セミナー参加報告

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眼科セミナー

2017年02月17日

こんにちは。
獣医師の石井です!

 

先日、毎月行かせていただいている眼科のセミナーに行ってきました(^^)

 

今回は、緑内障について勉強してきました!
緑内障は、眼圧が上がり、神経障害が起こり、目が見えなくなってしまう病気です。
眼圧は、主に前眼房水というレンズと角膜の間の水によって決まります。
前眼房水の産生が多くなったり、排出が上手くいかないと眼圧が上がります。

緑内障の原因には、原発性と白内障や水晶体脱臼、ぶどう膜炎、糖尿病などによって起こる続発性の2つに分けられます。
続発性の場合、原因を治療することで眼圧を下げることができますが、原発性の場合は、眼圧を下げる目薬を使って、コントロールしていくことが必要になります。

 

緑内障は、一般的に中高齢に多く、柴犬、シーズー、ビーグル、コッカーがなりやすいといわれています。

症状は、結膜炎や充血、涙目、痛くて目をしぱしぱさせる、散瞳、角膜浮腫(黒目全体が白っぽくなる)などが見られます。
また、痛みから目を気にして痒がったり、寝てる時間が多くなったりもします。
進行すると、牛眼といって、目が飛び出るほど大きくなり、目が見えなくなってしまいます。

 

緑内障の診断には、眼圧測定と眼底検査が用いられます。
眼圧が20代後半になったり、左右で大きく異なる場合、緑内障を疑います。
牛眼では、40以上にまで上がってしまいます。
眼圧は、1日の中で変わるため、できれば1日の中で1番眼圧の高くなる午前中に測る方がいいと言われいます。

 

眼底検査では、眼圧が上がったことで起こるカッピングといわれる視神経乳頭の凹みなどを確認します。

 

治療としては、眼圧を下げるために前眼房水の産生を抑えたり、排出を促す目薬を使います。
また、進行して、目が見えなくなっていて、目薬でのコントロールが難しかったり、痛みが強い場合は、手術の適用になります。
手術では、レンズなどの目の中身を取り出して、代わりにシリコンのボールを入れます。それにより、目の大きさも元に戻り、痛みもなくなります。

 

緑内障は、はやく見つけて、積極的に治療してあげることが視力を維持するために重要です。
目が赤かったり、気にしていたりなど、気になることがあれば、早めに連れてきてあげてくださいね☺

 

先日、友人の結婚式で大阪に行ったので、ついでに大学の友人とUSJに行ってきました(^o^)
絶叫系大好きなので、フライングダイナソーが楽しすぎでしたカナヘイきらきら
久しぶりに大学の友人と会って色々話せたし、意外と色々乗れて、満喫できました

猫の腎臓病に対する診断・治療法の実際

2017年02月11日

獣医師の足立です。

先日、インフルエンザにかかってしまいました。本当にご迷惑をおかけしてしまい、すみませんでした。予防接種受けてても、かかるものですね。でも予防接種のおかけで、症状は軽症でした。猛威をふるって流行っているみたいなので、みなさんもお気をつけくださいね。

 

『猫の腎臓病に対する診断・治療法の実際』というテーマの勉強会に参加させていただきました。猫ちゃんの腎臓病はよくみる病気の1つです。その原因・背景をしっかり理解した上で診断・治療を進めて行く大切さを学んできました。

 

腎疾患とは、腎組織が障害を受けて機能が低下していくことを言います。急性と慢性とに分けられます。急性のものでは、一時的な症状のこともあれば慢性に移行することもあります。慢性のものでは不可逆的な病態であるため、一度失った機能は元に戻りません。

 

慢性腎臓病とは、3ヶ月以上持続する腎障害または3ヶ月以上持続する糸球体濾過量の低下と定義されています。また慢性腎臓病は、糸球体疾患と尿細管間質性疾患とに分類されます。

犬では糸球体疾患も認められますが、猫ではほとんどが尿細管間質性疾患に当たります。尿細管間質性疾患は、ほとんどが原因不明の特発性、また下部尿路での問題で起きる尿路閉塞・腎盂腎炎が原因だと言われています。慢性腎臓病は進行すると腎不全に陥ってしまいます。

 

