セミナー参加報告

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麻酔科セミナー

2023年08月10日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

最近、台風やゲリラ豪雨が凄いですね💦

お散歩中の急な雨にはお気をつけください。

 

先日院内で行われた麻酔科のセミナーに参加しました。

今回のテーマは、「心不全時の血圧コントロール」でした。

心臓病が悪化して、心不全の状態になると入院が必要になることが多いですが、

その場合、血圧が高くなることも、低くなることもあります。

血圧が高い場合には、心臓に負担がかかるので、血管拡張薬という血管を広げる薬を使って、

血圧を下げるようにすることが多いです。

一方で、より問題となるのは、血圧が低い場合です。

血圧が低いと、全身の臓器や脳に血液が届かないので、体調が悪くなりやすく、命にかかわりやすいです。

しかし、血圧をあげる薬を使うと、場合によっては心臓に負担がかかります。

実は人でも、心不全の時に血圧をいくつまであげるのがいいのか?

はわかっておらず、個体ごとに決める必要があるとされています。

 

猫では、さらに血圧のコントロールは難しいとされていて、まだまだ発展途上な分野です。

ひと昔前までは血圧を測る。ということすら行われていなかったため、

当院でも特に入院の子に対し、積極的に血圧を測るようになって、助けられる子が増えていると感じます✨

思い通りにいかないことも多いですが、一つ一つ丁寧に治療することを心掛けたいと思います!

眼科セミナー👁

2023年08月07日

こんにちは、看護師の石井です🐱

先日専門外来でも診察して頂いている眼科専門医の寺門先生による院内セミナーを受講しました。

今回は前回に引き続き「緑内障」がテーマでした。

前回は他の疾患がなく緑内障のみを発症する”原発緑内障”と他の疾患により緑内障が引き起こされる”続発緑内障”について学びました。

 

今回は”急性”と”慢性”についてお話頂きました。

“急性”とは視覚があり、眼圧が上昇して48時間以内、最近は1週間以内とも言われているそうです。また拡大鏡を使った眼底検査にて異常がないこと。

急性期の原発緑内障の治療はまず第一に眼圧を下げることを目的として点眼薬と充血など炎症を抑えるためにステロイドを使います。眼圧が下がって視覚の回復があるかを判断します。

急性期の続発緑内障は緑内障を引き起こした眼疾患の治療を行います。

 

“慢性”とは眼圧が上昇して1週間以上経った事であり、いわゆる牛眼と呼ばれる目が大きく見えたり飛び出して見えたりする症状があります。

慢性期の緑内障の治療は視力の回復より動物の痛みの管理を目的に行います。内科治療と外科治療になります。外科治療では眼球摘出手術と強膜内シリコン球挿入術(義眼挿入)の主な2つが当院の眼科でも行います。

眼球摘出は手術後の見た目の変化が1番気にされます。飼い主様はペットのQOL向上のため同意の上手術を行うので受け入れられますが、お外であう他の方には目がなくてかわいそう、痛そうなどマイナスなイメージを持たれてしまい飼い主様のメンタル的に辛いことがあるかもしれません。メリットとしてはその目に関する眼疾患は生涯起こらなくなるという事です。また、今まで痛みや不快感を起こしていた眼がなくなるので、動物としてはQOLの向上が見られるのでメリットも大きいかなと思います。

 

義眼挿入のメリットは見た目の変化が少ないのと、緑内障の治療が終わることです。ただ、それ以外の眼疾患(角膜潰瘍やドライアイなどなど)は起こりうるのでその際は治療が必要になります。

 

眼球摘出は術後少し痛々しく見えてしまう事もありますが、点眼が元々嫌な子などは今後の治療でまた嫌な点眼をする必要がなくなるので負担が減るかなと思います。大事なペットの事なので迷われた方は沢山悩んでご相談頂ければと思います😌

接遇セミナー

2023年08月03日

こんにちは、看護師の泉山です。
8月最初のセミナーは接遇セミナーでした。
今回の内容としては、それぞれ獣医師、看護師、トリマーに対する課題(共有ができていないところ)を出していき、改善策をグループに分かれて考えていきました。
どのグループも課題として出した内容が同じく、見直していかなければならない事だと改めて感じました。
それぞれのグループで1つ決めた課題に対しての改善策を実践し、1つずつ解決していきたいと思います!

