皮膚科勉強会
2014年12月05日
こんにちは、獣医師の松井です。
月に1度の皮膚科勉強会に行ってきました。
皮膚に病変を起こす原因として、感染症、皮膚炎、内分泌、免疫介在性、先天性、腫瘍、などがあげられます。今回はこの中で感染症にスポットをあてて勉強しました。
感染症は細菌、真菌、寄生虫が原因となって起こります。
細菌性には膿皮症という病気があり、ブドウ球菌の仲間が皮膚表面に付着したり、毛穴から侵入したりすると起こります。この時、体はこれを排除しようと反応します。
皮膚を剥がしたり(フケ)、毛を捨てたり(脱毛)、炎症(皮膚の赤み)を起こしたり…。これは感染が表面的か深い部分にも及んでいるかで異なります。感染症に入る症例の約半分がこの膿皮症であるというくらい多い病気です。
寄生虫ではニキビダニと呼ばれる虫が毛穴に感染して問題となります。毛穴にいるので、虫を捨てようと脱毛を起こすことが特徴的です。これが疑われる場合、毛をちょっと抜かせてもらって虫がくっついてくるかで検査します。
真菌性で起こる皮膚糸状菌症は毛穴に寄生し、長毛のネコちゃんやワンちゃんで重症化しやすい特徴があります。前にあげた二つの病気に比べ、ちょっと稀な病気です。
こうした病気はけっして感染力の強いものではなく、主に皮膚のバリア機能が低下⤵︎してしまうことが原因で起こります。特に若齢、高齢の子達は注意が必要です。過度なグルーミングやシャンプー、外傷、気温や湿度の変化等々、お家でも日頃から体をよく見てあげてくださいね。
先日、音楽関係の仕事をしている友人の誘いで久しぶりにライブハウスに行きました。自分は音楽には疎いのですが、メジャーバンドの方達の屋外ライブとは違うライブハウス独特の空気があっていいですね。







