が頼りです。

ワンちゃんで多いのは過剰ないしは一貫性のない干渉でしょうか?1人になると不安で身体を舐める子はよく見かけます。こうした子達にご飯をあげる以外は一切構わず、いないつもりで一週間生活し、舐める頻度が下がったり、なくなったりしたら、過干渉であったと言えます。

 

休日を利用して、久しぶりに乗馬をしてきました。手も足も体幹も、身体全体の声を聴き、馬の歩様を感じとり、互いに滑らかな動きが出来た時…自然と笑みがこぼれます。そこまで出来た事が何回あったか。今回はそれには程遠かったです(T_T)
もっと乗りたい

ステントセミナー

2015年03月02日

こんにちは、Dr.スゴウです。

 

先日セミナーに参加してきました。
今回参加したのはステントのセミナーでした。

 

『ステント』は血管や尿道などに設置する管状の物です。
人の医療では心筋梗塞の治療でよく使用されるものです。
二日間にわたって行われ、前半は院長、後半は自分が参加しました。

 

尿道ステント、尿管ステント、腎造瘻チューブの三つを学んできました。

 

尿道ステントは尿道が腫瘍など何らかの原因で狭窄や閉塞が起きたときに狭窄、閉塞した場所に設置することで狭窄や閉塞を解除し、排尿の問題を解決する方法です。
従来の方法では腫瘍の切除や膀胱造瘻という膀胱から直接尿が出るようにお腹に管を形成する手術で対応しますが、手術時間が長く、手術による体への負担も考える必要がありました。

 

ステント設置術はカテーテルという細い管を尿道に通し、これをガイドとして使用してステントを問題のある場所に設置する方法です。メスを使わず、負担が軽いのが最大の特徴です。
インターベーションというジャンルの治療法です。
検索すると分かりやすい説明が出てくると思います。

 

排尿を楽にして動物の負担を軽くし、飼い主様の精神的な負担も楽になるのでいい治療法かと思います。ただ、腫瘍の場合は腫瘍自体を治す治療ではないので平行してそちらの治療も行う必要があるかと思います。

気になる方は獣医師に聞いて下さいね。

 

この間、仕事が終わった後にみんなでラーメンを食べに行きました。
今回行ったのは「どてちん3」という志津にあるラーメン屋さんです。脂多め、味濃いめ、もやしもりもり、ニンニクたっぷりのラーメンでした。食べた後はお腹がパンパンになります。

小鳥のセミナー

2015年02月17日

こんにちは、獣医師の浅沼です。

 

2月も半分が終わって、寒暖差が大きくなり、春めいてきましたね♪
風邪をひきやすい時期なので皆さん気を付けてくださいね!

 

さて、先日飯田橋で行われた小鳥のセミナーにいってきました。
基本的なセミナーではなく、鳥のスペシャリストの先生方も来るような大きなセミナーでした。

 

内容も盛りだくさんで充実した一日でした。
小鳥を飼っているけど、病院には行ったことがない、もしくは病院に連れて行くタイミングがわからない…。と思っている人は多いのではないですか?

 

鳥を始めとするエキゾチック動物は病気を隠そうとする性質があるので、普段の生活のなかでなかなか異常に気づかれにくいです。そのため、普段の健康診断がとても大切です。

 

今回のセミナーでは、
1. 小鳥の腹部膨満(お腹が大きいこと)
2. セキセイインコ学
3. 小鳥の卵づまり
4. 特別講演(鳥の形態と進化の話)
の講演を聞かせていただきました。

 

1. 鳥のお腹が大きい原因はいくつかあります。
卵づまり、腫瘍、腹水、肥満などがその代表例です。
鑑別を行うためには、レントゲン検査や超音波検査が有効です。
特に卵づまりに関しては、一回のサイクルでの産卵数が各個体で異なるため、卵が詰まっているのか、次の産卵の可能性などがわかることがあり、有効です。

 

2. 飼育方法を変えるだけで小鳥の病気は6割減る。
信じますか?現在の飼育方法には問題点が山積みです。
詳しく聞きたい方は直接聞いて下さい(^∇^)

 

3. 卵づまりはそれが原因で亡くなってしまうこともある病気です。
ただし、卵づまり=取り除けばOK、という単純なものでもないのです。今回は、卵づまりの除去方法について動画でみっちり習ってきました!

 

4. 特別講演も面白かったです。鳥の形をみれば、どんな生活をしているのかわかる。
絶滅してこの世に存在しない鳥の軌跡も現代の鳥で垣間見ることができる。

という壮大なお話から、マリオブラザーズの悪役「クッパ」が実は食べたら美味しい草食動物!?
なんて話まで聞きました。これも詳しく知りたい方は直接聞いて下さい(≡^∇^≡)

 

と、いうわけで長くなってしまいましたが、
今度病院の待合室にも、インコの飼い方の本を入れてみました♪
興味がある方は是非見て下さい。
今後エキゾチックを飼ってみたい、もしくは今飼っているけど相談したいことが…。
という方は是非スタッフまで声をかけてくださいね。

