腫瘍科研修&セミナー
2017年10月14日
こんにちは。
獣医師の石井です。
10月になり、急に寒くなりましたね!
体調を崩されないように気をつけてくださいね!
先日、腫瘍科の研修とJAHAの腫瘍科のセミナーに行ってきました。
セミナーの中で口腔内腫瘍について勉強してきました。
口腔内腫瘍は腫瘍全体の5~10%を占める腫瘍です。
わんちゃんでは、悪性黒色腫、扁平上皮癌、線維肉腫の3つが、ネコちゃんでは、扁平上皮癌が多いといわれています。
症状としては、よだれや出血、腐敗臭、鼻水やくしゃみなどの鼻の症状がでることがあります。
口の中なので、腫瘍がはっきりわからなかったり、検査が困難な場合には、麻酔をかけることもあります。
検査は、他の場所の腫瘍と同じように針を刺す細胞診や麻酔をかける場合には、組織生検といって、デキモノの一部を切り取って検査します。
画像の検査では、レントゲンで骨への影響を確認したり、CTで腫瘍がどこまで広がっているか確認します。
口腔内の腫瘍の場合、どこまで広がっているかをしるためにCT検査をできるだけ行うほうがいいそうです。
治療法は腫瘍や進行度によって異なりますが、一般的には外科手術で腫瘍を取ることが一番です。
外科手術の場合、腫瘍を取りきるために顎や舌ごと取らなければならないこともあり、食べるのに支障がでたり、見た目が大きく変わってしまうことがあります。
また、鼻まで腫瘍が広がっている場合などは、手術をしても取り切れないこともあります。
手術以外には、放射線治療や抗がん剤免疫療法などがありますが、形のある腫瘍には効きづらいため、これらだけの治療だと、あまり効果がないため、手術を行った上での補助療法として使われることが多いです。
久しぶりに登場のあぽろです。
家に来て1年ちょっとたち、びっくりするくらい大きくなりました!笑