エキゾチック勉強会
2015年09月22日
こんにちは、獣医師の松井です。
他院で行われているエキゾチックアニマルの勉強会に参加してきました。今回のテーマはハムスターの腫瘍です。
ハムスターは腫瘍ができやすい動物であり、1歳半を過ぎればもう高齢です。しこりの組織学的検査の統計を見ても、腫瘍の占める割合は高いです。そのため、体にコブがあるかもと思ったら一度、来院してくださいね。
勉強会では色々な腫瘍が出てきましたがひとつ、非定型線維腫という腫瘍についてお話しします。この腫瘍のポイントは雄♂のジャンガリアンハムスターの腹部に好発するという点です。見た目は脂肪腫という脂肪の塊に見えなくもないですが、検査をするとなぜか神経の細胞が出てくるという腫瘍です。理由はハムスターが冬眠する動物だからです。
冬眠中の体温のコントロールは脂肪中の神経節様細胞が行なっています。この神経細胞の腫瘍化が原因であるため、見た目と採取された細胞に違いがあるんですね。
先週、実家のお祭りがあったので参加してきました。神輿や山車が出て賑わう中、神輿を担ぎ、15年振りに太鼓も叩きました。次の日は筋肉痛でした。