インプルーブ外科セミナー

2023年07月29日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

早いものでもうすぐ7月も終わりですね。

1年も折り返しを過ぎ、しっかりと目標をもって1日1日を過ごす大切さを再認識しています💦

 

先日、大阪で行われた外科のセミナーに参加してきました。

今回のテーマは、「脊椎、脊髄の外科」です。

脊椎、脊髄の外科のうち、今回は特に神経外科について学んできました。

様々な病気がある神経外科ですが、その中でも最も有名なものは、椎間板ヘルニアでしょうか?

椎間板ヘルニアには、いくつかタイプがあるのですが、代表的なものは、ミニチュアダックスなどに良く発生するものです。

 

そもそも背骨のことを医学的には「椎体」と言います。

椎体は、頸、胸、腰、それ以降(仙椎、尾椎)が存在しますが、その中を脊髄神経という太い神経が通っています。

その脊髄神経から、前足、後ろ足を動かす神経や、胸や内臓に影響を与える神経が発生しています。

脳からの指令を全身に伝え、また全身からの信号を脳まで送り届けるとても大切な道路の役割をしています。

その周りを保護している椎体の間にあるクッションが椎間板です。

本来柔らかい椎間板ですが、ミニチュアダックスに代表される犬種では、硬くなってしまうため、

椎体の激しい動きの中で、中身が飛び出してしまうことがあります。これが椎間板ヘルニアです。

一般的には、急性に痛みが生じたり、歩けなくなってしまう病気です。

 

重症度は分類によって様々ですが、

痛みのみ、軽度の姿勢の乱れのみ、運動失調(歩ける、歩けない)、麻痺、痛み知覚の消失

でグレード分けされます。

運動失調が認められないレベルでは、内科治療に反応することもありますが、

特に歩けないレベルの運動失調を抱える場合には、手術の方が、より早く、より確実に、歩けるようになります。

手術では、骨の一部を削って、飛び出した椎間板の中身を取り出します。

これにより、邪魔されていた脊髄神経が回復し、再度歩くことができます✨

一般的には、手術の成功率は>85%とされていますが、痛みを全く感じられなくなってしまった子では、

約半分しか回復しない。とされています。

昔は、なるべく早く手術をしなければいけない。とされていましたが、

最近は、少し時間が経っても同じくらいの成功率とされています。

しかしそれでも、何週間も経ってしまうと、回復が遅い可能性があるため、手術の方法をきちんと学び、

適切に手術が行えるように常に準備する必要があります。

今回のセミナーでは、一般的な椎間板ヘルニアの手術方法を中心に、他の様々な疾患の特徴や、手術方法を学びました。

 

もちろんすべての手術がすぐに行えるわけではないですが、

緻密な神経外科のことをしっかり学び、なるべく多くの動物に歩ける喜びを届けられるように、

研鑽をつみたいと思います!

 

当院では、リハビリテーションにも力を入れていますので、

術後のケアだけでなく、椎間板ヘルニアなどの神経疾患やほかの整形外科疾患を患ったことで、

生活の質が少し落ちてしまっている場合は、スタッフまでお気軽にご相談ください😊

どうぶつ眼科セミナー受講報告

2023年07月29日

みなさんこんにちは、獣医師の園田です。

先日眼科セミナーに参加させていただきました。

今回は眼科疾患を観察する際に使う器具やさまざまな検査法について解説いただきました。

専門性が高いため、まだ診察の補助にしか入っていませんが普段やっている検査の目的やスリットランプという機械の使い方も学ぶことができたため、時間のある時に自分でも行ってみて普段の診察に活かせるようにしていきたいと思いました!

また、犬種や発症年齢も病気を絞り込んでいく上でかなり大事な情報となります。日本では芝犬が緑内障の後発品種と言われているように他の病気にもなりやすい子がいることを学びました。しっかり復習をしていきたいと思います!

リハビリセミナー

2023年07月27日

こんにちは😃

獣医師の足立です🐰

 

 

先日、当院のリハビリ専門外来を担当していただいている小笠原先生にセミナーを実施していただきました。

 

 

今回のテーマも、減量と科学についての続きでした。今までも、カロリーとはなにか?エネルギーはどのようにして使われるのか?など基礎的な事を習ってきましたが、より効率よく減量できるように栄養素について細かく教わっています。栄養素の中でも、今回は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸との違い、何が良くて、何が悪いのか?を学び、また減量中に筋肉が分解されないようにするには何を意識するべきか?を学び、最後に犬の減量を科学するという題材で栄養素バランスをどのように考えるべきか?適正なカロリー摂取量はどれくらいか?を考えました。

 

 

減量と言っても、ただ単にカロリーのみを抑えても上手く行かないため、効率よく減量していく方法を学び中です。ダイエット食は理にかなっているということもしっかりと理解できたため、引き継ぎ減量について学び、日々の診察に活かしていきたいと思います✨

若手獣医師症例検討会

2023年07月27日

みなさんこんにちは、獣医師の園田です。

先日、他病院合同の若手獣医師による症例検討会に参加しました!

