セミナー参加報告

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外科専門セミナー

2025年01月27日

 

今日は山本先生の外科セミナーがありました。

酪農学園大学で外科手術をされている先生で日常的に遭遇する病気から難易度の高い手術までの手術が必要かどうかの思考プロセス、検査の流れなどかなり実践に則したお話でした。

その中でも興味深かったのが先生の専門でもある内視鏡外科手術、腹腔鏡手術などによりワンちゃん、猫ちゃんの負担を少なく状態の改善を目指す外科手術が必要かどうかの見極め方です。

 

日常的に急性の膵炎は遭遇することがある病気ですが、その炎症に伴い胆管の圧迫、閉塞がおこることがあります。詰まったままでは命に関わるので改善がみられない場合に腹腔鏡による胆嚢外瘻ドレーンまたは開腹により胆嚢十二指腸吻合術を行います。

 

血液検査や超音波検査などを読み取り病気がどのように影響を与え、変化していくのかを想像することが大切です。

 

口腔外科セミナー

2025年01月25日

こんにちは、獣医師のさくまです!

 

今回のテーマは抜歯の適応基準Part1です。

 

・歯周疾患罹患歯

歯科レントゲンで確認できる歯槽骨の水平性の骨吸収は垂直性の骨吸収より予後が悪く、抜歯が適応になることが多く状態です。また根分岐部病変の有無によっても保存できるか変わってきます。

・顎骨折線上にある歯周病罹患歯

歯周病性の顎骨折の場合は罹患歯を抜くこともありますが、あえて歯の一部を残し固定源とすることもあります。骨吸収の程度によっては顎切除の選択もあります。

・歯周病発生のリスクが高い歯

乳歯晩期残存によるもの、過剰歯、過剰歯根、回転歯、叢生、槍状歯、変形歯などがリスクとして挙げられます。このような場合は歯周病リスクを考え、抜歯や外科的矯正をすることがあります。

 

今回、抜歯の適応を学びましたがいずれの処置にしてもその後の歯磨きが大事であって、それで終わりではありません。口腔内のお悩み事がありましたらお気軽にご相談ください!

リハビリセミナー

2025年01月25日

こんにちは。看護師の田村です。

毎月リハビリ外来でお越しいただいている小笠原先生のリハビリセミナーに参加させていただきました。
今回のテーマは「減量と科学」ということで、減量の為のお話しでしたが、その前に基本的な栄養について講義していただきました。
まず、体重の増減の原則として、
減量したい場合:摂取カロリー<消費カロリー
筋肉をつけたい場合:摂取カロリー>消費カロリー
となっています。
カロリー(熱量)とは、1Lの水の温度を1℃上昇させるために必要なエネルギーのことを言うそうです。
栄養素には3大栄養素と5大栄養素があります。
3大栄養素とは、たんぱく質・脂質・炭水化物であり、5大栄養素はこれにビタミンとミネラルが入ります。
減量の為には3大栄養素のバランスが大切になります。
・たんぱく質(P):13〜20%
・脂質(F):20〜30%
・炭水化物(C):50〜65%
栄養を摂取するにあたり以上の割合が適切になるそうです。(PFCバランス)
これらの貯蔵場所は、
・たんぱく質:筋肉、骨、爪、毛に貯蔵される成分で、身体を構成する材料になるので、体を動かすエネルギーとしては消費されにくい。
・脂肪:体脂肪として貯蔵される。
・炭水化物:グリコーゲンとして筋肉や肝臓に貯蔵される。
運動によるエネルギー消費には有酸素運動と無酸素運動に分類されます。
有酸素運動は、ランニング・サイクリング・ウォーキングなど一定の動きをする運動です。これを行うことににより体脂肪由来のエネルギーが使用されます。
無酸素運動は、ウェイトトレーニング・ダッシュ・ジャンプなど瞬発力が必要な運動で、グリコーゲン由来のエネルギーが使用されます。
以上の栄養バランスと運動を取り入れて次回の講義から減量の話に入っていきます。
私自身も食事や運動ををする際に意識してみたいと思います!

