セミナー参加報告

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飼い主様セミナー

2023年08月24日

こんにちは😃

獣医師の足立です🐰

 

 

先日、飼い主様セミナーを行わせていただきました。今回のテーマは『耳掃除!イヤイヤ脱却year!』👂暑い時期に痒くなりやすい耳についてのセミナーをさせていただきました😄

 

 

耳の構造について、外耳炎とは?との内容や、実際の耳のお手入れの手順についてお話させていただきました!

 

 

 

 

座学の後には実践も行わせていただきました!耳のお手入れには専用の液体を耳に入れて洗浄するので、ワンちゃんにとっては不快な処置となってしまうのですが、お利口さんにしっかり処置させてくれました❤️たくさんの質問もしていただき、私たちスタッフにとっても有意義なセミナーとなりました✨

 

 

 

定期的に飼い主様セミナーを実施していきますので、少しでも気になる内容があれば、どしどしご参加くださいね😄スタッフみんなでお待ちしております✨今回のご参加も、ありがとうございました!

 

 

日本獣医救急集中治療学会に参加しました

2023年08月20日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

気づけば8月も後半です💦夏休みを満喫した方もいらっしゃるかもしれませんね。

下半期に向かって英気を養っていけるように頑張りましょう!

 

さて、先日、東京の両国で開催された、日本獣医救急集中治療学会(JaVECCS)の年次大会に参加してきました。

今回のテーマは「体感」。様々な実習が組み込まれた年次大会でとても盛り上がったようです。

残念ながら、実習形式のセミナーに参加することはできなかったですが、今回の内容の中で最も気になったものは、

「消化管穿孔に対する治療戦略」です。

消化管穿孔とは、胃や腸にできた腫瘍やそれらに詰まった異物により、胃腸に穴が開いてしまい、

内容物がおなかの中に漏れ出す病気のことです。

当然、大量の菌がおなかに広がってしまうため、重度の感染症を起こします。

多くの場合で手術が必要ですが、感染を起こしている状態と、起こしていな状態では、術中、術後の死亡率に大きな開きがあります。

特に胃腸の穿孔で敗血症(感染と体調不良を生じている状態)を起こしている場合は、

周術期の死亡率は30%以上になる可能性があり、非常に危険な状態です。

一刻も早く手術が必要ですが、意識がない状態や、血圧の低い状態での手術はより死亡率が高く、

目標として、

①一刻も早く血圧をあげたり、抗菌薬を投与する

②血圧が安定したら、やるべき早く手術に踏み切る

③どうしても手術ができないほど状態が悪い場合は、ドレナージ(感染源をなるべく取り除く)をする

が最も効果的なようです。

時には手術を1度で行うのではなく、簡単な手術で、ドレナージや安定化を図り

安定後に再手術で治す!

という二段構えの手術計画が必要になります。

敗血症は刻一刻と状況が変化するため、内科的にも、外科的にも治療が難しい疾患の一つです。

その分、治療期間も長くなる傾向にあります。

ですが、救うことのできる命をなるべくつなぎとめるため、一つ一つ丁寧に、かつ迅速に対応していく必要があることを

改めて考えさせられます…。

 

1分1秒の治療の遅れが、命を左右することもあります。

体調の変化を感じたら、病院に早めにいらしてくださいね✨

皮膚セミナー参加報告

2023年08月18日

こんにちは!獣医師の園田です。

 

先日は皮膚病についてのセミナーを受講してきました!

前回総論的に学んだのですが今回は各論として感染症について学びました。

ご存知の方も多いかもしれませんがわんちゃんが罹患することの多い膿皮症やニキビダニ症、そして人にも感染することのある皮膚糸状菌症などの見分け方やどのように感染症と判断し診断していくかを、具体的な画像を見ながら細かく真理論立てて考えることを学びました。

 

診察室で早く生かせるようによく復習と宿題をしていこうと思います!

エキゾセミナー🐁

2023年08月17日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

最近、台風の被害が多いですが、みなさん大丈夫でしょうか?

幸い印西市は災害に強い町、といわれているので、台風や地震など自然災害の影響は受けにくいですが、

自然の力強さを目の当たりにすることばかりですね…。

 

さて、先日当院で初めての、エキゾチックアニマル専門医診療がスタートしました。

それに合わせて、今までオンラインで行っていたエキゾチックアニマルに関するセミナーを対面で開催することになりました。

また、今まで隔月でしたが、診察に合わせ、毎月開催できることになりました。

様々な検査を行うことが難しいエキゾチックアニマルにおいては、

対象となる動物の広く深い知識が必要不可欠です。

多くのことを知ることで、無駄な検査を省き、ひいては動物の負担を減らすことにつながっています。

 

今回のテーマは「デグー」です。

皆さんはデグーをご存じですか?

