セミナー参加報告

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院内画像診断セミナー

2017年01月23日

こんにちは。
獣医師の足立です。

石井先生につづき・・・
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

 

先日、院内で画像診断セミナーがありました!
今回のテーマは『肺のレントゲン検査』でした。

 

肺を評価する時は、レントゲン検査が必須になってきます。レントゲン画像上で、どれだけ白っぽくなっているか、どんな風に白っぽく見えるか、という透過性・不透過性というのを見て判断していきます。正常な肺でも白く見えるところがあるため、診断が難しい検査の1つになります。

 

不透過性の亢進といって、より白っぽく見える場合、
①肺胞パターン
②気管支パターン
③間質パターン
④混合パターン
という4つのどれに当てはまるかを確認します。これらの名前は、どこで炎症が起きているのか、どこが異常なのかに由来しています。まずこのパターンを分類し、そこから各疾患の特徴のある見え方をしていないかを確認して診断していきます。

 

猫の肺腫瘍がレントゲン上で見つかった場合、肺からできたものなのか、どこかの腫瘍が転移したものなのかを判断していきます。猫の肺腫瘍の場合、四肢末端に転移する猫の肺肢症候群というものがあります。肺のレントゲン検査だけでは診断できず、他の検査によって診断できることもあります。

 

お正月、お休みをいただき実家に帰省してきました!今回は初ロッキーとぱるの2匹ともを連れて帰りました。すんごい荷物になってしまいましたが、案外行けるものだなと感じました。

ぱるの初新幹線すんごい不安そうな顔をしていました。
ロッキーは、慣れっこさんでいつもお利口さん。
2人とも、長旅お疲れさまでした。


実家の犬のクリスです。
ボール遊び中毒で、いつも期待の眼差しで見つめられます。


こちらはルナさん。
ルナはマイペースで、気分が乗ったら便乗してきます。ただいま傍観中!でヒマそうなルナさんです。

眼科セミナー

2017年01月20日

年が明けてから随分経ってしまいましたが、明けましておめでとうございます。

 

獣医師の石井です。
今年も宜しくお願い致しますm(_ _)m

 

先日、毎月行かせていただいている眼科のセミナーに行ってきました(^^)
今回は、白内障について勉強してきました!

 

白内障は、水晶体が混濁してしまった状態のことです。
水晶体は、タンパク質からできていて、そのタンパク質が変性すると濁ってしまい、元には戻りません。
卵の白身を想像してもらえるとわかりやすいと思います。

 

白内障と似たものに核硬化症があります。
核硬化症は、老化現象の1つで、両眼に起こり、白くなりますが、透明感があります。核硬化症は、視力に影響はなく、治療の必要もありません。

 

白内障は、年齢、原因、部位や進行度によって分類されます。

年齢は、
先天性、6歳未満の若年性、6歳以上の老齢性にわけられます。一般的に若い方が進行も速いと言われています。

 

原因は、
犬種ごとに特徴のある遺伝性、糖尿病などによる代謝性、外傷による穿孔や炎症でおきる外傷性、網膜の病気などから続発する中毒性や続発性にわけられます。

 

部位は、
水晶体の前方や赤道部といわれるところのものは進行が速く、後方や核といわれる真ん中は進行が遅いと言われています。

 

進行度は、初発、未熟 成熟、過熟、モルガニーの順で進行していきます。
また、白内障からぶどう膜炎や緑内障が続発してしまいます。

 

治療としては、
初発の段階であれば、サプリメントや目薬の適応となりますが、効果がはっきりと認められてはいません。

 

根本的な治療としては、手術しかありませんが、
原因などによっては、手術しても視力が回復しなかったり、続発性の病気が起こってしまうことがあります。また、手術後も点眼や検診が必要になります。

 

白内障は、目が白くなるので、お家でも気づきやすい病気かなと思います。
気になったときは、お気軽にご相談くださいね。

 

尿路疾患療法食c/dシチュー缶のご紹介☺
ヒルズさんから去年発売された尿路疾患療法食「c/dシュータイプ」はワンちゃん、ネコちゃんの尿石症や膀胱炎の予防や治療に効果のあるごはんです。
c/dシチュー缶はとてもおいしく、水分補給まで出来るので、オススメです。

尿石用のごはんの食べが悪い子や、お水をあまり飲んでくれない子などは、ぜひお試しください。
ご興味のある方は試供品が1缶お渡しできますのでスタッフまでお声かけください。

 

お正月にあぽろも連れて、実家に帰省しました!
じょんくんとは、全く仲良くなれませんでしたが、
家族にいっぱい遊んでもらって、かわいがってもらって、ルンルンなあぽろでした

