セミナー参加報告

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猫の集会(Catvocate)

2022年06月25日

こんにちは。獣医師の久米です。

先日Catvocate、猫に関するセミナーを受けてきました。

このセミナーでは猫に優しい病院とはどのようなものか、病院でできる工夫を教えていただいたり、基本的なネコの解剖学、感染症や、行動学など様々なことを学ぶことができました。

多頭飼いの飼い主様は病院に連れて行ったあとに猫同士の仲が悪くなってしまい、困ったことがあるのではないでしょうか?

そんな時は、24時間は別々のお部屋で過ごしてもらったり(なかなか難しいですよね💦)、タオルで交互に顔を拭ってあげたり、場合によっては一緒に連れて行ったりすると良いそうです!

猫が大好きなだけではなく、猫ちゃんに優しい診察、入院管理をできるようになって少しでもストレスの少ないしんさつをできるように頑張ります!

眼科セミナー

2022年06月25日

こんにちは!獣医師の市川です!

今回も眼科セミナーを受講して参りました。

テーマは「白内障」ということで、白内障の分類や具体的な診断、治療法に関して学びました。

眼内には水晶体と呼ばれる構造物があり、様々な原因によってこの水晶体のタンパク成分が白く変性してしまう疾患を白内障といいます。

白内障は中高齢のわんちゃんがなるイメージが強いかもしれませんが、最近では6歳未満の若齢発症がメインといわれており、進行性のため正しい診断と治療が必要になります。

白内障が生じている場所によって進行の程度が大きく変わりますが、眼内の構造物のため瞳孔を散瞳させないと実際に白内障が起きていないかを診断することは不可能であり、簡易的な眼のチェックだけではよく見過ごされてしまうことも多いみたいです。

症状の程度により、初発白内障→未熟白内障→成熟白内障→過熟白内障と分類がされますが、不可逆的な病変のため根治させるためには未熟白内障までの段階で外科手術を行うことが推奨されております。

眼の白濁は白内障以外にもいくつか原因がありますので、少しでも目元の病変があれば早めにご相談ください。

画像診断セミナー

2022年06月24日

こんにちは!獣医師の市川です!

今回も画像診断セミナーを受講いたしました。

テーマは「咽頭部のx線画像診断」ということで喉元のレントゲン撮影時における観察ポイントを学びました。

短頭種のわんちゃんがよくズーズーと粗い呼吸をすることがありますよね?

これは鼻咽頭の狭窄時における音で低調スターター音と呼びます。

一方で中高齢の小型犬のわんちゃんは気管の軟骨の支持機能の低下により気管が虚脱してしまうことがあります。

その際はガーガーとダチョウの鳴き声に近い音を示すことがあり、この音をストライダー音(この場合の音は逆クシャミ)と呼びます。

このように呼吸音は病変の位置を診断する上で重要であり、臨床症状に対してどこをレントゲン撮影するべきかのヒントとなります。

もし異常な呼吸音が出た場合は動画撮影しておくと、診断につながることも多いため、ぜひご協力をよろしくお願いいたします。

咽頭部における疾患は鼻咽頭狭窄、鼻咽頭内ポリープ、腫瘍による圧迫などが主な原因であり、今回はそれぞれの疾患に対するレントゲン画像を元に勉強しました。

実際に異常呼吸音で来院されることは珍しくないため、診察にしっかり活かせるよう再度復習したいと思います!

リハビリセミナー

2022年06月24日

こんにちは!看護師の田村です。

毎月2回リハビリ専門外来でお越しいただいている小笠原先生のセミナーに参加させていただきました。

 

今回は関節についてです。

関節と言ってもたくさんの種類がありますが、中でも股関節、膝関節の構造についてでした。

〈股関節〉

関節の種類は球関節と言います。この関節は、屈曲・伸展・外転(外側に開く)・内転(内側に入る)・外旋(外側にねじれる)・内旋(内側にねじれる)の動きを行います。

この動きによって腰が落ちないようにバランスを保つ役割があります。

またこれらの動きをするための筋肉もそれぞれあり、

屈曲には縫工筋・大腰筋・腸骨筋・大腿筋膜張筋

伸展には大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋

外転には深殿筋・浅殿筋・中殿筋

内転には内転筋・恥骨筋・長内転筋・薄筋

外旋には内閉鎖筋・双子筋・外閉鎖筋

内旋には深殿筋・半腱様筋

これらの筋肉が関節を動かす為の役割を担っています。

 

