循環器セミナー in 北海道
2017年08月11日
こんにちは、獣医師のあさぬまです。
お盆ですね。
帰省されていたり、ご旅行中の皆さん
渋滞などで疲れると思いますが、くれぐれも事故には気を付けてくださいね。
先日、北海道、札幌まで循環器のセミナーに参加するため行ってきました!
動物薬メーカーさんに誘っていただいて参加することができました。
少人数制のセミナーだったので、最先端の貴重な話を聞くことができました。
今回紹介された話は、犬の僧帽弁閉鎖不全症の治療に関してです。
犬の僧帽弁閉鎖不全症は、犬で非常に一般的な後天性心疾患です。
小型犬で特に多く、チワワ、ポメラニアン、トイプードル、シーズー、キャバリアなどが代表的な犬種です。
以前から、僧帽弁閉鎖不全症の治療には内服薬を用いた内科治療が一般的ですが、薬の種類は、血管拡張薬、強心薬、利尿薬の主に3種類に限定されています。それらの薬をどのように使うかが議論の的になります。
以前から逸話的に血管拡張薬(動物病院ではよく「心臓の薬」といわれることが多いです)を用いることが一般的でした。
しかし最近、強心薬をより早期に用いる方が生活の質の改善が得られたり、
寿命を延ばす可能性が示されました!!
今回のセミナーでは、強心薬を単独で使用すべきか、強心薬と血管拡張薬を併用するべきかという議論について話がありました。
結論はまだまだ先になりそうですが、少なくとも今まで通りの治療法を漫然と行う。ということは見直していく必要があります。
昨日まで正しかったことが、明日には間違った知識になる。
日進月歩の医療現場ではよくあることですが、
それに取り残されないように、少しでもいい治療ができるように頑張っていきたいと思います。
10年近く住んだ北海道、札幌にも3年近くいたので、北海道へは行くというより帰るという感覚です。
でも、車窓から見る風景にはやっぱり癒されます。
あぁ、帰ってきたな。という感覚です。