セミナー参加報告

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看護師セミナー

2015年10月15日

こんにちは!看護士の鈴木です。

先日の看護師セミナーにご参加していただいた皆様、
お忙しい中足をお運び頂きありがとうございました。
私はわんちゃんと住宅の関係性について、建築の面から発表させていただきました。

 

今回のブログではセミナーではあまり触れられなかったチャイム吠えと住まいの関係について一部お話します。

 

まずわんちゃんがチャイムに吠えるのには様々な理由があります。
①来客が怖い?来客の方に吠え続け、自分が追い出したと思っている?
②来客があったことに対しての飼い主の反応を見て興奮して吠えている?
③来客に対して嬉しくて吠えている?
…など。

 

今回は①と②について建築の視点からの対処法です。
まずわんちゃんが普段いる場所(サークル、ケージを利用している場合、それらが置いてある場所)は玄関が一直線で見える位置にある、またドアフォンの近くにある場合
なるべく一直線は避けましょう!どうしても無理な時は玄関側に目隠しをつけましょう。

 

そして飼い主さんの動きが興奮に繋がることもあるのでなるべくドアフォンの近くは避けましょう

 

他にも住む環境を少し見直して工夫してあげることでわんちゃんの行動は少しずつ変わるかもしれません。みなさん是非わんちゃんと暮らす環境について見直してみて下さい。

 

先日母校で学園祭があったようで友達からこんな写真が送られてきました。


クラスのみんなでパピーから育てていたシェルティーのハウル君。

毎年恒例で行われているワンワンファッションショーに今年はハロウィン仮装で登場したようです

眼科セミナー

2015年10月08日

こんにちは、獣医師の松井です。
月に一回の眼科の勉強会にいってきました。
今回は角膜潰瘍がテーマでした。

 

眼は角膜に傷がつくと2つの方法で治そうとします。
1つは上皮化と呼ばれ、傷がついてすぐに起こる治癒反応です。
もう1つが血管新生です。周囲から傷に向けて血管が入り込み治癒を促進します。

 

この2つが上手くいかない時や傷が治り切る前に眼球に穴が開く恐れがある時に、点眼薬で治療を行ないます。
角膜潰瘍はシーズー等の眼窩が浅く、大きな眼瞼裂、つまり眼球が常に露出しているワンちゃんに多い傾向にあります。

 

角膜潰瘍の検査の中に強い光に対する反応を見る検査があります。
これは光を網膜で受け取り、その情報が脳へ伝えられているかを判断しています。この反応によっては、網膜剥離や硝子体の問題が疑われ、角膜表面の治療だけでは改善しない場合があります。傷は治ったけど、見えてないということもあるのです。

 

また、角膜上皮とちょっと深い層の実質をつなぐ接着材の部分がない、難治性角膜潰瘍では、いくら点眼薬をしても完治には至りません。この場合、1度上皮をきれいに剥がし、実質部分に切れ込みを入れて、上皮を定着させる必要があります。

 

また、猫ちゃんでは、ウイルス感染からの角膜潰瘍が多く、治療も少し異なりワンちゃんの様に切れ込みまで入れると、角膜壊死症を起こすことがあります。動物種によって対処が変わるんですね。
眼は表面的な傷は痛みを伴いますが、深くなり過ぎると、痛みは無くなってしまいます。早いうちに病院に来てくださいね。

 

ちょっとずつ肌寒く感じられる日が増えてきました。

我が家の鳥たちも保温器具を準備する季節です。今年も夏の間、眠っていたヒーターを引っ張り出しました。電気代が上がる季節も近いです。

皮膚科セミナー THE FINAL

2015年09月26日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

 

先日、毎月恒例の皮膚科セミナーに行ってきました!
しかし、今回6回目で、レギュラーコースは修了です。

 

もっとたくさんのことを勉強したかったという気持ちはありますが、
最後のテーマは
「皮膚病を治す!」
でした。

 

今まで習ってきた範囲に加えて、
今回は、『脂漏性皮膚炎』と『外耳炎』がテーマでした!

 

まず、脂漏性皮膚炎は聞きなれない言葉かもしれませんが、
実は人間にも存在する病気です。
脂漏というのが指し示すように、脂(あぶら)が原因で起こる皮膚炎です。

 

脂漏には発症しやすい要因があります。
一つ目は、犬種。
シーズー、パグなどに代表される犬種は、低温乾燥地帯が原産のため、体に脂をまとって、
低温や乾燥から身を守っています。

しかし、日本の夏は高温多湿なので、特に夏場にかゆくなったり、湿疹が出たりします。
脇や内股、首などはしわも多く、脂の出やすい場所であるため、
皮膚が赤くなり、べとべとし、かゆい!という症状が出ます。

 