〈膝関節〉

関節の種類複合顆関節と言います。この関節は屈曲と伸展の動きを行います。

膝関節には膝蓋骨と言う骨があり、大腿骨と脛骨をつなぐ靭帯や腱が動くことによる摩擦で摩耗しないための中継地点の役割があります。

膝関節を動かすための筋肉には、

屈曲のために大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋

伸展のために内側広筋・大腿直筋・中間広筋・外側広筋

があります。

 

リハビリテーションではこれらの関節や筋肉を理解した上でそれぞれに合ったリハビリを行なっていきます。

今後も一つ一つの動きを意識して取り組んでいきたいと思います。

 

JAHA年次大会

2022年06月22日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

先日、東京で行われたJAHA(日本動物病院協会)の年次大会に参加しました。

2日病院を臨時休診にさせていただき、スタッフ全員で参加する機会をいただきました。

たくさんの飼い主様、動物にご迷惑をおかけしました💦ご不便をおかけして申し訳ありませんでした。

 

年次大会のプログラムは、獣医師向けのものと、看護師向けのものがありました。

獣医師向けのものでは、症例報告会や、実際に遭遇した病気に対し、どう考え、どう検査を行い、どう解釈するべきか?

について内科専門医の先生方を交えてディスカッションできる貴重なものでした。

また、プログラムの最後には記念講演として、大阪で宮田運輸という運送会社を経営されている宮田様に講演をいただきました。

宮田様はこどもミュージアムプロジェクトといって、運送業で使用するトラックなどに子供の描いた絵を貼って走らせる。

という取り組みを行っています。

トラックが起こす事故を無くすにはどうしたらいいのか?マイナスなイメージもあるトラックをどう社会に活かすか?

を考えて始めた取り組みとのことでした。

お話の中でとても印象に残ったことは、

「会社をよくするではだめ。地域をよくする。地域をよくするでは不十分。未来をよくする」ということでした。

ついつい、身近な部分にスポットをあててみてしまいがちですが、結局、今行っている取り組みが、

地域から、もっと言えば未来からどう思われるか?未来の役にたつにはどうすればいいか?

を考え行動しなければいけないのだと考えさせられました…。

日々の中で、問題点や、うまくいかなかったところ、反省すべきところに対し、真摯に受け止め考えることは大事です。

しかし、それを活かすことがもっと大事で、未来につながる形に活かすことを常に考える必要があるとお話しされていました✨

 

トラックが事故を起こさないために…。

でも、自社のトラックがよくなっても、地域のトラックがよくならないと、事故は無くならない…。

自社のトラックによって、世界のトラックがよくなれば、将来トラック事故は無くなるだろう…。

そう考えて、トラックに子供たちの描いた絵をパッキングすることを思いついたそうです。

その絵を見た多くの方から、たくさんの応援のメッセージをもらったり、気軽に手を振ってもらったり、

今までのトラックからは想像もできないことが起こり、今や取り組みは自社のトラックのみにとどまらず、

意思に共感する全国のトラックなどに広がりを見せ、海外でも取り組みが進んでいるようです。

まさに、自社のみならず、地域や世界をよくすることにつながっているようです😊

(一般社団法人こどもミュージアムプロジェクト協会ホームページより抜粋)

 

 

私たちも、目の前の動物を救うことはもちろん。

動物の健康を通じ、一緒に暮らす飼い主様の心を助け、地域の活性化につながるような取り組みを考え行動していきたいな。

と感じるとても良い講演でした。

これからもスタッフ一丸となって頑張りたいと思います!!

尿検査セミナー👩‍🔬

2022年06月21日

こんにちは!獣医師の山野です。

今回は尿検査のみにスポットを当てたセミナーを受講しました✏📖

尿検査の基本の基本が分かるような内容で、明日から早速役立つようなことをたくさん教えていただきました

その中でも尿検査結果の見方についてご説明させていただきます📄

尿検査では

①尿の濃さはどのくらいか(尿比重)

②尿中の成分

③尿を遠心分離機にかけて液体と固形成分に分けた時、固形成分に何が含まれているか(尿沈渣)

3項目を調べています。

①尿比重は腎臓病を調べる時のとても重要な指標です。腎臓が悪くなると尿を濃縮できずにうすーい尿しか出せなくなっていきます。何ヶ月も尿比重が軽いようなら精査をオススメします😖

②尿中の成分は、潜血、ケトン、尿タンパク、尿糖…etcといった項目が測定できますが、これらの項目は基本的に(陰性)”が正常です。何らかの項目で(陽性)”が出た場合は何らかの病気が隠れている可能性があります。+++という結果だったり、何ヶ月もが続くようなら要チェックです。

