セミナー参加報告

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飼い主様セミナー 犬のデンタルケア特集

2021年12月20日

こんにちは!獣医師の市川です!

本日は「家庭でできるデンタルケア特集🦷」ということで飼い主様にワンちゃんと一緒にお越しいただき、歯ブラシの実習とともに歯の手入れに関してセミナーを開かせていただきました。

ワンちゃんのお口のトラブルで最も多い問題としては歯周病が挙げられ、歯肉炎と歯周炎に大別されます。

前者が治療で治る可逆的な変化である一方で、後者に関しては一度進行してしまうと戻らない変化であると言われています。

歯周炎の治療に関しては全身麻酔下でのスケーリング処置や抜歯が必要になってくるため、まずは家庭でのホームケアとして歯みがきなどが大切です。

今回はそんな歯周病の進行の程度やよくある質問を簡単にまとめさせていただき、デンタルケア製品に関して学んでいただきした。

また後半は実際に手を動かして実習を行いました。

多くの飼い主様がそれぞれすでに歯の手入れに挑戦されていて意識の高さに我々獣医師も驚かされました。

一方でなかなか上手くできない様子も見受けられ、ほんの少しだけお力添えをさせていただきました。

実際にワンちゃんの性格のために歯みがきが上手くできる子とできない子がいますが、そんな方に少しでも歯みがき以外のデンタルケアの方法を学んでいただければ嬉しいです。

内科セミナー

2021年12月20日

こんにちは、獣医師の井上です。

先日内科学セミナーを受講しました。

今回の内容は前回に引き続き肝臓についてでした。

肝臓というのは難しい臓器で多くのダメージを受けないと症状として出てこない臓器でもあります。

それにより、血液検査やエコーをしてもどんな病気なのか分からないことも多くあります。そのような場合は、CT、内視鏡や開腹と麻酔をかけて検査をし、病気を発見する必要性が出てくるのです。

それでも肝臓の数値に異常が認められた時はエコーで分かることや診断できる病気も多くあるので、健康診断等で肝臓の数値に異常が認められた時はエコー等のワンちゃん猫ちゃんに負担がかからない方法で病気を見つけていければと思います。

それでも分からない時は麻酔をかける検査もあるということは考えていただけたら治せる可能性も上がるかなと思うので、考えてみてあげて下さい。

VOAアドバンスセミナー

2021年12月15日

こんばんは、Dr.スゴウです。

VOAという整形外科の協会主催のwebセミナーを受講しました。

今回のテーマは椎体固定でした。

椎体固定というのは脊髄神経が通っている首からお尻までの背骨(頚椎〜仙椎)に骨折や不安定性が生じる病態の時に神経が圧迫される事で神経障害が生じるのを防ぐため、プレートやピン、骨セメントを用いて正しい位置に椎体を固定する事です。

椎体に不安定性を生じる病気として、犬も猫の骨折、小型犬では環椎軸椎不安定症、大型犬ではウォブラー症候群、馬尾症候群、小さい子から大きい子まで様々な病気があります。

椎体固定は首の椎体(頚椎)、胸の椎体(胸椎)、腰の椎体(腰椎)で椎体の形が大きく変わり、神経、血管の走行する場所も大きく変化します。

そのため、椎体固定をする際に神経や血管などの重要な構造物を損傷しないようにCTやMRIでどの位置にプレート、スクリュー、ピンなどを打てば良いか、その位置でしっかり固定が可能かを見極めた位置決めがとても重要になってきます。

経験とセンスが問われる非常に難易度の高い手術で大きな合併症もありますが、そのままでは命が危ない子や一生歩けないかもしれない子を救うことができる手術になります。

皮膚科セミナー

2021年12月15日

こんにちは!獣医師の市川です!

今月も皮膚科セミナーに参加しました!

今回のテーマは「皮膚炎💥」ということで、前回のテーマであった感染症との鑑別のために必要な疾患群について勉強しました。

感染症も皮膚炎も皮膚に炎症が起こる可能性がありますが、感染症が動的な剥奪病変と表現できる一方で、皮膚炎は静的な炎症病変と表現されるほど、経過を見た時の広がりに関して大きな違いがあります。

皮膚炎の疾患としては、アレルギーによるもの、アトピー体質によるもの、脂漏体質によるものに大きく分類され、それぞれが異なった特徴を有します。中でもアレルギーに関しては経過や症状の発症時期などからおおよその分類ができるため飼い主様からの経過のお話がとても大事だと感じました。

減ってはいるものの冬になってもやはり多い皮膚疾患をしっかり診断治療できるよう精進したいです。

 

画像診断セミナー(実習編)

2021年12月13日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

もうすぐクリスマスですね🎄

クリスマスシーズンになると誤食トラブルがふえます。皆さん気をつけてくださいね!

 

さて、先日画像診断セミナーの実習を行いました。

今回のテーマは超音波ガイド細胞診です。

体の中に異常を発見した場合、超音波だけでは基本的にそれが良性か悪性か区別がつきません。

そのため、その病変に対して細胞診を行い、細胞を確認することで診断をつけます。超音波ガイド細胞診は麻酔を必要とせず、診断に繋げられるため、動物の負担を減らすことができるとても良い方法です。

しかし、動く動物の体の中の数センチの病変を検査することは容易ではなく、熟練した技術が必要となります。

もちろん、実際の動物で練習するわけにもいかないので、今回はフルーツゼリーを用いて練習を行いました!