次は、年齢です。
脂の体質は、年々ひどくなる傾向があります。
また、加齢とともにホルモンの病気が多くなってきますが、
ホルモンの病気では、脂がひどくなることがあります。

 

脂漏性皮膚炎は体質による皮膚炎なので、根本的に解決する方法はありません。
しかし、飲み薬で症状を抑えてあげることはできます。
また、脂を落とすシャンプーを定期的に行うことで飲み薬の量を減らすこともできます。

 

外耳炎はよく聞く病気かもしれません。
耳は皮膚の中でも複雑な構造をしているので、治療が非常に難しい場所です(≧д≦)

 

外耳炎が発症するためには『原因』が、再発するためには『素因』が、
慢性化するためには『持続因子』が関わってきます。

・原因は、皮膚炎や外傷が多いです。

・素因は、先天的な原因耳の構造や、脂など)、環境(夏など)、身体(老化など)です。

・持続因子は、薬や感染、外耳の構造変化、中耳の構造変化などがあります。

 

こういった要因が複雑に絡まって、外耳炎は慢性化していきます。
いざ慢性化してしまうと、もとに戻すのはとても難しいので、
なるべく早い段階で治療を開始する必要があります。
たかが耳の汚れと思わずに、
かゆみや汚れがあったら早めに病院に来てくださいね(‐^▽^‐)

 

無趣味なことが悩みの種な私ですが、
最近、切り絵を始めてみました。
なかなか忙しく、外に遊びに行けないので、家の中でできることを!
と思ったのですが、とてもインドアな趣味になってしまいました(;^_^A

 

ですが、いざやってみると集中してしまうので、肩こりが…
ということで、トトロとどんぐりを作ってみました。
トトロはパーツをそれぞれ切って重ね合わせていますが、
どんぐりは切り抜いています(´∀`)
まだまだきれいには切れないですが、練習あるのみです!

エキゾチック勉強会

2015年09月22日

こんにちは、獣医師の松井です。

他院で行われているエキゾチックアニマルの勉強会に参加してきました。今回のテーマはハムスターの腫瘍です。

 

ハムスターは腫瘍ができやすい動物であり、1歳半を過ぎればもう高齢です。しこりの組織学的検査の統計を見ても、腫瘍の占める割合は高いです。そのため、体にコブがあるかもと思ったら一度、来院してくださいね。

勉強会では色々な腫瘍が出てきましたがひとつ、非定型線維腫という腫瘍についてお話しします。この腫瘍のポイントは雄♂のジャンガリアンハムスターの腹部に好発するという点です。見た目は脂肪腫という脂肪の塊に見えなくもないですが、検査をするとなぜか神経の細胞が出てくるという腫瘍です。理由はハムスターが冬眠する動物だからです。

冬眠中の体温のコントロールは脂肪中の神経節様細胞が行なっています。この神経細胞の腫瘍化が原因であるため、見た目と採取された細胞に違いがあるんですね。

 

 

先週、実家のお祭りがあったので参加してきました。神輿や山車が出て賑わう中、神輿を担ぎ、15年振りに太鼓も叩きました。次の日は筋肉痛でした。

画像診断セミナー

2015年09月22日

こんにちは、獣医師の松井です。

 

院内では、時々外部から専門の先生を招いて勉強会をします。
今回は画像診断、超音波検査の実習です。直接、プローブ(検査時にもっているやつです)を持って当て方をご指導頂きました。

 

主に消化管、胃~十二指腸の近位まで。臓器を画像を通して見るには、頭に臓器の構造が入っていないと難しいです。周辺にある別の臓器もランドマークにしたりします。

 

胃全体を見るのに左側を見ていくとやがて脾臓が見えてきます。ここから、十二指腸は見えません。十二指腸まで行くには最後肋骨の後縁に沿って、プローブを当てていきます。今どこを見ているか?

 

肝臓、胆嚢、右腎を指標にしたりもします。消化管の走行は個体差があるため、いつも同じ場所から、当てるとは限りません。ただ、どんな場合でも消化管からズレないよう丁寧に追っていくことがポイントになります。ついつい、動物の方を見ると画面では違う所へいってしまったり。素早く的確に見るにはまだまだ、修行が必要です。

 

青森県にある母校の大学近くで今も働いている友人がいます。
ちょっと前に彼から、学生時代に自分が調教した馬の写真が送られてきました。なんかもう、あまりに懐かしい。
当時は2歳馬だった子が・・・。今度も流鏑馬に出るみたい。 手前にいる子です

皮膚科セミナー

2015年09月03日

こんにちは
獣医師のあさぬまです。

 

先日も皮膚科のセミナーに参加してきました!

