こんにちは、獣医師のあさぬまです。
最近、ムシムシすることが多くて、朝晩も暑いですね☀
電気代も高いですが、健康のためにはエアコンつけることも大事ですね…。
寝ている間に熱中症になるのは動物も一緒なので、気を付けてくださいね💦
先日、CT研究会に参加してきました!
今回のテーマは、「脾臓」「副腎」のCT検査とエコー検査の比較でした。
CT検査は麻酔が必要な検査ですので、簡単に実施できるわけではないです。
一方でエコー検査は、基本的に麻酔が必要な検査ではないので、エコー検査をはじめにおこない、
必要に応じてCT検査を実施することが多いです。
・脾臓
脾臓の変化は①しこりができる、②大きくなるのいずれかです。
①の場合、過形成(良性)、間質腫瘍(悪性)、血管肉腫(非常に悪性)、血腫(良性)の4つに分けられることが多いです。
エコー検査の特徴は、形(丸かいびつか)、中身の色合い(白、黒、白黒)、中身の均一具合(均一、不均一)などで分類します。
しかし、100%確定できるわけではないので、悪性腫瘍を強く疑う場合は、CT検査が有用です。
CT検査でも100%確定することは困難ですが、より悪性の可能性が高ければ、手術を実施することが多いです。
また、サイズの変化も重要で、急速に大きくなるような腫瘤は悪性の可能性が高まります。
②はCT検査の精度が落ちるため、基本的にエコー検査で診断します。
・副腎
副腎はサイズ、形態、血流が非常に重要です。
20mm以下のサイズは、経過観察、あるいは良性の可能性が高く、
20~40mm程度のものは、悪性の可能性が高いです。
また、血流が豊富な腫瘤は褐色細胞腫といい、悪性の可能性が高まります。
悪性腫瘍は血管の中まで進行することがあるため、詳細の確認にはCT検査が非常に重要です。
いずれの検査もどちらかが優勢というわけではなく、互いに補い合い、より診断精度を高めるものです。
当院では、どちらも実施することが可能なので、必要に応じ迅速に検査を実施し、少しでも早期発見につながるように努めたいと思います。
なお、CT検査は予約制の検査ですので、ご希望の方は事前にスタッフあるいは、お電話でのお問い合わせをお願いいたします。