デグーはアンデスに生息するげっ歯類の仲間で、普段は巣穴をほって生活しています。

同じアンデスに生息する動物は、モルモットやチンチラです。

チンチラがアンデス山脈の標高の高いところ、モルモットが低いところに生息するのですが、

デグーは中腹あたりに生息する生き物です。

夏は暑く、冬は寒いため、巣穴をほって生活し、群れて生活する生き物です。

げっ歯類の中ではずば抜けて頭がいい生き物で、道具を使って物をとったり、人の言葉を理解することができます。

サルやイルカに近い知能を持つといわれており、人間でいうと5歳児くらいの知能があるようです。

 

そのため、問題行動が多く、退屈になると四肢などをかじってしまう。という可能性があります。

また、比較的長い間、親元で暮らす生態であるため、早期に親元から引き離されてしまうことで、

社会性を失ってしまうこともあり、新たに迎えた人が、親代わりとなって面倒をみる必要があります。

 

また、モルモットやウサギと同じく、切歯(前歯)も臼歯(奥歯)も生涯伸び続けます。

そのため、歯のトラブルが全体の60~70%になり、非常に多い疾患です。

身体は小さく、すばっしこいため、検査には麻酔を必要とすることが多いです。

麻酔がかけられないほと衰弱している場合は、原因がわからず苦労することも珍しくありません。

体調不良に気づいたら、早めに受診されることをお勧めします!

 

当院では、デグーの診察を行うことのできる獣医師が限られているため、

ご来院の前にはお電話でご確認いただければと思います。よろしくお願いいたします。

 

JAHAブートキャンプ2023

2023年08月11日

こんにちは!看護師の榎澤です。

先日JAHA新人研修 ブートキャンプ2023 に新人5名で参加してきました。

対面式で開催できたのは、コロナ禍だった為数年ぶりということで先生方もとても嬉しそうでした!

初めは対面でのグループワークなので緊張しましたが、同世代の同じ悩みを抱えた他病院の新人さんたちとコミュニケーションしたことで『自分だけが悩んでいたことではないんだ』『こういう場面にはこうした対応をしたらいいんだ』と前向きに捉えることができました!

また、プラスのストロークという相手のいいところを探し褒める場面があったのですが、話し方が丁寧、人当たりが優しいという意見をいただきとても嬉しかったです。社会人になりたての頃は上手く話すことができず、正しい敬語を使うのが難しいと思っていたので、この数カ月で成長できていると実感できました!

 

この研修で出会えた同期たちと数年後お互いに成長した姿で再会できるよう、精一杯働き頑張りたいと思います。

リハビリセミナー

2023年08月10日

こんにちは、看護師の松下です。

先日、リハビリ専門医の小笠原先生のセミナーを受けました。

今回は以前学んだ神経のストレッチを実際に犬に対して行いました。前回は人に対して行ったのですが、体の構造や大きさが違うので力加減が難しかったです。

今回協力してくれたスタッフ犬のハリスくんは健康なので適当な加減ですると痛がることなくさせてくれましたが、神経がこわばりがあったりすると痛みが出るそうです。

椎間板ヘルニアなどの神経疾患だけでなく、整形外科の術後のリハビリにも適応できるそうで、しっかり覚えて今後のリハビリに活かしていきたいです。

麻酔科セミナー

2023年08月10日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

最近、台風やゲリラ豪雨が凄いですね💦

お散歩中の急な雨にはお気をつけください。

 

先日院内で行われた麻酔科のセミナーに参加しました。

今回のテーマは、「心不全時の血圧コントロール」でした。

心臓病が悪化して、心不全の状態になると入院が必要になることが多いですが、

その場合、血圧が高くなることも、低くなることもあります。

血圧が高い場合には、心臓に負担がかかるので、血管拡張薬という血管を広げる薬を使って、

血圧を下げるようにすることが多いです。

一方で、より問題となるのは、血圧が低い場合です。

血圧が低いと、全身の臓器や脳に血液が届かないので、体調が悪くなりやすく、命にかかわりやすいです。

しかし、血圧をあげる薬を使うと、場合によっては心臓に負担がかかります。

実は人でも、心不全の時に血圧をいくつまであげるのがいいのか?

はわかっておらず、個体ごとに決める必要があるとされています。

 

猫では、さらに血圧のコントロールは難しいとされていて、まだまだ発展途上な分野です。

ひと昔前までは血圧を測る。ということすら行われていなかったため、

当院でも特に入院の子に対し、積極的に血圧を測るようになって、助けられる子が増えていると感じます✨

思い通りにいかないことも多いですが、一つ一つ丁寧に治療することを心掛けたいと思います!

眼科セミナー👁

2023年08月07日

こんにちは、看護師の石井です🐱

先日専門外来でも診察して頂いている眼科専門医の寺門先生による院内セミナーを受講しました。

今回は前回に引き続き「緑内障」がテーマでした。

前回は他の疾患がなく緑内障のみを発症する”原発緑内障”と他の疾患により緑内障が引き起こされる”続発緑内障”について学びました。

 

今回は”急性”と”慢性”についてお話頂きました。

“急性”とは視覚があり、眼圧が上昇して48時間以内、最近は1週間以内とも言われているそうです。また拡大鏡を使った眼底検査にて異常がないこと。

急性期の原発緑内障の治療はまず第一に眼圧を下げることを目的として点眼薬と充血など炎症を抑えるためにステロイドを使います。眼圧が下がって視覚の回復があるかを判断します。

