眼科セミナー👁
2025年01月25日
こんにちは!獣医師の山野です!
先日眼科セミナーを受講しました👀
セミナーでは眼に特化した症例の写真が出され、これはどんな病気がありそうなのか、参加者でディスカッションするような形式なのですが、今回はその中の1症例を紹介します✨️
角膜とは眼の表を覆う組織で、人でいうとコンタクトレンズを付けるところです。実は角膜は3層構造でできており、上皮、実質、内皮の3つに分けられます。
よく眼をぶつけて角膜に傷を作るわんちゃん猫ちゃんがいますが、これらのほとんどは角膜上皮または角膜実質の傷で済んでいます😌
角膜上皮や実質は再生が可能な組織なので、傷が浅ければ1週間ほどで、傷が深ければ数ヶ月かかって治癒していきます。
しかし、角膜内皮は生まれた時に既に数が決まっており再生が不可能な組織なので、なんらかの原因で数が減ってしまうとそのまま数が減ったままになってしまいます😨
この角膜内皮が減ってしまう病気のことを”角膜内皮ジストロフィー”といい、現在の獣医療では完治できない病気と言われています💦
角膜内皮ジストロフィーになると、眼の痛みは全くないのに、眼の表面全体がぼんやり白くなり、年々それが広がっていき、最終的に見えづらくなったり、眼の炎症の原因になったりします🥹
現在は完治できる治療はないですが、少しずつ病気について知られてきているので、目薬などで病気の進行をゆっくりにすることができます✨️
当院でもできる治療もあるので、ご不安なことがあればぜひご相談ください😊