エキゾチックセミナー

2015年02月08日

こんにちは、獣医師の松井です。
先日、エキゾチックセミナーに行ってきました。

 

対象は小鳥、フェレット、ウサギです。診療の基礎となる部分を専門医の先生が講義してくださいました。

 

まず小鳥どんな動物でも身体検査は重要ですが、彼らに関しては身体を押さえられるのが多大なストレスになってしまいます。哺乳類とは身体の構造も異なります。そこで体格の評価に「ししあて」 があります。

もともとは、鷹匠さんが使っていた技術だそうで、胸筋の付き方を見るための検査です。鳥たちはずっとケージ内にいても筋肉が衰えることはありません。

 

食べた栄養で恒常的に筋肉が維持できるのです。そのため、ししあてにより筋肉が盛り上がっていれば、栄養が消費されていない(肥満)、逆に痩せていれば栄養吸収できていない可能性もあります。

 

フェレットにも予防しなければならない病気があります。その一つにワンちゃんでも、行なわれているフィラリアがあります。異なるのは少数の寄生で命に関わるという点です。

 

また、フェレットは内分泌系腫瘍が多いのも特徴です。インスリノーマ、副腎腫瘍、リンパ腫で60%が占められています。また、フェレットは食物の消化管通過時間が非常に短いため、異物も要注意です。

 

ウサギでは、消化器疾患が多く見られます。ウサギの消化器は盲腸に細かい粒子が蓄積し発酵吸収され、盲腸便となります。牧草などの大きな物は結腸へ流れていき硬便になります。食物が偏ってしまい二つの性状をもつ便が上手く作れないと、消化器疾患につながります。毛球症は有名ですが、慢性的な胃腸うっ滞、鼓腸症でも食欲・排便低下が起こります。食欲と便の状態は日頃から気をつけてみてあげてください。

 

先月下旬、初詣には少し遅いですが成田山へお参りに行きました。平日なのに人がいっぱいでした。さすが日本屈指のお寺です。しっかり健康祈願してきました。

皮膚科セミナー

2015年02月05日

こんにちは!看護士の鈴木です。

 

先日診察時間後に院内で皮膚科セミナーが行われました。
今回のテーマは脱毛。そのなかで甲状腺機能低下症についてのお話でした!!

 

甲状腺機能低下症はまず、高齢のわんちゃんに多く起こる病気で
その中でも一次性という甲状腺自体に問題が生じて症状がでる場合が多いそうです。

Gレトリバーやフラットコーデットレトリバー、ビーグルなどでよく見られ、先生はチワワやトイプードルでも最近良く見るとおっしゃっていました。

 

主な症状は代謝が下がることによる体重増加、また運動不耐、嗜眠、鼻梁(鼻の頭の部分)の脱毛、しっぽの先の脱毛、体幹部の脱毛、毛の色が薄くなってくる、体のべたつき、フケなどです。

診断には血液でおこなう甲状腺ホルモン値の検査が必要になります。
治療方法や治療後の経過など、詳しくお話していただき、大変勉強になりました。
気になる事があればスタッフに相談して下さいね。

 

先日、印西文化ホールで行われたお笑いライブに行ってきました。
元々、ピースの又吉さんが大好きで、待ちに待った生又吉さんは最高でした(笑)
ジャングルポケットの暑苦しいネタも大好きでたくさん笑いました♪
飼い主様で私も行った!という方がいたら是非あの時の思い出を一緒に語りましょう。

整形外科勉強会

2015年01月22日

こんにちは。獣医師の遠藤です。

 

先日、整形外科の勉強会に参加し、創外固定について学んできました。

 

プレートや髄内ピンとはまた違った骨折の治療方法で、骨にたくさん小さなピンを入れて、体外の連結バーにつなげるという方法です。

見た目はロボットみたいでいかついですが、骨への侵襲度は低いです。

骨が体外に出る解放骨折やプレートを入れられない関節の固定などで使用します。

 

↓こんな器具を使います。

とても勉強になりました・

楽しかったです。

 

 

話は変わりますが、年始は実家大分に帰ってました。

自然薯のとろろごはん(市販のやまいもとはねばりと濃さが全然違います!!)や、鴨鍋、豊後牛のすきやき、ステーキ、・・・最高の贅沢でした。

残念ながら関サバが食べれなかったので、次に帰ったときには食べたいです。

 

酢で絞めていない生サバは最高に美味しいので、一生に一回は食べたほうが良いと思います。

大分市にある「関の瀬」で最高のさば寿司を食べれますので

あけましておめでとうございます。

2015年01月04日

あけましておめでとうございます。
獣医師の松井です。

 

今年もよろしくお願いします。
昨年末、皮膚科勉強会へ行って来ました。

 

今回は皮膚炎がテーマでした。
皮膚炎には大きく分け、アレルギーとアトピーがあります。アレルギーを起こすものとして、疥癬虫、食物、ノミが挙げられます。

それぞれの特徴として、疥癬は腹部に病変が多く見られ悪化の一途を辿るのに対し、ノミであれば、お尻の部分で多く、夏場に悪化し、冬に少し落ち着くといったように状態に波があります。これらは全てアレルゲンという原因物質が身体に入ったり、接触することで起こります。

 

アトピーはアレルゲンではなく体質の問題になります。もともと、皮膚表面に炎症を起こす呼び水になる因子が多いため、皮膚炎が生じてしまいます。皮膚の動きはそれを惹起するひとつであるため、口や目のまわり、股や足の先など動きが激しかったり擦れる部分は病変が多くなります。

 

年始に久しぶりに実家に帰りました。うちのワンニャンたちです。ちょっと、ふとった

 

犬と猫の腎臓病セミナー

2014年12月10日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

 

寒い日が続きますね…
冬になると飲水量が低下するので、腎臓病になりやすくなります。
というわけで腎臓病のセミナーに行ってきました!