今回は第5回。
テーマは『精神が関与する皮膚病』です。

 

今までは、内臓が関与する皮膚病や、かゆい皮膚病がテーマでしたが、
今回は、かゆくない皮膚病です。
かゆくない…ですが、見た目はかゆそうな皮膚病です汗

 

わんちゃんが
手や、足や、お腹をなめているのを見たことはありませんか?
なめすぎて毛が抜けたり、真っ赤になったりしていませんか?
「かゆそう…あせる」
そう思われるかもしれませんが、実はかゆくないかもしれません(ノ゚ο゚)ノ

 

なめるしぐさが、どんな時でも見られればかゆいのかもしれませんが、
食事のときや、散歩中、病院にいる間などには見られないのなら、
それはストレスや、自分を落ち着かせるような癖かもしれません。
ストレスといっても、精神的なものはもちろん、体の中の病気など身体的なものかもしれません。

原因は複雑で、治療するには飼い主様の協力が必要不可欠な
非常に難しい皮膚病なんです(+_+)

ちなみにねこちゃんは
顔周りを引っかいたり、お腹をなめたりが多いようです(:_;)
ねこちゃんの下はおろし金のようになっているので、皮膚を傷つけてしまい
出血することもあります。

 

わんちゃんや、ねこちゃんが自分を傷つけるということは
それほど本人たちにとって過酷な状況にいるというHELPのサインです!
ぜひ病院で治療のお手伝いをさせてくださいね(‐^▽^‐)

 

先日、ちょっと高級なディナーを食べてきました。
品川のホテルのディナーだったのですが、素敵な時間を過ごせました。
こんな料理でおもてなしを!というのもやってみたいですが、
普段から感謝の気持ちを忘れないように頑張ろう!と思いました。

眼科セミナー

2015年08月23日

こんにちは、獣医師の松井です。

先週、眼科セミナーに参加してきました。
今回は『点眼薬の基礎』についてでした。

 

まず、同じ点眼薬でも使う動物によって、効果の程度は変わってきます。
点眼薬はメラニン色素にくっついて効果を発揮します。そのため、同じ量の点眼でも、眼の色素の薄い子は濃い子ほど効果が得られないことがあります。

 

点眼薬の選択も大切で、例えば『炎症』を止めたい場合でも使う点眼薬が変わります。
なぜなら、炎症部位が眼の表面なのか?眼内なのか?程度はどうなのか?によって作用の強さや浸透性の強さを合わせて使わなければならないからです。

 

そして、何よりおうちでやって頂く点眼。点眼した後にも、気をつけて欲しいポイントがあります。目薬は一滴の点眼で全てが吸収されるわけではありません。一部は眼の周囲に付着します。この付着した点眼薬をそのままにしておくと、刺激で脱毛してしまうこともあります。点眼後、眼の周囲はきれいに拭いてあげて下さい。

 

南房総・安房鴨川。しばらくぶりに実家へ。目の前が海水浴場なので久しぶりに防波堤からダイブと思ったのですが、まさかの大シケ…。ビーチはライフセーバーさんが筋トレしてるのみ。今年は鮫も出たみたいです。

エキゾチックセミナー

2015年08月19日

こんにちは
獣医師のあさぬまです。

 

最近は少し涼しくなってきて、秋が待ち遠しいですね。

先日、埼玉までエキゾチック動物のセミナーを受けに行ってきました!

そもそも、エキゾチックってなに?
って方もいると思いますが、
簡単にいうと、『犬と猫以外』の動物です。
なので、うさぎもフェレットも、ハムスターもハリネズミもエキゾチックです。
もちろん、カメやトカゲもエキゾチックですね。

 

獣医療の分野としてもまだまだ未熟な分野で
わからないことやできないことがたくさんあるので、日々勉強です。

 

で、今回のセミナーの内容は
『ハムスターの消化器疾患』でした(・∀・)
代表的なハムスターの消化器病としては

 

1.頬袋脱
ハムスターのトレードマークともいえる頬袋が口からでてきてしまう病気です。
原因は外傷、炎症のほかに腫瘍も多くみられます。
ハムスターの頬袋は人間の癌の研究に使われるくらい癌のできやすい場所なんです。
治療方法は基本的には手術になります。

 

2.食欲不振
一番難しい病気の一つです。
原因がはっきりしないけれど食欲がない病気です。
環境(温度、湿度)などが原因になりえます。
対症療法を行って改善がなければ、バリウム検査などの大きな検査にうつります。

 

3.下痢
ハムスターの病気の中でも非常に危険な病気です。
細菌やカビ、寄生虫などで下痢を起こし、俗にウェットテイルとも言われます。
寄生虫で重度の下痢になることは少ないですが、
特に小さい子では、下痢から衰弱や体温低下を起こし、致死率も高いです。
たかが下痢。と思わずに、早めに病院に行ってあげてくださいね。
ひどい場合は、腸がおしりから飛び出してしまう、腸脱や腸重積になります。

 

4.不正咬合
噛み合わせが悪く、歯が伸びてしまう病気です。
生活スタイルや外傷で発症することが多く、
治療は歯切りになります。
方法も麻酔をかける/かけない、ニッパー/ドリルなどいろいろありますので、
どうぞお気軽に相談してください(=⌒▽⌒=)

 

いずれの病気も放っておくと、治療が非常に困難になるので、ぜひ早めに受診してくださいね!

