心エコーセミナー
2012年12月01日
こんにちは。獣医師の遠藤です。
心エコーセミナーでは、老犬に最も多い心臓病であるMR(僧帽弁閉鎖不全)について勉強しました。
心臓の解剖学
上図は解剖学、下図は正常な血液の流れを示しています。
(全身から戻る→①→②→肺→③→④→全身へいく)


MR(僧帽弁閉鎖不全症)とは
僧帽弁がうまく閉まらず、左室から左房へ向かう逆流が生まれます。
ということは・・・下図のように左房はいっぱいいっぱいに続いて左室にも左房にうっ滞した血液がさらに流れてきていっぱいいっぱいにひどくなると左心房の手前にある肺にも血液がうっ滞して肺水腫になります。また、心臓自体が大きくなることによって気管を圧迫し、咳が出ます。

治療
真っ先に使うのが、血管を収縮させるとこで血圧を上げる(ギュッと押さえたホースのお水を想像して下さいね)ホルモンを抑える作用のあるフォルテコールなどのACE阻害薬!!
さらに上図の★1と★2をターゲットにします。
★1は戻ってくる血液の量を減らし、血液の逃げ場所を増やします(フロセミドやトラセミドなどの利尿剤、ニトロなどの静脈拡張剤)
★2は動脈を広げてあげて相対的に逆流する血液の量を減らします(エナカルドなどの動脈拡張薬)
その他状況に応じてジゴキシンなどの強心剤やベトメディンなどの強心+血管拡張剤、セキロイドなどの気管支拡張薬が使われることもあります。
弁を外科的に置き換える手術もありますが、驚くほど高いし、手術ができる獣医師は少ないです。薬だらけで大変ですが、もしご家族がMRになったときにはできるだけ内科的に抑えていけるよう一緒に頑張りましょう




ガラスの透明度が高くとてもキレイでした。












