エキゾチック動物セミナー
2017年11月11日
こんにちは、獣医師のあさぬまです。
東京でも、先日木枯らし1号が吹いたようです。
足早に冬に向かっていきます。
今年も残すところあと少しになってきました!
皆さん、やり残したことがあれば、今がチャンスです。
先日、品川で行われた、エキゾチックペット研究会のセミナーに参加してきました!
ちなみに、エキゾチック動物とは、犬猫以外の小動物のことを指す場合が多いです。
身近なものだと、
うさぎ、フェレット、ハムスター、鳥、モルモット、モモンガ、ハリネズミ、シマリス…などが当てはまります。
今回のテーマは「エキゾチック動物の画像診断」ハムスター
主に、ほ乳類と、爬虫類についてのレントゲン、超音波、CT検査、MRI検査の内容を聞いてきました。
とはいえ、爬虫類は難しくて、診察できる患者さまが少ないので、
今回は、主にほ乳類の画像診断についてお話をします。
エキゾチック動物の画像診断は、近年発展している分野ではありますが、
体が小さく、長時間の保定が困難なエキゾチック動物のにとっては、
どの画像検査もストレスになります。
そのため、なるべく早く目的の画像が得られるように努力するのですが、
エキゾチック動物に関しては、各画像の正常例や、アプローチ方法が詳しく記載されている書籍もないため、
何が異常で、何が正常かの判断すら困難な場合がありますアセアセ
レントゲンは、最も一般的に行われる検査ではありますが、
動物種によっては、正確な撮影が困難であることが多いです。
例えば、ハリネズミは防御行動として丸まってしまうと、レントゲン撮影は困難です。
ハリネズミの針は、レントゲンでしっかりと映り込んでしまうので、正確な評価の妨げになることが多いです。
シマリスはかなり俊敏に動くので、レントゲン撮影はよほどおとなしい子でないと難しく、レントゲンが簡単に撮影できる状態の子は、かなりぐったりしていることが多いです。
超音波の検査は正確な臓器の評価が可能ではありますが、
鳥など体が骨や空気でおおわれている動物は内臓を見ることが難しいです。
CT検査は断層レントゲン検査で、小さなエキゾチック動物では数秒で撮影することもできるほど検査時間の短い検査です。
特にうさぎの不整咬合には大活躍します。
うさぎは狭い箱に入れるとあまり動かないため、無麻酔でCT検査を行うことも可能で、どの歯がどのくらい悪いのかが素早くわかります!
MRI検査は最近利用されることが増えてきたものです。
特に不整咬合のうさぎは、その中の数割に中耳炎を起こす子もいるようで、
中耳炎の評価にMRI検査が有効になりつつあります!
いずれの画像検査もこれからますます発展していく検査なので、
しっかりと新しい情報を収集して日々役立てていければと思います。
先日、友人の結婚式で、
北海道釧路市にいってきました。
釧路といえば丹頂とさんまが有名なのですが、
今年はさんまが記録的不漁で、皆さん嘆いていました。
長年北海道に住んでいましたが、
実は釧路空港にいくのは初めて!
思わず……パシャリ
いつか本物にも会いに行ってみたいです。