整形外科セミナー

2017年01月18日

こんにちは、獣医師の松井です。
年末に月一の整形外科セミナーに参加しました。

 

今回のテーマはロッキングプレートでした。
現在、非常に用いられているプレートです。
ロッキングプレートは従来のプレートと異なり、骨にプレートを押し付けることなく、固定可能です。そのため、骨とプレート間に隙間ができ、虚血を起こしづらくなります。

 

カラクリはスクリュー(ネジ)のヘッド部分にあります。スクリュー部分のネジ以外にヘッドにもネジ山が作ってあり、ここがプレートと噛み合います。また、骨とプレートとの間隔があっても固定できるので、従来のプレートのようなベンディング(骨の形に沿ってプレートを曲げる)がなくても固定可能です。

医療器具って年々進化しますね。すごいです‼️

年始に実家に帰りました。弟が付き合いでゴルフを始めたらしく、練習のためいっしょに打ちっ放しに行って来ました。

臨床病理セミナー

2017年01月13日

こんにちは、獣医師の松井です。

 

毎月参加している臨床病理セミナーに行ってきました。
7歳のミニチュア・ダックス 去勢済♂で3〜4日前から嘔吐し、元気も食欲もなくなっていた子で黄疸も出ていました。

 

血液検査で軽度貧血、肝数値上昇が見られました。超音波検査では肝臓腫大、軽度腹水も見られました。

 

今回は黄疸の部分について、少しお話しします。
黄疸が出る原因には肝臓に入る前(肝前性)、肝臓中(肝性)、出た後(肝後性)の3つが考えられます。肝前性は溶血によるもの、肝性は肝細胞壊死等、肝後性は胆管の閉塞が原因です。
黄疸があること自体が肝細胞に良くないので、胆管鬱滞がないのがわかれば、ウルソ酸で酸化を改善します。ここまでは黄疸に対する対処です。

根本的な治療に関しては抗生剤ないしはステロイドになります。胆管は消化管につながっているため、感染の可能性があります。血液検査で細菌と戦う好中球数が高かったり、形態に変化があれば抗生剤を使っていきます。そうした変化がなく、慢性経過をたどっている場合、ステロイドを使うことがあります。中高齢になると、様々な抗原に晒されてきているため、自己免疫の可能性があるためです。

上記のように
治療は検査の数値だけでなく、スライドグラスにひかれた細胞の形を見て決めてたりします。

 

しばらく、ラーメン食べてなかったので、八千代にある『どてちん』に行ってきました。
久しぶりに食べるとおいしい。

循環器研修

2017年01月04日

あけましておめでとうございます
獣医師のあさぬまです。

 

2017年の始まりですね。
皆さん、今年はどんな年にしたいですか?
健康な一年になるといいですね。

 

さて、先月も循環器の研修にいってきました。
先月は、福岡で循環器学会もあり、東京で循環器セミナーもあり、
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

 

今月も名古屋で循環器セミナーがあるので出勤が少し変更になってます。
HPでチェックしてください。

 

先月の研修では、胸水が溜まった子がたくさんきました。
今回は胸水について少し説明させていただきます。

 

よく「胸の中に水が溜まります」と説明させていただきます。
胸の中には、肺の中に溜まる水と、肺の外で胸の中に溜まる水の2種類あります。
肺の中に水が溜まるのが『肺水腫』で、
肺の外で胸の中に溜まる水が『胸水』です。わかりにくいですかね?

 

胸水が溜まる理由は、
1、血管静水圧の上昇
血圧が高くなったり、血管が堰き止められると、
血管から水分が漏れ出やすくなり、胸水が溜まります。

 

2、血管の透過性亢進
血管の壁がもろくなると、
血管から水分が漏れ出やすくなり、胸水が溜まります。

 

3、血管の損傷(出血)
血管が破れれば、出血が起こり、それが胸の中に溜まれば胸水です。

 

4、リンパ管による排液の減少
健康な子でも少しずつ胸に水は溜まりますが、それを回収するシステムがあります。
その機能が悪くなると、胸に溜まる水を回収できなくなるので、水が溜まります。

 

肺水腫も胸水もどちらも呼吸が苦しくなる状態ですが、
胸水は、胸に針を刺して直接水を抜くことができるので、
肺水腫に比べるとすぐに呼吸状態を改善することができます。
しかし、胸水が溜まる原因は治せないことが多く、長期的な治療が必要になります。

 

同じ呼吸が苦しいでも、肺水腫や胸水の他に、
肺炎や貧血などいろいろな理由があります。
診断には検査が必須になりますので、病院まで来てください。

 

