整形外科セミナー
2017年11月11日
こんにちは看護師の田村です
先日整形外科セミナーに参加させていただいただきました
第一回目の今回は、整形外科に関する基本のお話しでした
まずは筋・骨格の基本構造です。
犬や猫、私たち人間も姿勢を維持するためには重力に逆らうための力が必要になります。そして運動するために手足を前後に動かす力、動かせる部位が必要になります。
・力を支える組織→骨
・力を生み出す原動力→筋肉
・骨同士の結合部→関節
これらがそれぞれ正常に動かせることにより姿勢維持や運動につながります。
しかし骨折や脱臼、靭帯・腱断裂により関節機能が低下します。また骨、軟骨病変、骨折、脱臼や、椎間ヘルニアによる物理的障害の除去を行い運動機能の回復と疼痛緩和のために整形外科手術が行われます。
整形外科疾患は大きく骨折、脱臼、関節異常(関節炎、関節形成不全)、靭帯損傷、に分けられます。
中でも今回は膝蓋骨脱臼についてのお話しがありました。
膝蓋骨脱臼とは、膝蓋骨(膝のお皿と呼ばれる部分)が膝の内側又は外側にずれてしまう状態のことです。
症状は様々ですが、体重をかけられなくなるため、歩くときにスキップをする・足を上げてしまうような症状が見られ、脱臼により膝蓋骨の裏側が削られ痛みが出ます。
成長期に症状が出ることが多いので症状が見られた場合は獣医師に相談しましょう。
膝蓋骨脱臼はグレード1〜4に分類され、症状が軽い場合は内科療法、跛行や痛みがある場合は外科療法を行います。
そして大切なのが術後管理です。
糞尿などからの感染を防ぐため、包帯衛星管理を徹底します。
また、包帯のズレにも注意が必要です。ズレができてしまうことにより膝関節を不安定にし術後の回復が悪くなるため毎日包帯のチェックが必要になります。
他にも包帯法(外固定)についても行いました。
外固定法とはギブスや包帯などで固定することで、術前までの保護・術後の保護を目的として使用される場合が多くあります。
今回はロバートジョーンズ包帯、ポリフォーム、スコッチキャストを実際に見せていただきました。
ロバートジョーンズ包帯は臨床現場でよく使われる包帯の一つです。
包帯処置後は、腫れがないか、爪先が見えているか、包帯の汚れ・濡れがないか、包帯による皮膚のすれはないかのチェックを毎日行います。これにより合併症を防ぎます。
本日、北総花の丘公園で毎年行われているわんわんフェスタに獣医さんの健康相談で今年も出店させていただきました
たくさんのわんちゃんと飼い主さんがわんわんフェスタにご来場されており、会場はとても盛り上がっていました
健康相談こんな感じで行ってます
明日も参加させていただく予定なのでみなさんのご来場お待ちしております
そして気軽にお声掛けくださいね