眼科セミナー👁

2025年01月25日

こんにちは!獣医師の山野です!

 

先日眼科セミナーを受講しました👀

 

セミナーでは眼に特化した症例の写真が出され、これはどんな病気がありそうなのか、参加者でディスカッションするような形式なのですが、今回はその中の1症例を紹介します✨️

 

 

角膜とは眼の表を覆う組織で、人でいうとコンタクトレンズを付けるところです。実は角膜は3層構造でできており、上皮、実質、内皮の3つに分けられます。

 

よく眼をぶつけて角膜に傷を作るわんちゃん猫ちゃんがいますが、これらのほとんどは角膜上皮または角膜実質の傷で済んでいます😌

角膜上皮や実質は再生が可能な組織なので、傷が浅ければ1週間ほどで、傷が深ければ数ヶ月かかって治癒していきます。

 

しかし、角膜内皮は生まれた時に既に数が決まっており再生が不可能な組織なので、なんらかの原因で数が減ってしまうとそのまま数が減ったままになってしまいます😨

この角膜内皮が減ってしまう病気のことを”角膜内皮ジストロフィー”といい、現在の獣医療では完治できない病気と言われています💦

 

角膜内皮ジストロフィーになると、眼の痛みは全くないのに、眼の表面全体がぼんやり白くなり、年々それが広がっていき、最終的に見えづらくなったり、眼の炎症の原因になったりします🥹

現在は完治できる治療はないですが、少しずつ病気について知られてきているので、目薬などで病気の進行をゆっくりにすることができます✨️

当院でもできる治療もあるので、ご不安なことがあればぜひご相談ください😊

歯科医 角先生の経営セミナー2!

2025年01月23日

こんにちは、

看護スタッフ岩國です!

先日、角先生に経営セミナー第2弾を行っていただきました。

前回の復習も兼ねて、仕事において大切になる幸福度について考えました。

ポイントは、発想の転換。

例として

最近忙しくて歯を磨けない。

という歯医者さんへの相談。

ここで治療する上でどうしても

「歯を磨けない」

に焦点が行きがちです。

しかし一方で磨けない事実に触れる前に

「最近忙しい」

の一言に触れて見た場合どうなるでしょうか?

患者さんの生活背景を知ることができ、話のつかみとなる他、相手の不安をとることができるかもしれません。

 

この発想の転換を自分に向けて行うと新たな発見があります。

感情を喜怒哀楽に分けて考えた時、

怒りと哀しみはその人自身が持っているもの、大切にしているものに由来します。

そのため、何かに負の感情を感じた時は自分の持っている一面を知る機会にできます。

また、こうした感情に対する理解が自分以外の相手にもできたならばその人に対する考え方も変わっていきます。

言葉や感情を真正面から受け止めず、感情を使って何を表現したいのかを考えること。

こうした明るい発想への転換、応用は人と人あるいは全体の幸福なつながりを築くきっかけになります。

これらを常習化することは難しいですが、理想として念頭に置くだけでも数%幸福度が上がったような気がします。

眼科セミナー

2025年01月19日

こんにちは。動物看護師の石毛です。

 

先日眼科セミナーに参加しました。

テーマは目の外傷でした。

お散歩中に草むらに入り草で目に傷が出来てしまったり、何かの種などがくっついてしまい、涙の量が増えたり、目がしょぼつくことがあります。

同居のわんちゃん同士でケンカしたり、猫ちゃんの喧嘩だったりで眼球が飛び出したり、目に爪が刺さってしまうこともあるそうです。

眼球が飛び出てしまった場合は緊急疾患になるのですぐ病院を受診してください!

