臨床病理症例検討会
2023年12月22日
こんにちは!獣医師の市川です!
今月も臨床病理症例検討会に参加してまいりました。
今回の内容はFIP(猫伝染性腹膜炎ウイルス感染症)に関しての症例検討が印象的でした。
FIPは猫コロナウイルスによって引き起こされる致死性のウイルス性疾患で、ウイルスに対しての免疫複合体が形成されることにより多臓器に肉芽腫のような免疫反応を引き起こす疾患になります。
従来は治療法がなく、感染は死に直結するとして、猫の飼い主様の中でも有名な病気です。
しかしながら、近年特効薬が見つかり、反応性がある子に関して長期生存が期待できるようになりました。
今回は実際症例を交えて、FIP診断までのプロセスと発生しやすい臨床兆候の整理、治療時の注意事項を学びました。
当院でもFIP治療薬を常備しておりますので、治療を検討している方がいればぜひご相談ください。