慢性腎臓病の診断方法は、採血によるBUN・Cre・SDMA測定、尿検査による尿比重・尿蛋白・UPCの測定などがあります。腎機能の低下は糸球体濾過量によって分かるのですが、糸球体濾過量が33%の時に尿比重が低下、25%の時に高窒素血症(BUN・Creの増加)、10%の時に高リン血症が起こってきます。

糸球体濾過量がかなり低下した時にしか、診断ができないのです。腎機能が2/3失われた時に、多飲多尿の症状が出てくるので、すごくお水を飲んで、薄いおしっこがたくさん出る場合はなるべく早めに病院に連れてきてあげてくださいね。

 

治療は慢性腎臓病の進行抑制と生活の質を改善することを目的とします。進行抑制にベストなのは、やはり食事療法が挙げられます。リンの制限、低蛋白食、オメガ3脂肪酸の添加、塩分制限がよいと言われています。

 

療法食を食べてくれるのであればそれが一番よいですが、食べないから療法食をやめるというのは避けた方がいいです。おいしいと感じるご飯は高蛋白食が多いため、より慢性腎臓病を悪化させてしまうことになるのです。選り好みをしてしまう子には、蛋白とリンが多くないご飯を試してあげてみてください。一般食でも比較するとより蛋白とリンが少ないご飯が売ってあるので、食べてくれる物を探してみてあげてくださいね!

 

またリン吸着剤もいいと言われているので、リンが少ないご飯を選ぶのと同時にリン吸着剤のサプリメントを使用するのもいいですよ。生活の質を向上させるためには脱水の管理が必要となるため、水飲み場を増やしたり、ウェットフードを利用したり、皮下補液をする必要があります。

 

慢性腎臓病の診断・治療は、上記に挙げた物以外にもいくつかあります。その子の体調に合わせたベストな診断方法・治療ができるよう、精進して参りたいと思います。

 

今回は猫ちゃんテーマだったのでかなり前になるのですが、気になっていたカフェに行ってきました。猫好きな人にはぜひ行ってもらいたいです。

なんと3D猫ちゃんアートのドリンクを作ってくれるんです。かわいすぎて飲むのをためらっちゃいました。


お店の至るところに猫ちゃんデザインの装飾がありました。

 


押上猫庫(おしあげにゃんこ)。
猫好きの方はぜひ行ってみてくださいね

院内皮膚科セミナー

2017年02月11日

みなさまこんちには!看護師の柴田です
先日の雪は積もらなくてよかったですねぇ

 

今日は皮膚科セミナーで教わったことをご紹介します

 

今回はスキンケアについてです
そのなかの保湿についてとお耳の洗浄について少しお話します
わんちゃんも猫ちゃんも皮膚の乾燥はあまりよろしくないです
ですが、さすがに毎日保湿剤を塗るというのは大変ですよね
皮膚の乾燥が気になる子に使える保湿剤と言えば、セラミド と言われる成分になります

 

皮膚の表面には「角質層」といわれる層があり、主にケラチンというタンパク質からなる「角質細胞」と、その間を満たすセラミド(細胞間脂質)で構成されています。角質層は細菌などの異物が皮膚に侵入するのを防ぎ、セラミドは保湿成分として皮膚の乾燥を防いでくれます

 

湯船に浸かる、ゴシゴシ拭く
みなさん、この2点についてどう考えますか?

 

まず、 湯船に浸かる というのは
お湯に浸かると必要なものまで流れてしまいます
水分を含むとキューティクルが膨らみ、毛が傷んでしまう可能性があります

 

次に ゴシゴシ拭く
ゴシゴシ力強く拭いてしまうと皮膚炎など、皮膚の状態が悪化してしまうので、優しく拭いてあげましょう

 

耳洗浄について、、
わんちゃんの耳の温度は約38度
この時期の耳洗浄液は常温でも冷たく感じますね
そこで、温めてみる(38度よりも低めに)
温めてあげることで汚れは落ちやすくなり、普段より温かい液体が耳に入るので、びっくりしないはずです

 

温めた液体を並々、耳の中にいれ30回揉んで拭き取ってあげる。 というのを5セットやると8割型汚れは落ちるそうです
ぜひやってみて下さい

先日、実家に帰り お父さんの自家製あゆの塩焼きを食べました
天気がよかったので庭でゆっくりでき、いいお休みでした
ひさびさにちくわも連れて帰りました

インプルーブ外科セミナー

2017年01月30日

こんにちは、Dr.スゴウです。
今月も滋賀で行われている外科のセミナーに行ってきました。

 