 

最近、我が家に猫がやってきました(o^-‘)b
まだ三か月なんですが、猫カゼの影響で両目とも見えないようです。
ですが、元気いっぱいで見ていると癒されますね。
すくすくと育ってくれるとうれしいです。

皮膚科セミナー

2015年08月09日

こんにちは看護師の田村です。

 

先日2ヵ月に1度行院内で行われている皮膚科セミナーがありました今回は犬疥癬とノミについてです。

 

疥癬とはノミやダニのような寄生虫のことを指します。疥癬は通常疥癬と角化型疥癬に分けられ、激しい痒みの症状が起きます。色々な痒みの疾患がありますが、その中でもベスト3に入るほどの痒みだそうです。通常疥癬はお腹などに直径1cm以上のブツブツが出ます。角化型疥癬は耳のフチ、かかと、肘に多くフケが発生します。

 

皮膚の表面を軽く削り顕微鏡で検査を行います。もし疥癬がいた場合には薬用シャンプーやスポット剤のお薬などでの治療が必要になります。疥癬がいる子に接触すると人も痒みが起きます。激しい痒みになるようなので注意が必要です。

 

ノミは寄生すると、ノミアレルギー性皮膚炎を起こしたり、多数の寄生によるノミ刺傷を起こします。アレルギーは夏から冬にかけての発症が多く腰周りの痒みが特徴的です。ノミの治療も駆除が必要となります。スポット剤か飲み薬での駆除を行います。こちらも同居犬に移るのであらかじめ予防しておくと安心です。お家の中の環境もきれいにしておくことも予防につながります。

 

いつもより体を掻く、フケが多く出るといった症状が見られる場合はお早めに獣医師にご相談ください

 

先日、蓮沼ウォーターガーデンに行ってきました今注目の新しいスライダーにも乗ってきました迫力満点、スピーディであっという間でしたがとても楽しく、病みつきになりそうです天気も晴れて一日楽しく過ごすことができました。

皮膚科セミナー

2015年08月06日

こんにちは
獣医師のあさぬまです。

 

先日は獣医師セミナーに多数のご参加をいただきありがとうございました。
わんちゃんやねこちゃんの健康維持に少しでもお役にたてていれば嬉しいです!

 

さて、暑い日が続きますが、
先日毎月恒例の、皮膚科セミナーにいってきました(^∇^)
今回のテーマは…
「デルマドローム」です。
何かというと、体の中が原因で起こる皮膚の病気のことです。

 

『皮膚は内臓を写す鏡』とも言われますが、
内臓の変化に伴って、皮膚病が起こることがあります。
脱毛、痒み、フケ、痂皮(かさぶた)などなど、病気やその進行度合いで変化します。

 

肝臓病や、腎臓病、癌で皮膚病になることもありますが、
一番多いのは、内分泌(ホルモン)の病気です(*_*)
ホルモンの病気は高齢になってくると出やすい病気で
痒みの少ない脱毛、左右対称の脱毛が起こることが多いです。

代表的な病気は

 

1.副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
皮膚以外の症状で、多飲多尿、多食、肥満、あえぎ呼吸(パンティング)などを起こします。
皮膚では、ひどくなるとかさぶたが厚くなって、皮膚が硬くなるような石灰化という病変を作ります。
体の毛が対称性に薄くなります。

 

2.甲状腺機能低下症
皮膚以外の症状はわかりにくく、なんとなく年をとったかな?と思うような変化を起こします。
つまり、よく眠る、運動が嫌いになる、肥満などです。
皮膚では、鼻の頭と、尻尾の脱毛が起こることが多いですが、全体的に薄毛になることもあります。

 

3.性線機能異常
病気が悪化すると貧血が起こることがあります。
避妊去勢手術をしていないわんちゃんに起こります。
皮膚の症状は全体的な薄毛ですが、頭や四肢は普通のことが多いです。

 

他にも若齢から出てくる病気で、
脱毛症Xというポメラニアンなどに多い脱毛症もあります。
いずれにしても診断が難しい物もあり、奥が深いです(  ゚ ▽ ゚ 😉

今回は難しい話でしたね(@_@)

 

この間、弟の結婚式でした。
久しぶりに親戚が集まって、なんだか懐かしかったですね。
新郎、新婦ともに幸せそうで、良い結婚式でした。