循環器セミナー
2017年03月18日
こんにちは、獣医師のあさぬまです。
温かい日も増えてきましたね桜
私は花粉症ではないですが、
花粉症の人にとっては、しんどい時期ですねアセアセ
先日、院内で定期的に行われている
循環器のセミナーでした。
今回のテーマは『肺の超音波』
『肺』の超音波が『循環器』のセミナー??
と思った方もいるかもしれませんが、
呼吸器の病気(肺炎や気管支炎など)で発生する症状は、
咳、呼吸困難、チアノーゼ(舌や足先が青白くなるような変化)などなどです。
一方で循環器(心臓病)で発生する症状は、
咳、呼吸困難、チアノーゼなどで、重なる部分が非常に多いです。
そのため、心臓病の検査では常に、
今の症状が心臓病なのか、呼吸器病なのか?それとも他の病気なのか?
ということに気を配る必要があるのです。
超音波というものの特性上、気体を検査することが非常に困難です。
では、どうやって『肺』という空気が豊富な臓器を検査するのか?
じつは、健康な肺は超音波でほとんど確認できません。
簡単にいうと何も見えないよくわからない…。
肺と超音波機械の間にアーティファクト(エラーのようなもの)がでてしまう…。ということを確認できれば、その肺は正常と判断します。
一方で、
ピーっと走る白いラインが見える!
ということになれば、B-Lineといい、肺に水が溜まっている状態。
つまり、肺水腫や肺炎であると判断できます。
また、肺になにかできものがある!
ということになれば、腫瘍や肺の虚脱が疑われます。
さらに、肺の表面すら見えない。
ということになれば、気胸の可能性が高まります。
もちろん、画像検査はあくまで画像検査なので
これで確定というわけではなく、他の検査(血液検査やレントゲンなど)
を総合的に判断し診断をしていきます。
しかし、針を刺したり、横向きにしたりせずに簡単に短時間で検査を行うことができるので、とくに緊急時には非常に重宝します病院
健康な子でも、同様の所見がとれるとの報告もあり、
動物での肺エコー検査はまだまだ一般的とは言えない状況ですが、
検査の精度が高められるように日々努力していきたいですチワワ黒
先日、とってもおいしいケーキをいただきました。
幾重にも重なった抹茶ベースの生地がしっとりして一体感があるのに
それぞれに若干味が違って、何口食べても飽きません。
上には、ホワイトチョコレートをベースにした薫り高い抹茶チョコ。
触感のアクセントも加わり、
目でも、鼻でも、もちろん舌でも、楽しいケーキでした。
研修以外では出かける機会があまりないので、
買ったり、いただいたりするケーキは日々の楽しみの一つですナイフとフォーク
ちなみに写真の構図は凝ったわけではありません!
あまりにおいしそうで、写真撮る前に思わず、左側を食べてしまっただけです