 

イタリアから有名な先生がきて講演をして下さいました。
場所は『COREDO室町』
初めて行きましたが、おしゃれできれいなとこですね。

 

今回教わった腎臓病早期発見のポイントは
1. 飲水量、尿量の増加
2. 食欲不振、体重減少
3. 口臭
です。

 

「沈黙の臓器」といわれ症状が分かりにくい腎臓病の発見のためには血液検査や尿検査がとても重要です!
上の3つに当てはまるようであれば、是非病院に来て下さいね。
腎臓は一度悪くなると、二度と機能が回復しない臓器です。
早期発見、早期治療がとても重要になるので、高齢のわんちゃん、ねこちゃんは
最低年に1度は健康診断を受けてみてはいかがでしょう。

 

ちなみに
腎臓病は犬、猫だけの病気ではありません!
うさぎや鳥、亀なども腎臓病になります、注意してくださいね。

 

北海道にいる、うちの愛ウサギを紹介しておきます。
まだ1歳の男の子です。うさぎは寒さに強いはずですが…
北海道はさすがにきついみたいですね(・・;)

皮膚科勉強会

2014年12月05日

こんにちは、獣医師の松井です。
月に1度の皮膚科勉強会に行ってきました。

 

皮膚に病変を起こす原因として、感染症、皮膚炎、内分泌、免疫介在性、先天性、腫瘍、などがあげられます。今回はこの中で感染症にスポットをあてて勉強しました。
感染症は細菌、真菌、寄生虫が原因となって起こります。

 

細菌性には膿皮症という病気があり、ブドウ球菌の仲間が皮膚表面に付着したり、毛穴から侵入したりすると起こります。この時、体はこれを排除しようと反応します。

皮膚を剥がしたり(フケ)、毛を捨てたり(脱毛)、炎症(皮膚の赤み)を起こしたり…。これは感染が表面的か深い部分にも及んでいるかで異なります。感染症に入る症例の約半分がこの膿皮症であるというくらい多い病気です。

 

寄生虫ではニキビダニと呼ばれる虫が毛穴に感染して問題となります。毛穴にいるので、虫を捨てようと脱毛を起こすことが特徴的です。これが疑われる場合、毛をちょっと抜かせてもらって虫がくっついてくるかで検査します。

 

真菌性で起こる皮膚糸状菌症は毛穴に寄生し、長毛のネコちゃんやワンちゃんで重症化しやすい特徴があります。前にあげた二つの病気に比べ、ちょっと稀な病気です。

 

こうした病気はけっして感染力の強いものではなく、主に皮膚のバリア機能が低下⤵︎してしまうことが原因で起こります。特に若齢、高齢の子達は注意が必要です。過度なグルーミングやシャンプー、外傷、気温や湿度の変化等々、お家でも日頃から体をよく見てあげてくださいね。

 

先日、音楽関係の仕事をしている友人の誘いで久しぶりにライブハウスに行きました。自分は音楽には疎いのですが、メジャーバンドの方達の屋外ライブとは違うライブハウス独特の空気があっていいですね。

皮膚科セミナー

2014年12月04日

こんにちは、看護士の椎名です。

 

先日皮膚科の院内セミナーがありました。
今回は犬の脱毛についてでした。
脱毛には大きく分けて先天性のものと後天性のものがあります。
先天性は生後1年以内、後天性は生後1年以上で現れます。

 

例えば、淡いカラー(ブルーなど)の子が生後1年以内に淡い部分だけ脱毛することがあります。
また、黒っぽい部分に白っぽい毛が生えてくることがあります。
また、黒×白、黒×白×茶の子が黒い部分だけ脱毛することがあります。

 

この症状は完治することが難しく、付き合っていくようになります。
毛の中に含まれているメラニン色素の異常で毛がもろくなりちぎれてしまうので、擦れないような工夫とその子に合ったスキンケアやブラッシングの工夫をしましょう。

 

脱毛のパターンによっては原因が分かっていないこともあります。
アミノ酸やビタミンEを摂取させるなどの対処療法になります。

 

また季節、犬種、地域によって側腹部が脱毛したり、元の毛色とは全く違う色が生えてきたりする場合もありますが、半年~1年で元に戻ることもあり、病気とはいえないものもあります。
まれに痒みがでることもあるそうです(日本犬)

 

さまざまな症状や状態に現れますので、気になったときはご来院くださいね