あけましておめでとうございます
獣医師のあさぬまです。
2017年の始まりですね。
皆さん、今年はどんな年にしたいですか?
健康な一年になるといいですね。
さて、先月も循環器の研修にいってきました。
先月は、福岡で循環器学会もあり、東京で循環器セミナーもあり、
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
今月も名古屋で循環器セミナーがあるので出勤が少し変更になってます。
HPでチェックしてください。
先月の研修では、胸水が溜まった子がたくさんきました。
今回は胸水について少し説明させていただきます。
よく「胸の中に水が溜まります」と説明させていただきます。
胸の中には、肺の中に溜まる水と、肺の外で胸の中に溜まる水の2種類あります。
肺の中に水が溜まるのが『肺水腫』で、
肺の外で胸の中に溜まる水が『胸水』です。わかりにくいですかね?
胸水が溜まる理由は、
1、血管静水圧の上昇
血圧が高くなったり、血管が堰き止められると、
血管から水分が漏れ出やすくなり、胸水が溜まります。
2、血管の透過性亢進
血管の壁がもろくなると、
血管から水分が漏れ出やすくなり、胸水が溜まります。
3、血管の損傷(出血)
血管が破れれば、出血が起こり、それが胸の中に溜まれば胸水です。
4、リンパ管による排液の減少
健康な子でも少しずつ胸に水は溜まりますが、それを回収するシステムがあります。
その機能が悪くなると、胸に溜まる水を回収できなくなるので、水が溜まります。
肺水腫も胸水もどちらも呼吸が苦しくなる状態ですが、
胸水は、胸に針を刺して直接水を抜くことができるので、
肺水腫に比べるとすぐに呼吸状態を改善することができます。
しかし、胸水が溜まる原因は治せないことが多く、長期的な治療が必要になります。
同じ呼吸が苦しいでも、肺水腫や胸水の他に、
肺炎や貧血などいろいろな理由があります。
診断には検査が必須になりますので、病院まで来てください。
クリスマス~お正月は毎年、おいしい季節です。
先日、ケーキをいただきました。
栗のおいしい季節なので、モンブラン、いいですね。

年末はうどんも食べました!
毎年、年末は手打ちうどんが習慣ですが、今年はボチボチうまくできました。
今年もいい年でありますように。