動物と同じとはいかないですが、ゼリーの中の奥のパイナップル🍍に針を刺すにはどうすればいいのか?など、考えながら、とても良い実習になりました。

 

少しでも動物の負担を軽くすることができるよう、日々練習したいと思います!

画像診断セミナー

2021年12月10日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

寒い日が多くなってきました。

皆さん冬支度はお済ませですか?

私は先日、車のタイヤをスタッドレスに変えてきました!

雪が降るかはわかりませんが、いざっていうときに慌てないために何事も準備が肝心ですね。

 

さて、先日画像診断のオンラインセミナーに参加してきました。

今回のテーマは、「消化器疾患の画像診断」です。

消化器疾患の中でも特に、小腸を中心に多数の病気や動画を交えて解説をしていただきました。

小腸の病気は、多くの場合慢性的な嘔吐や下痢が症状として認められます。

小腸は非常に長く、病気が存在する場所が小さいこともあるため、見逃さないように検査するためには、

・絶食、絶水

・排尿、排便を済ませる

・毛を刈る

などの事前準備が大切です。

また、超音波検査で見つかった異常が、悪性腫瘍なのか、炎症反応なのか、正常所見なのか?

は、重なり合う部分もあるため、確定診断には内視鏡検査が必要になることが多いです。

しかし、麻酔をかけなくても検査が可能な超音波検査で病気が推測できたり、

病気のある場所が特定できることで、次の検査(内視鏡か、手術か、内科治療か)の道筋を立てられることが多いため、

非常に有用です。

当院でも治りが悪い下痢や嘔吐、食欲不振の場合、積極的に超音波検査を推奨しています。

なにかお困りのことがあれば、遠慮なくお申し付けください。

臨床病理症例検討会

2021年12月09日

こんにちは!獣医師の市川です!

今回も臨床病理の症例検討会に参加してまいりました。

普段診断治療していく上で判断に苦しむことも度々ありますが、専門医の先生のご教授の元、直接方針に関してのご相談ができるのはありがたいなと感じました。

今回学んだことを活かせるよう精進致します。

こいぬこねこ教育アドバイザー③

2021年12月07日

看護師の渡辺です!

 

今回もこいぬこねこ教育アドバイザーのセミナーを受講しました🐶🐱

前回はニーズについてのお話しがあったのですが3回目はその延長線で環境とそれに起因する問題行動についてでした。

さまざまなロケーションで出てきやすい問題行動や家では出ないけどお出かけすると出る問題行動。

 

そもそも問題行動と私達は言っているけどその子にとっては問題行動ではなく自分を守るための通常の行動ではないか?

たしかに私達目線での問題行動は自分達が不利になる行動という印象ですよね。

 

わんちゃんやねこちゃん達とうまく過ごしていくには様々な行動への理解と強制ではなく誘導が大切なのだと再確認できました!

 

また違った視点でのセミナーが聞けて楽しかったです😌😌

 

 

 

VETS ACADEMY 外科看護コース

2021年12月05日

こんにちは、看護師の松下です。

先日、VETS ACADEMYさんが主催しているセミナーの外科看護コースを受講しました。

今回は手術器具の種類と用途について学びました。飼い主様が手術の現場を見ることはほとんどないと思いますが、実に様々な器具が用いられています。例えば、皮膚を切るメスや組織を把持する鉗子、組織を切断する剪刀などがあります。また、鉗子の中でもどの組織を把持するかによって使う種類が変わってきます。

このように器具にはたくさんの種類があり、それぞれ目的別に作られているので、手術に携わる獣医師や看護師はきちんと頭に入れておかなければなりません。

私は1年目ですが、少しずつ手術にも入るようになってきたので、今回のセミナーで学んだことを頭に入れて臨みたいと思います。

腎泌尿器セミナー

2021年12月04日

こんにちは!獣医師の市川です!

今月よりオンラインでの腎泌尿器セミナーに参加させて頂きます。

第一回目のテーマは「AKI(急性腎障害)/CKD(慢性腎臓病)」で、特にAKIの病態やグレードの分類などについて学びました。

獣医療において腎臓病の診断治療においては、IRISという団体がガイドラインを作成しており、今回はそのガイドラインに加えて最新の情報を教えて頂きました。

AKIは数時間から数日での急性の乏尿および無尿兆候を主徴とする腎臓の病気になります。

従来では腎前性、腎性、腎後性の3つの原因が分類されており、最近では治療への反応性の違いや腎臓病における経過からこの分類における捉え方が変化しつつあることを教えていただきました。

ヒトではAKIにおけるステージ分類が確立されていますが、獣医領では未発達な部分も多く、予後との直接的な結びつきが弱いことが現状です。

しかし、その中でも診断に有用な検査項目や予後予測に関する論文上のデータに関して今回学べました。

第二回までに教えていただいたCKDの参考資料を熟読しようと思います!!