こんにちは、獣医師のあさぬまです。
東京オリンピックも盛り上がりをみせてますね✨
オリンピックは、普段滅多にテレビで見られないスポーツを見ることができるので、
とても面白いですよね!
頑張っているアスリートの姿を見ると、自分も頑張らないと!と思いますし、感動します。
日本開催だと、見やすい時間帯にリアルタイムで見られるので、ドキドキが増します。
これからもたくさんの感動が生まれると思うので、注目です!!
先日、小動物CT研究会のセミナーに参加してきました。
3か月に一度の開催で、毎回オンラインでたくさんの先生が参加されています。
今回のテーマは『肺の読影 結節編』です。
今回のテーマは、前回のセミナーの時に、私が「次回はこのテーマがいいです。」とリクエストしたものでした。
自分が興味や専門性をもって診察している分野の内容は、より一層気合が入りますよね。
『結節』とは?
と思うかもしれませんが、『しこり、できもの』だと思ってください。
肺にできるできものの診断についてです。
犬の場合、70%の結節が悪性腫瘍(癌)といわれています。一方猫の場合、ほぼ100%が悪性腫瘍(癌)といわれています。
犬の肺癌は比較的硬く、気管支を圧迫することが多いようです。
進行しない限り症状はなく、転移がない場合の予後は外科手術により良好なので、積極的な手術が望まれます。
猫の肺癌の場合、診断時に転移していることが多く、予後が非常に悪いことが多いです。
特徴は、胸水の出現や、空洞化を伴う結節が多いことです。
多くの肺の結節は、レントゲンや超音波検査で診断可能ですが、
CT検査の目的は、転移の有無や細かい位置の特定や、リンパ節の拡大の有無の確認です。
ステージングを行い、手術の必要性を判断するためにCT検査は力を発揮します。
しかし、CT検査では確定診断を行うことは困難です。
あくまで、CT検査で疑い、細胞診や組織診などで確定する必要があります。
CT検査は麻酔が必要な検査ではありますが、必要に応じ検査を行うことで、
診断できなかったことがわかるようになり、より動物のためになる治療が行えることが多いので、
これからもしっかり勉強し、適切なお話ができるように頑張りたいと思います💪
何かご不安、ご心配あればお気軽にスタッフにお伝えください。