救急セミナー
2022年04月07日
こんにちは、Dr.スゴウです。先日院内にて救急医療のセミナーがありました。
今回は中毒物質摂取時の対処法についてでした。
有名な物としてはチョコレートや玉ねぎがありますが、その他にも犬で腎不全を引き起こす可能性がある「ブドウ、レーズン」、猫で腎不全を引き起こす可能性がある「ユリ」、不凍液の成分である「エチレングリコール」、犬で低血糖や肝障害を起こす可能性がある「キシリトール」などがあります。
食べた疑いがある場合、様子を見ずに病院に連絡を下さい。
摂取して暫くは症状が無いので様子を見てても落ち着いてます。
摂取後数時間から半日で様々な症状が現れるので体が中毒成分を吸収する前に対処をする事が重要になります。
摂取物の種類にもよりますが、お腹の中にフードが残っている場合は催吐処置で吐かせてあげる事で中毒成分の吸収を大幅に抑える事が出来ます。
また、麻酔下での胃内の洗浄処置も有効です。
中毒症状が出てからはそれぞれの物質に合わせた治療を行いますが、手遅れになる事があるので早めの対応が重症化を防ぐ一番の対処法です。
また、日頃から誤食を防ぐため、ペットに危険な物の管理には注意をしましょう。