今回は泌尿、生殖器系と胸部外科がテーマでした。

泌尿器では異所性尿管(腎臓からの尿管が膀胱ではなく違う場所につながっている状態)、生殖器では膣の腫瘍や過形成、胸部外科では開胸術が必要な肺の腫瘍や肺葉捻転、気胸などについて勉強してきました。あまり頻繁に診る病気ではないのですが、もしこれらの病気を診ることがあれば今回学んだことを活かしていけたらと思っています。

 

毎回セミナー後の懇親会やセミナーの合間に同年代の獣医師と話をするのですが、彼らが頑張ってる姿をみて「自分ももっと頑張らないとな」と思います!!

 

先日、久しぶりに両親と親子水入らずで出かけました。たまには両親と旅行に行くのも良いものですね。

これからは時間を作って定期的に色々なところに行こうと思います。

写真はあまり撮ってないのですが四季折々の花が綺麗な鋸南町の「をくずれ水仙郷」に行ってきました。寒かったですが、水仙が綺麗に咲いていました。

画像診断セミナー&循環器セミナー

2017年01月24日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

今回は二つのセミナーがありましたので、ご紹介します!

 

一つ目は、画像診断セミナーです。
画像診断の専門医が来てくれて、病院内でセミナーを行います。

今回のテーマは「肺のレントゲン」でした。
肺にはいくつかの異常パターンがあります。

 

1.肺胞パターン
肺の中の肺胞という場所に液体や細胞などの滲出物が溜まる状態です。肺はいくつかの葉に分かれていますが、その境目にラインが見えるようになったり、普段見える血管が見えなくなり、空気の通り道だけ見えるようになったりします。肺水腫や肺炎で見えることがあります。

 

2.気管支パターン
肺に空気を送る気管支という場所の壁に炎症が起こり、太くなる状態です。普段は見えにくい気管支がはっきりするため、ドーナツのような気管支や、線路のようなライン状の気管支が見えるようになります。気管支炎などで見えることがあります。

 

3.間質パターン
間質パターンにはさらに二つの分類があります。
3-1. 結節性
肺に腫瘍などがあるときに、白い塊状に見えるものです。
3-2. び漫性(非構造性)
なんとなく全体が白い。という状態です。
肺炎や肺水腫など様々な状態で見られます。

 

4.血管パターン
普段見える肺の血管が太くなったり、細くなったりするものです。太い時はうっ血などが考えられるため、心臓病や犬糸状虫症などが疑われます。逆に細い時は、脱水やショック状態などが考えられます。

 

これらのパターンが一緒に見られるときもあります。
また、肺のレントゲンの評価は、かなりの熟練を必要とします。
日々勉強ですねプンプン

 

もう一つ。
先日名古屋へセミナーへお呼ばれしてきました!

企業の方が全て手配してくれて、日帰りでしたが、新幹線で行ってきました。新幹線は久しぶりで、なんと名古屋は初めてでした。

 

内容は心臓病に対する薬の使い方に関してです。
新しい論文を交えて、専門医の先生方から詳しいお話がきけました。

 

初めての名古屋でしたが、滞在時間=移動時間だったので、
JR名古屋駅から一歩も出ず帰ってきました。
今度は観光で行きたいです。

とりあえず、駅からの風景を一枚!名古屋は大都会でした。

 

院内画像診断セミナー

2017年01月23日

こんにちは。
獣医師の足立です。

石井先生につづき・・・
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

 

先日、院内で画像診断セミナーがありました!
今回のテーマは『肺のレントゲン検査』でした。

 

肺を評価する時は、レントゲン検査が必須になってきます。レントゲン画像上で、どれだけ白っぽくなっているか、どんな風に白っぽく見えるか、という透過性・不透過性というのを見て判断していきます。正常な肺でも白く見えるところがあるため、診断が難しい検査の1つになります。

 

不透過性の亢進といって、より白っぽく見える場合、
①肺胞パターン
②気管支パターン
③間質パターン
④混合パターン
という4つのどれに当てはまるかを確認します。これらの名前は、どこで炎症が起きているのか、どこが異常なのかに由来しています。まずこのパターンを分類し、そこから各疾患の特徴のある見え方をしていないかを確認して診断していきます。