③尿沈渣は機械では検出できない尿中の成分を顕微鏡で目視する検査です。尿中の細菌や尿結石の素を見つけることができます。

最近、尿の回数が多い、尿の色が赤っぽく見える、尿をしたいのに出ない感じがするなどの症状が見られたら是非ご相談ください。また、症状がなくても日頃の検診として尿検査を行うことも是非オススメします

研修セミナー(画像診断)

2022年06月19日

こんにちは!獣医師の久米です。

先日、研修医セミナーの画像診断編を受講しました。

普段はルーチン的に右ラテラル(右横臥位)VD(仰向け)、必要であれば左ラテラル(左横臥位)の順ででとることの多いレントゲン検査ですが、実は左ラテラルから撮影をすると見えてくるものが違ってきます。左ラテラルから撮影を行うと、ガスが十二指腸に分布するため、異物の有無を確認することだができるようになります!レントゲンの撮影順序を工夫するだけで、ガスの分布が変化し見えなかった、見えにくかったところが見えてくることは知らなかったのでとても勉強になりました

胸部レントゲンの読影方法についても教えていただきました!肺胞パターンや、間質パターン、気管支パターンなど学校で教わったことはありますが、実は分かりやすく簡便化されており本来の意味とは少し違うということを学びました!

実際の症例を交えながら説明していただいたので、とても分かりやすかったです。

正しい読影を行うことが正しい診断を行う為の一歩につながるので、今回のセミナーを活かしてレントゲン読影にチャレンジしていきたいと思います!

臨床病理症例検討会

2022年06月17日

こんにちは!獣医師の山野です!

今月も臨床病理に関する症例検討会に参加してきました!
我らが市川先生が今回発表した症例は猫の真菌性リンパ節炎というとても珍しい疾患でした😳
症例の猫ちゃんは免疫が落ちていて全身が菌に負けている状態でした。猫ちゃんのリンパ節内の細胞を抜き取って検査すると、リンパ節内の免疫細胞の中に菌がびっちり詰まっていました!普段なかなか見れない光景だそうで、とても貴重なものを見れたと思います✨
次回は私たち新人獣医師も症例発表をしていきます😎頑張ります😎😎😎

外科セミナー

2022年06月16日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

どうやら梅雨が始まったようですね☔

天気の悪さを感じる日が増えてきました。まだ、いやーなジメジメしている感じは薄いですが、

これから夏本番、暑さ&ジメジメ対策をしていかなきゃですね💦

さて、先日大阪で開催された外科実習に参加してきました。

実はこの外科実習、3年ほど前のコロナ禍以前にも参加していたコースなのですが、

各地から参加者が集うため、コロナ禍での開催が困難で、ずっと延期されていたものです…。

ようやく感染対策をしながら実習できる状態が整ったため、また定期開催されることになりました。

外科学全般に対する知識および技術を習得することが目的のセミナーで、最終試験に合格するとヨーロッパの団体から認定がもらえます。

なお、当院では、副院長の須郷、院長の水野がすでに認定医です✨

私も認定目指して頑張ります!

 

さて、今回の実習では、

初日に消化器、泌尿器外科として、食道切除吻合、胃固定、腎臓切開、腎臓摘出、尿道切開、尿道造瘻などの実習。

翌日に胸部外科として、食道に対するパッチ(横隔膜、心膜)術、肺葉切除、心膜切除など

を行いました。

 

日常的に行う手技ばかりではなく、遭遇頻度の低い手術もありますが、

緊急的に行う必要がある手術もあり、技術の習得により、より安全により迅速に対応できるとおもうので、とても勉強になりました。

また、普段じっくりと俯瞰で見ることのできない胸部や心臓の解剖についての理解も深まり、新たな発見もありました!

外科手術は繰り返し練習しないと、技術の向上が難しい分野でもあるので、

録画教材で勉強したり、基礎的な知識を反復学習するなど、実際に体を動かす実習の経験をフルに活用できるように

日々研鑽を積んでいきたいと思います!

 

 

写真は今回いただいた「犬鳴豚天丼」です♪

職業柄なのか、名前に動物の名前がたくさん入っていると、興味が沸きます✨

歯科セミナー

2022年06月16日

こんにちは、獣医師の森本です!

先日、歯科のセミナーに参加させていただきました。

少人数で行うセミナーで、講師は歯科の認定医の先生でした!

まず、実際に講師の先生が施術しているところを見学させていただいたのですが、普段自分たちが行なっているものと比較し、丁寧かつ的確な処置でレベルの違いを感じました。

数回にわたるセミナーなので、セミナーが終わる頃には講師の方に少しでも近づけるよう精進していきたいと思います✨