皮膚科セミナー
2016年05月24日
こんばんわ!
獣医師の石井です。
先日、月に一回の皮膚科セミナーに行ってきました。
今回のテーマは感染皮膚症でした。
皮膚の感染症は主に、病原性は弱いけれど一般に存在するウイルスや細菌が、皮膚のバリア機能が低下することで感染が成立し、発症します。
バリア機能の低下の原因としては、外からの刺激、皮膚そのものの体質や病気、全身の不調などがあります。
皮膚感染症のトップ3は、膿皮症、ニキビダニ症、皮膚糸状菌症です。
膿皮症は、主にブドウ球菌が原因でおこる犬で多い皮膚疾患です。
菌がついた場所によって、表在性と深在性に侵入する経路によって表面性と毛包性の4つのパターンにわけられます。
主な症状としては、フケや脱毛、紅斑や丘疹が見られます。
治療は、抗菌薬や消毒がメインになります。
ニキビダニ症は、ニキビダニが異常に増えてしまった病気です。
主な症状は、脱毛と毛根単位でのフケ、黒斑、紅斑です。
検査には、毛を抜いて顕微鏡で調べる毛検査をよく行います。
治療は、駆虫薬でニキビダニを減らすとともに、皮膚のバリアが低下した原因ごとに適切な治療をします。
皮膚糸状菌症は、主に猫でみられる真菌による病気で人にも伝染します。
主な症状は、脱毛や、長毛種では強い隆起がみられます。
検査には、毛検査や、紫外線を当てて光るかどうかみるウッド灯検査が使われます。
治療は、抗真菌薬や飼育環境の清浄化です。
皮膚感染症は、暑くなってくると増えてくるので、ワンちゃん、猫ちゃんの皮膚の異変をみつけたら、病院に連れてきてくださいね星
先日、誕生日誕生日ケーキで、サプライズでスタッフのみなさんにお祝いしていただきました!
びっくりしましたが、すっごくうれしかったです音譜
プレゼントでもらったお風呂セットと抱きまくらでリフレッシュして、仕事頑張ります。