急性期の続発緑内障は緑内障を引き起こした眼疾患の治療を行います。

 

“慢性”とは眼圧が上昇して1週間以上経った事であり、いわゆる牛眼と呼ばれる目が大きく見えたり飛び出して見えたりする症状があります。

慢性期の緑内障の治療は視力の回復より動物の痛みの管理を目的に行います。内科治療と外科治療になります。外科治療では眼球摘出手術と強膜内シリコン球挿入術(義眼挿入)の主な2つが当院の眼科でも行います。

眼球摘出は手術後の見た目の変化が1番気にされます。飼い主様はペットのQOL向上のため同意の上手術を行うので受け入れられますが、お外であう他の方には目がなくてかわいそう、痛そうなどマイナスなイメージを持たれてしまい飼い主様のメンタル的に辛いことがあるかもしれません。メリットとしてはその目に関する眼疾患は生涯起こらなくなるという事です。また、今まで痛みや不快感を起こしていた眼がなくなるので、動物としてはQOLの向上が見られるのでメリットも大きいかなと思います。

 

義眼挿入のメリットは見た目の変化が少ないのと、緑内障の治療が終わることです。ただ、それ以外の眼疾患(角膜潰瘍やドライアイなどなど)は起こりうるのでその際は治療が必要になります。

 

眼球摘出は術後少し痛々しく見えてしまう事もありますが、点眼が元々嫌な子などは今後の治療でまた嫌な点眼をする必要がなくなるので負担が減るかなと思います。大事なペットの事なので迷われた方は沢山悩んでご相談頂ければと思います😌

接遇セミナー

2023年08月03日

こんにちは、看護師の泉山です。
8月最初のセミナーは接遇セミナーでした。
今回の内容としては、それぞれ獣医師、看護師、トリマーに対する課題(共有ができていないところ)を出していき、改善策をグループに分かれて考えていきました。
どのグループも課題として出した内容が同じく、見直していかなければならない事だと改めて感じました。
それぞれのグループで1つ決めた課題に対しての改善策を実践し、1つずつ解決していきたいと思います!

インプルーブ外科セミナー

2023年07月29日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

早いものでもうすぐ7月も終わりですね。

1年も折り返しを過ぎ、しっかりと目標をもって1日1日を過ごす大切さを再認識しています💦

 

先日、大阪で行われた外科のセミナーに参加してきました。

今回のテーマは、「脊椎、脊髄の外科」です。

脊椎、脊髄の外科のうち、今回は特に神経外科について学んできました。

様々な病気がある神経外科ですが、その中でも最も有名なものは、椎間板ヘルニアでしょうか?

椎間板ヘルニアには、いくつかタイプがあるのですが、代表的なものは、ミニチュアダックスなどに良く発生するものです。

 

そもそも背骨のことを医学的には「椎体」と言います。

椎体は、頸、胸、腰、それ以降(仙椎、尾椎)が存在しますが、その中を脊髄神経という太い神経が通っています。

その脊髄神経から、前足、後ろ足を動かす神経や、胸や内臓に影響を与える神経が発生しています。

脳からの指令を全身に伝え、また全身からの信号を脳まで送り届けるとても大切な道路の役割をしています。

その周りを保護している椎体の間にあるクッションが椎間板です。

本来柔らかい椎間板ですが、ミニチュアダックスに代表される犬種では、硬くなってしまうため、

椎体の激しい動きの中で、中身が飛び出してしまうことがあります。これが椎間板ヘルニアです。

一般的には、急性に痛みが生じたり、歩けなくなってしまう病気です。

 

重症度は分類によって様々ですが、

痛みのみ、軽度の姿勢の乱れのみ、運動失調(歩ける、歩けない)、麻痺、痛み知覚の消失

でグレード分けされます。

運動失調が認められないレベルでは、内科治療に反応することもありますが、

特に歩けないレベルの運動失調を抱える場合には、手術の方が、より早く、より確実に、歩けるようになります。

手術では、骨の一部を削って、飛び出した椎間板の中身を取り出します。

これにより、邪魔されていた脊髄神経が回復し、再度歩くことができます✨

一般的には、手術の成功率は>85%とされていますが、痛みを全く感じられなくなってしまった子では、

約半分しか回復しない。とされています。

昔は、なるべく早く手術をしなければいけない。とされていましたが、

最近は、少し時間が経っても同じくらいの成功率とされています。

しかしそれでも、何週間も経ってしまうと、回復が遅い可能性があるため、手術の方法をきちんと学び、

適切に手術が行えるように常に準備する必要があります。

今回のセミナーでは、一般的な椎間板ヘルニアの手術方法を中心に、他の様々な疾患の特徴や、手術方法を学びました。

 

もちろんすべての手術がすぐに行えるわけではないですが、

緻密な神経外科のことをしっかり学び、なるべく多くの動物に歩ける喜びを届けられるように、

研鑽をつみたいと思います!

 

当院では、リハビリテーションにも力を入れていますので、

術後のケアだけでなく、椎間板ヘルニアなどの神経疾患やほかの整形外科疾患を患ったことで、

生活の質が少し落ちてしまっている場合は、スタッフまでお気軽にご相談ください😊