 

猫の肺腫瘍がレントゲン上で見つかった場合、肺からできたものなのか、どこかの腫瘍が転移したものなのかを判断していきます。猫の肺腫瘍の場合、四肢末端に転移する猫の肺肢症候群というものがあります。肺のレントゲン検査だけでは診断できず、他の検査によって診断できることもあります。

 

お正月、お休みをいただき実家に帰省してきました!今回は初ロッキーとぱるの2匹ともを連れて帰りました。すんごい荷物になってしまいましたが、案外行けるものだなと感じました。

ぱるの初新幹線すんごい不安そうな顔をしていました。
ロッキーは、慣れっこさんでいつもお利口さん。
2人とも、長旅お疲れさまでした。


実家の犬のクリスです。
ボール遊び中毒で、いつも期待の眼差しで見つめられます。


こちらはルナさん。
ルナはマイペースで、気分が乗ったら便乗してきます。ただいま傍観中!でヒマそうなルナさんです。

眼科セミナー

2017年01月20日

年が明けてから随分経ってしまいましたが、明けましておめでとうございます。

 

獣医師の石井です。
今年も宜しくお願い致しますm(_ _)m

 

先日、毎月行かせていただいている眼科のセミナーに行ってきました(^^)
今回は、白内障について勉強してきました!

 

白内障は、水晶体が混濁してしまった状態のことです。
水晶体は、タンパク質からできていて、そのタンパク質が変性すると濁ってしまい、元には戻りません。
卵の白身を想像してもらえるとわかりやすいと思います。

 

白内障と似たものに核硬化症があります。
核硬化症は、老化現象の1つで、両眼に起こり、白くなりますが、透明感があります。核硬化症は、視力に影響はなく、治療の必要もありません。

 

白内障は、年齢、原因、部位や進行度によって分類されます。

年齢は、
先天性、6歳未満の若年性、6歳以上の老齢性にわけられます。一般的に若い方が進行も速いと言われています。

 

原因は、
犬種ごとに特徴のある遺伝性、糖尿病などによる代謝性、外傷による穿孔や炎症でおきる外傷性、網膜の病気などから続発する中毒性や続発性にわけられます。

 

部位は、
水晶体の前方や赤道部といわれるところのものは進行が速く、後方や核といわれる真ん中は進行が遅いと言われています。

 

進行度は、初発、未熟 成熟、過熟、モルガニーの順で進行していきます。
また、白内障からぶどう膜炎や緑内障が続発してしまいます。

 

治療としては、
初発の段階であれば、サプリメントや目薬の適応となりますが、効果がはっきりと認められてはいません。

 

根本的な治療としては、手術しかありませんが、
原因などによっては、手術しても視力が回復しなかったり、続発性の病気が起こってしまうことがあります。また、手術後も点眼や検診が必要になります。

 

白内障は、目が白くなるので、お家でも気づきやすい病気かなと思います。
気になったときは、お気軽にご相談くださいね。

 

尿路疾患療法食c/dシチュー缶のご紹介☺
ヒルズさんから去年発売された尿路疾患療法食「c/dシュータイプ」はワンちゃん、ネコちゃんの尿石症や膀胱炎の予防や治療に効果のあるごはんです。
c/dシチュー缶はとてもおいしく、水分補給まで出来るので、オススメです。

尿石用のごはんの食べが悪い子や、お水をあまり飲んでくれない子などは、ぜひお試しください。
ご興味のある方は試供品が1缶お渡しできますのでスタッフまでお声かけください。

 

お正月にあぽろも連れて、実家に帰省しました!
じょんくんとは、全く仲良くなれませんでしたが、
家族にいっぱい遊んでもらって、かわいがってもらって、ルンルンなあぽろでした

整形外科セミナー

2017年01月18日

こんにちは、獣医師の松井です。
年末に月一の整形外科セミナーに参加しました。

 

今回のテーマはロッキングプレートでした。
現在、非常に用いられているプレートです。
ロッキングプレートは従来のプレートと異なり、骨にプレートを押し付けることなく、固定可能です。そのため、骨とプレート間に隙間ができ、虚血を起こしづらくなります。

 