今回十近くの病院の院長先生、獣医師がオンラインで集まり、日頃遭遇した外科、内科症例について紹介しカンファレンスしようというものでした。当院からも山野先生が経験した手術の症例を紹介していました!

よく遭遇する病気にも病院ごとに対応の仕方が異なるところがあったり、効果的な治療法の共有や情報が集まって非常に勉強になりました!

みなさんの中には当院に定期的に絞りにきてる肛門腺、時には破裂してしまうこともあるのですが、その際の対処法にも様々あると知って驚きました。

なんといっても立派に発表している先生方のほとんどが2年目であり、自分もますます勉強と診察に出ることの大切さを感じました!

皮膚塾参加報告

2023年07月23日

獣医師の園田です!
先日皮膚科のセミナーを受講させていただいてきました!

今回は初回ということもあり、皮膚症状の観察の仕方、そこから病気の絞って行き方をご解説いただきました。さらに症状としてよく遭遇するかゆみ、脱毛に対して検査法も交えて基礎的なことを学んできました!
数ある皮膚病から論理的に病気を絞り込んでいく考え方を教わりました。最近すこしずつ診察にも出ていますが、今後より正しく、飼い主さんにもご理解いただけるようしっかり自分の知識として吸収していこうと思っています!

JAHA年次大会2023

2023年07月23日

こんにちは。看護師の田村です!

7/22(土)、23(日)とスタッフ全員でJAHA年次大会2023に参加させていただきました。
各日、獣医師や看護スタッフ向けセミナーや、ホスピタリティプログラムなどがあり、私は看護師プログラムとホスピタリティプログラムに参加させていただきました。
看護師プログラムでは、保定と血液検査について聞きました。
看護業務で最も重要な業務の一つとも言える保定。猫ちゃんの保定のポイントとして、キャリー内での落ち着き具合はどうかしっかり判断する、キャリーから出すときは背後からゆっくりと出すようにし、パニックにならないように注意することです。
また、ワンちゃんの眼科の診察時の保定については、頭部を動かさないようにすることが大事なポイントです。しかし、頸部を強く抑えすぎると頸静脈を圧迫して結果に異常が出てしまいしっかりと検査が行えません。ワンちゃんの後ろから包み込むようにし、私たちは両脇を閉めてワンちゃんの肩甲骨を挟むように保定するのが基本姿勢です。その際は頭部は卵を掴む程度の力で保定します。
保定は、動物たちとのファーストコンタクトが大事になります。動物がどんな様子かしっかり観察してから保定することが大切です。その上で動物との信頼関係とともに保定への協力を得られるようなコミュニケーションの技術が身に付けられると良いです。
血液検査では、採血を行った際の検体の取り扱いの注意点や多く起こるミスについて学びました。また、血液塗抹の作成ポイントなどを聞き実際に明日からの業務でも取り入れていきたいと思いました。
ホスピタルプログラムでは、ハラスメントやストレスマネジメント、メンタルヘルスケアについてグループワークをしながらの講義でした。
他の病院の院長先生やスタッフの方と意見交換をしながらの講義は、自分にはない考え方や視点からの意見があり新しい発見が多かったです。
動物病院業界だけではないですが、若手スタッフにメンタル不調に陥りやすい傾向があるようです。相手への声かけや相談しやすい雰囲気作りなどを意識してスタッフ一人一人が働きやすい病院をしていきたいと思います。

野崎さんセミナー

2023年07月22日

こんにちは、看護師の松下です。

先日、社会労務士の野崎さんのセミナーを受けました。私は今年度の新入社員の教育担当をさせていただいているのですが、今回は教育担当としての数ヶ月の振り返りでした。

これまでの感想や改善点、今後について同じ教育担当のスタッフを話し合いをしました。

教える側の立場ですが、教えることで私たちも学ぶことがあり成長につながったと思います。

新人教育はこれからも続くので、今回の反省を活かしてがんばっていきたいです。