クリスマス~お正月は毎年、おいしい季節です。
先日、ケーキをいただきました。
栗のおいしい季節なので、モンブラン、いいですね。

年末はうどんも食べました!
毎年、年末は手打ちうどんが習慣ですが、今年はボチボチうまくできました。
今年もいい年でありますように。

院内循環器セミナー

2016年12月30日

こんにちは、獣医師の松井です。

 

今回の院内循環器セミナーは猫の心筋症がテーマでした。
猫の心筋症には
・拡張型
・肥大型
・拘束型
・不整脈原性右室心筋症
・分類不能
・特定(二次性)心筋症
に分かれます。この中で今回は拘束型心筋症について勉強しました

 

拘束型はさらにタイプ分けされ、閉塞性/心内膜心筋型では心室の内側が肥厚し膠原線維と呼ばれる組織が増えてきます。心臓にとって良くありません。
非閉塞性/心筋型では、閉塞所見はありません。また、左房拡大や左室肥大がない等の特徴があります。

診断は聴診、レントゲン、心電図、超音波になります。
中でも超音波検査は、心房、心室の形態、流入血流を測定できるため重要です。心房、心室は拡張と収縮を繰り返すため、心室拡張の時の流入速度(E波)、心房が収縮する時の流入速度(A波)を見ていきます。正常ではE波の方が高いのですが、異常が現れると逆転し、進行するとA波が消失したように見えたりします。

 

また、合併症として、血栓症があります。後肢麻痺や場合によっては突然死も起こります。
心疾患、気づきにくいですが、呼吸が変?最近運動しない?咳してる?などちょっとでも引っかかったら、来院してくださいね。


最近、パソコンを変えました。主に研修先で使うからなのですが、もともと苦手なのにアップルのパソコンは初めてで…慣れるまで大変です。

眼科セミナー

2016年12月17日

こんにちは!
獣医師の石井です。

 

どんどん寒くなってきましたねー!
寒すぎて、毎朝布団から出るのが辛いです。

 

先日、毎月行かせていただいている眼科のセミナーに行ってきました(^^)

 

今回は、角膜潰瘍を勉強してきました!

角膜潰瘍は、眼の表面の角膜に傷がついてしまった状態をいいます。
症状は、目が痛くて開けられなくなってしまったり、目ヤニや涙、充血や浮腫が見られます。

検査は、傷を染める染色液を目に垂らして、染まるかどうかみます。

 

傷がついてしまう原因は、
外傷が多いですが、ねこちゃんでは、猫カゼのヘルペスウィルスが原因で傷ができてしまうこともあります。
また、シーズーちゃんなど目が大きい子は、瞼しっかり閉じれないため、目の真ん中に涙が届きにくいので、傷ができやすく、治りにくいです。

 

角膜潰瘍が治るためには、上皮化といって、周りの角膜の細胞が傷を埋めることと、傷に血管が伸びてきて、栄養を供給することの2つが必要になります。
治療は、この2つを促してあげるために、
涙の成分に近いヒアレインや、血液から作る血清の点眼を行います。

 

傷が深い場合や、血管がなかなか傷まで届かない場合は、結膜や瞬膜の一部を傷に被せる、フラップという手術をすることもあります。

 

難治性角膜潰瘍といって、角膜の上皮がその下にある実質とうまくくっつかずに、角膜が剥がれて潰瘍になってしまうことが、あります。

 

この場合は、そのままではくっつかないため、剥がれた上皮を綿棒で擦って、きれいに剥がしたあと、細い針で表面に細かい傷をつけることで、実質と上皮がうまくくっつくようにします。

 

角膜潰瘍は、ひどいときには傷が穿孔して、目が見えなくなってしまうこともあります。
目をしぱしぱさせたり、開けづらそうだったりしたときは、早めに連れてきてあげて下さいね(^o^)

 

先日、大学の同級生とおしゃれなカフェでランチしてきました(*^^*)

去年の今頃、国家試験に向けて一緒に勉強してた友達だったので、すごく懐かしかったです!
あれからもう1年経つなんて、時の流れは早いですね(✽ ゚д゚ ✽)

臨床病理学セミナー

2016年12月06日

こんにちは、獣医師の松井です。

先日、参加した臨床病理学セミナーの中に猫ちゃんのコロナウィルス感染症がありました。

 

症状としては、その子は胸水が溜まっており検査をしたところコロナウィルスが検出されました。
コロナウィルス感染症は基本的に治療法はありません。死亡の原因となるのは炎症性症候群です。この炎症を治療によりコントロールして、猫ちゃん自身の免疫力で対抗することが必要です。

 