カラクリはスクリュー(ネジ)のヘッド部分にあります。スクリュー部分のネジ以外にヘッドにもネジ山が作ってあり、ここがプレートと噛み合います。また、骨とプレートとの間隔があっても固定できるので、従来のプレートのようなベンディング(骨の形に沿ってプレートを曲げる)がなくても固定可能です。

医療器具って年々進化しますね。すごいです‼️

年始に実家に帰りました。弟が付き合いでゴルフを始めたらしく、練習のためいっしょに打ちっ放しに行って来ました。

臨床病理セミナー

2017年01月13日

こんにちは、獣医師の松井です。

 

毎月参加している臨床病理セミナーに行ってきました。
7歳のミニチュア・ダックス 去勢済♂で3〜4日前から嘔吐し、元気も食欲もなくなっていた子で黄疸も出ていました。

 

血液検査で軽度貧血、肝数値上昇が見られました。超音波検査では肝臓腫大、軽度腹水も見られました。

 

今回は黄疸の部分について、少しお話しします。
黄疸が出る原因には肝臓に入る前(肝前性)、肝臓中(肝性)、出た後(肝後性)の3つが考えられます。肝前性は溶血によるもの、肝性は肝細胞壊死等、肝後性は胆管の閉塞が原因です。
黄疸があること自体が肝細胞に良くないので、胆管鬱滞がないのがわかれば、ウルソ酸で酸化を改善します。ここまでは黄疸に対する対処です。

根本的な治療に関しては抗生剤ないしはステロイドになります。胆管は消化管につながっているため、感染の可能性があります。血液検査で細菌と戦う好中球数が高かったり、形態に変化があれば抗生剤を使っていきます。そうした変化がなく、慢性経過をたどっている場合、ステロイドを使うことがあります。中高齢になると、様々な抗原に晒されてきているため、自己免疫の可能性があるためです。

上記のように
治療は検査の数値だけでなく、スライドグラスにひかれた細胞の形を見て決めてたりします。

 

しばらく、ラーメン食べてなかったので、八千代にある『どてちん』に行ってきました。
久しぶりに食べるとおいしい。

循環器研修

2017年01月04日

あけましておめでとうございます
獣医師のあさぬまです。

 

2017年の始まりですね。
皆さん、今年はどんな年にしたいですか?
健康な一年になるといいですね。

 

さて、先月も循環器の研修にいってきました。
先月は、福岡で循環器学会もあり、東京で循環器セミナーもあり、
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

 

今月も名古屋で循環器セミナーがあるので出勤が少し変更になってます。
HPでチェックしてください。

 

先月の研修では、胸水が溜まった子がたくさんきました。
今回は胸水について少し説明させていただきます。

 

よく「胸の中に水が溜まります」と説明させていただきます。
胸の中には、肺の中に溜まる水と、肺の外で胸の中に溜まる水の2種類あります。
肺の中に水が溜まるのが『肺水腫』で、
肺の外で胸の中に溜まる水が『胸水』です。わかりにくいですかね?

 

胸水が溜まる理由は、
1、血管静水圧の上昇
血圧が高くなったり、血管が堰き止められると、
血管から水分が漏れ出やすくなり、胸水が溜まります。

 

2、血管の透過性亢進
血管の壁がもろくなると、
血管から水分が漏れ出やすくなり、胸水が溜まります。

 

3、血管の損傷(出血)
血管が破れれば、出血が起こり、それが胸の中に溜まれば胸水です。

 

4、リンパ管による排液の減少
健康な子でも少しずつ胸に水は溜まりますが、それを回収するシステムがあります。
その機能が悪くなると、胸に溜まる水を回収できなくなるので、水が溜まります。

 

肺水腫も胸水もどちらも呼吸が苦しくなる状態ですが、
胸水は、胸に針を刺して直接水を抜くことができるので、
肺水腫に比べるとすぐに呼吸状態を改善することができます。
しかし、胸水が溜まる原因は治せないことが多く、長期的な治療が必要になります。

 

同じ呼吸が苦しいでも、肺水腫や胸水の他に、
肺炎や貧血などいろいろな理由があります。
診断には検査が必須になりますので、病院まで来てください。

 

クリスマス~お正月は毎年、おいしい季節です。
先日、ケーキをいただきました。
栗のおいしい季節なので、モンブラン、いいですね。

年末はうどんも食べました!
毎年、年末は手打ちうどんが習慣ですが、今年はボチボチうまくできました。
今年もいい年でありますように。