院内循環器セミナー
2016年12月30日
こんにちは、獣医師の松井です。
今回の院内循環器セミナーは猫の心筋症がテーマでした。
猫の心筋症には
・拡張型
・肥大型
・拘束型
・不整脈原性右室心筋症
・分類不能
・特定(二次性)心筋症
に分かれます。この中で今回は拘束型心筋症について勉強しました
拘束型はさらにタイプ分けされ、閉塞性/心内膜心筋型では心室の内側が肥厚し膠原線維と呼ばれる組織が増えてきます。心臓にとって良くありません。
非閉塞性/心筋型では、閉塞所見はありません。また、左房拡大や左室肥大がない等の特徴があります。
診断は聴診、レントゲン、心電図、超音波になります。
中でも超音波検査は、心房、心室の形態、流入血流を測定できるため重要です。心房、心室は拡張と収縮を繰り返すため、心室拡張の時の流入速度(E波)、心房が収縮する時の流入速度(A波)を見ていきます。正常ではE波の方が高いのですが、異常が現れると逆転し、進行するとA波が消失したように見えたりします。
また、合併症として、血栓症があります。後肢麻痺や場合によっては突然死も起こります。
心疾患、気づきにくいですが、呼吸が変?最近運動しない?咳してる?などちょっとでも引っかかったら、来院してくださいね。

最近、パソコンを変えました。主に研修先で使うからなのですが、もともと苦手なのにアップルのパソコンは初めてで…慣れるまで大変です。