状態にもよりますが、処置が早ければまた元の生活に戻れる可能性もあります。

病院がやってない時間の場合は、夜間救急などに行けるように事前に調べておくと安心ですね。

子犬子猫セミナー

2025年01月17日

こんにちは。看護師の難波です。

 

先日子犬子猫のしつけセミナー、第1回目に参加しました。

 

続いているセミナーなので顔見知りの方でしたが、初回ということで改めて自己紹介、困った状況に応じての解決策・対策を自分たちで考えました。

 

例えば、お迎えしたばかり(2週間くらい)の子猫が撫でると手を咬んでくる。

これに対して、考えられることとしてお迎えしたばかりで環境や手に慣れていない可能性。
もう一つ、遊びとして手を咬んでいる可能性が考えられます。
どちらにしろ、放っていると咬みを強化してしまい、今後も咬むようになってしまいます。

対策としては手に対して慣らすために、フードやおやつを手からあげてみる。OFFの時に優しく撫でるようにする。
手を遊びとしているのならば、手から距離のあるおもちゃで十分発散させる。ONの時は撫でたりしない。以上があげられます。

 

ケースに合わせて考えることでアウトプットする機会になりました。
何か聞かれたりしたときに、同じようなカイロですぐに受け答えできるように頑張ります。

しつけセミナー

2025年01月17日

こんにちは☀️トリマーの藤井です🐶

先日、院内のしつけセミナーに参加しました。テーマは「クレートトレーニング」です❗️実践を踏まえながら楽しく学びました✨クレートに入るのが大好きな子、反対に怖がってしまう子など、、わんちゃんによってクレートに対しての反応は様々です。その子のスピードに合わせて根気強くトレーニングするのがとても重要です。おやつを活用しながら、何度も成功体験を重ねていくことで少しずつできることが増えていきます🌟飼い主様とわんちゃんが楽しみながらトレーニングすることが、なにより大切だということを学びました😊

 

接遇セミナー

2025年01月16日

こんにちは😊看護師の猪岡です!先日接遇セミナーを受講しました!

今回私が受けたテーマは「先輩力を高める」です!

4月から後輩がたくさん入って来る予定なので新人から先輩になる私達に必須なテーマでした!

目的としては「先輩として求められる振る舞い」とはどういったものか理解し、教えるスキルの基本を学ぶことでした。

◎先輩に求められる振る舞いとは

①第一印象

相手を見て挨拶する事や笑顔で聞く、身嗜み

②見られている意識をもつ

飼い主様へのマナーや仕事に対する姿勢

③イキイキと仕事をする

辛そう、ため息といったネガティブな姿勢は悪影響になる

④無理に新人に合わせない

流行語やタメ口を使わない

お互い敬意を持って丁寧語で話す

⑤上から目線の態度に注意⚠️

いきなり相手を否定しない

人や気分で態度を変えない

確かに入りたて最初の方は先輩の言葉遣いや、飼い主様に対する姿勢を自分もよく見て真似から始めていた事をよく覚えています。

◎「教えるスキル」とは

・前説明

なぜ必要か、どのようにこの知識を使っていくのかを説明する。

・説明

具体的に説明し、実践してみる等する

なぜそうするのか具体的な理由を添えると学びが深くなる

・効果測定

理解したかの確認

口頭で説明してもらいどこまで定着したかを把握する。定着できてないところは再度補強するなどフィードバックを行う。

私は覚えるのが苦手なので自分自身も再度細かく説明ができるようにしていこうと思います!

画像診断セミナー

2025年01月16日

こんにちは、獣医師の久米です🐱

先日は画像診断セミナーを受講しました。

本日のテーマは「小腸」です。

小腸は日常的に超音波検査で診る臓器ですが、その解釈に悩むことも日々あります💭

超音波検査では小腸の形や動き(蠕動)、層構造の変化、色調など様々な部分を観察していきます。

閉塞が疑われる時には鬱滞しているところから正常な構造に戻る部位の観察がとても大切になり、誤食癖のあるこの場合は誤食を、高齢の子の場合は層構造の変化をよく観察し異変がある場合には何かしらの病気がある可能性が必要が高くなります。

重度の鬱滞がある場合にはイレウスの可能性や腸間膜捻転、動脈塞栓症のように致死的な病気の可能性があるためしっかりとした検査が必要です。

画像を撮るだけでなく、その解釈が様々なところが画像診断の面白いところであり、難しいところですね😌

日々の診療に役立つ知識が盛りだくさんのセミナーでした。

今後の診療に活かしていきたいです🐱