このコロナウィルス、検査は検査センターでの遺伝子検査になります。
少し難しい話になりますが、遺伝子中のスパイクタンパクという部分の変化を検出して調べます。このスパイクタンパク、ワンちゃんのコロナウィルスにも存在します。何がしかの要因でワンちゃんと猫ちゃんのコロナウィルスがくっついてしまうと、I型と呼ばれていたウィルスがコロナウィルスII型になってしまい、こうなると検出されません日本はこのII型ウィルスも多いそうです。

 

I型も、II型も変異して病原性をもちます。検知しにくい型のウィルスに病原性をもって欲しくはないですね。

 

セミナー後、院長、足立先生と印西にある24時間空いている某居酒屋さんにいきました。
治療の話や研修の話、患者さんを待たせずを診察するためのスタッフのやりとりなどなど、時間がとれるこうした時に話してたりします。
ただ呑んでるだけではありません。

そして、院長ごちそうさまでした 笑

院内リハビリセミナー

2016年12月06日

こんにちは看護師の田村です

 

先日院内でリハビリセミナーが行われましたのでお伝えいたします。

今回は、
•理学療法の種類
•入院管理におけるリハビリテーション
についてでした。

まずは理学療法の種類についてです。
理学療法は大きく分けて運動療法と物理療法に分けられます。

 

〈運動療法〉
関節可動域運動・・・関節の動きを改善する為に人の手で負荷をかけていきます。関節の疾患によりその周りの組織が固まってしまい動かせる範囲が狭くなってしまいます。特に疾患がない子でも可動域を維持する為に予防的に行うこともあります。

筋力維持・増強運動・・・立ったままや座ったままの姿勢を維持する起立訓練、座位訓練を行い体幹筋を鍛えます。またオスワリの姿勢から立たせるスクワット運動を行い筋力を増強します。

筋弛緩運動・・・筋肉が緊張した状態を低下させる、また痛みの軽減の為にマッサージを行います。マッサージを行うことにより精神的にも身体的にもリラックス効果があると言われています。
水治療法・・・水中トレッドミルや水泳を行います。水中で行うことにより、地上より体重負荷の軽減、水流でのマッサージ効果、水圧により痛みや筋緊張の軽減、血流の改善などの効果があります。

 

〈物理療法〉
冷却療法・・・急性期の炎症に行います。手術後のケア、運動後やリハビリ後に痛みの緩和、炎症を抑える為に行います。
温熱療法・・・慢性炎症、慢性疾患に行います。また、運動前に行うことにより筋肉のリラックス効果により活動増加にも繋がります。
他にも超音波療法、電気刺激療法、レーザー療法などがあります。

 

次に入院管理におけるリハビリテーションについてです。
入院中の食事管理、体重管理、排泄の確認などを行うことは日常の入院管理でもありますが、日常生活を送る上での問題を改善できているかを見ることにも繋がりリハビリテーションの一つになります。

手術後はアイシングを行ったり、その子に合わせた運動療法、物理療法を行います。
退院後は自宅でのリハビリ、通院によるリハビリによりそれぞれの機能回復を目指します。

リハビリテーションは、獣医師、看護師、患者様が一丸となって進めていきます特に飼い主様のご協力がとても大切になります。

飼い主様と話し合いながらその子によって無理のない目標を設定し、リハビリのプログラムを組んでいきます。
私は看護師の立場としてスムーズにリハビリが行えるようサポートできるようにしていけたらと思います

 

先日つくば山に登ってきました
つくば山初登山です
予想していたより、険しい道のりでしたが無事登りきることができました
最近運動不足だったのでとても疲れましたが、登りきったときはとっても気持ち良かったです

紅葉も色づいてきていてとても綺麗でした

整形外科セミナー

2016年11月14日

こんにちは、獣医師の松井です。

 

月に一度の整形外科セミナー、今回は骨盤骨折と上腕骨遠位Y字骨折でした。

 

骨盤骨折は腸骨体と呼ばれる部分の骨折を想定して行なわれました。写真の矢印部分です。
プレートを使用して行ないましたが、離れた骨同士を圧迫してはいません。腸骨部の骨折においては圧迫することで骨が本来の位置からずれてしまうためです。中和プレートと呼ばれる圧迫を加えないやり方です。

上腕骨関節内骨折では、各班に分かれて治療法を考えるというものでした。
写真はその中で優秀とされた骨模型のひとつです。3つに分かれた骨の小さい部分2つをラグスクリューで1つにして、それをプレートで1番大きな骨に固定するというものでした。

少し前に、埼玉の秩父にある両神山に登ってきました。
紅葉には少し早いかなという時期でしたが標高が上がると綺麗に紅葉にしてました。