セミナー参加報告

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リハビリセミナー

2023年04月28日

こんにちは😃

獣医師の足立です🐰

 

 

先日、リハビリ専門外来で診察して下さっている小笠原先生のシニアケアセミナーを受講しました。今回は後肢のケアを教えていただきました✨

 

 

今回はモデル犬がいなかったため、スタッフ同士で足のケアを実践!主に膝から下の筋肉にアプローチしました。裏側にある腓腹筋という筋肉を上から下へ指圧。筋肉の付着部である腱から腱までへゆっくり指圧していきました。立ち仕事が多い職場だと、この指圧だけでも痛みが出ることがあるそうです。私たちも立ち仕事が多いのですが、一応みんな痛みなくクリア✨筋肉がほぐれていくのをみるみる実感できました!この上から下への指圧に加え、足先をゆっくり上下しながら指圧していくと、筋肉の動きをしっかり感じ取りながら指圧していくことができました。この指圧が筋膜リリースという方法とのことでした。

 

次に前側にある前脛骨筋へのアプローチ✨また上の腱から下の腱へゆっくり指圧。その後、足先をゆっくり上下にしながら再度上から下へ指圧。私は右足の少し下の部分で痛みを感じていたのですが、スタッフに指圧してもらい、筋肉リリースをしてもらうことで痛みが改善しました!すごく短時間で改善されていったことに感動✨筋膜リリースの効果を実感できるセミナーとなりました!

 

 

最後に足先の指圧を自分自身でやってみました。土踏まずのところをゆっくり指圧。足の指を伸ばしたり曲げたりすることで、土踏まずの筋肉の動きを感じ取りながら指圧することができました。

 

 

足の筋肉を上手く使えていないと、立った状態からゆっくりしゃがむとふらついたりしてしまうそうです。日本人は比較的スムーズにできる人が多いそうですが、外国の方だとふらついてしまうことが多いそうです。正座をする文化の違いだそうです。

 

 

シニア期の子たちも上手く後肢の筋肉を使えていないことが多いため、筋肉の痛みが出たりすることが多いそうです。動物たちは人と違って「痛い!」と言えないため、ゆっくり指圧しながら痛みの部位を探り、その部位を中心に筋膜リリースしてあげるとより柔軟性が出て歩きやすくなるそうです。実際にスタッフ同士でやってみて、当日の足の楽さやむくみの違いを実感できたため、シニア期の子たちに実践していきたいなと思います!

 

 

リハビリ診療ではシニア期の子に対してのケアも行っているため、気になる方はぜひスタッフにお声かけくださいね🎶

研修医セミナー

2023年04月28日

こんにちは!獣医師の山野です!

先日研修医セミナーを受講しました。今回のテーマは漢方、鍼灸治療についてでした😳

恥ずかしながら漢方や鍼灸治療についてまったく知識がなく、全てが新鮮でした

 

漢方の成分は花や木の実、樹皮、葉、岩石、化石、哺乳類、昆虫類、貝類など様々です🌸*

漢方薬は自然のものからできている分、副作用が低いものが多いそうです💊

 

漢方は1種類から出来ているのではなく、何種類かを組み合わせて作られています😳

漢方薬の構造を君臣佐使といいます。君薬(主徴を治療する)、臣薬(君薬の補助、佐使薬の暴走を防ぐ)、佐薬(バランスを保つ)、使薬(諸薬を調和する)に分けられます。少なくとも4種類以上の成分からできてるんです😳

 

日本における人間の漢方製剤は医療用のものが148剤、ドラッグストアなどで買える効果が少し弱い漢方製剤が294剤あります。漢方剤の多くは犬猫に安全に使用できますが、安全性試験、有効性試験は行われていないことが多いです。

 

今回は数ある漢方の中でもミズノでもよく使っている小建中湯を紹介します☺️

小建中湯は主に下痢、膵炎、タンパク漏出性腸症、慢性腸炎に使います。小建中湯の使いやすいところは君薬(主徴を治療する薬)が水飴であり、他の漢方薬に比べてわんちゃん猫ちゃんが飲みやすいところです✨✨ 漢方薬は苦くて量が多くて続けられない子が多いのですが、小建中湯なら続けられるという子もいます🦌

 

他にも色々な漢方薬があるので、興味があれば是非ご相談ください😌

 

 

鍼灸は自己治癒力を引き出す治療です💪

 

体を巡る血液や気の通路を刺激することにより、鎮痛や抗炎症作用、運動機能回復、自律神経機能回復、組織再生作用などが得られます🤔

 

鍼灸治療の適応症例として、様々な歩行障害、椎間板ヘルニア、馬尾症候群、顔面神経麻痺、各種関節炎、てんかん発作、前庭疾患、認知障害、腫瘍の疼痛緩和、犬アトピー性皮膚炎、胃腸炎、慢性下痢などがあるそうです😳

 

鍼灸治療については現在ミズノでは行っていませんが、治療に生かせればいいなと興味が湧きました

愛玩動物看護師のための血液検査学ABC

2023年04月28日

こんにちは、看護スタッフのなわいです!

 

先日「愛玩動物看護師のための血液検査学ABC」を受講しました。

 

今回は、血液に使用する抗凝固剤の作用機序や、塗抹標本の作成と評価、血球の大きさや色素の違いによる貧血の違いなど勉強しました!

 

検査を行い数値が正常か異常かという判断だけでなく、そこからどういった病態が考えられるのか、治療を行う上で看護スタッフとして何に注意するべきなのかしっかりとアセスメントできる看護スタッフを目指して頑張ります!

救急セミナー

2023年04月25日

こんには。看護師の田村です。

2か月に1度開催していただいている救急セミナーに参加させていただきました。今回は輸液についてです。

輸液を行う目的として、

・水分バランスの是正

・電解質バランスの是正

・酸/塩基平衡の是正

・血圧や組織灌流の是正

が主に挙げられます。電解質の濃度によりどのように調整するのか、どのように水分のバランスを調整するのかで輸液の決定を行います。

体内の60%は水分でできていますがその内訳は、細胞内40%、間質15%、血管内5%と分けられ、間質液と血管内液は細胞外液に分類されます。体内では細胞内液と細胞外液の間に血漿浸透圧、間質と血管の間にある膠質浸透圧によりバランスが保たれています。

浸透圧とは、半透膜の両側で2つの物質の合計濃度が等しくなるように水分だけが移動する原動力のことを言い、低い側から高い側のみに移動します。体内では細胞膜が半透膜に分類されます。この働きが上手くできなくなることにより浮腫を起こしたり、電解質異常、脱水などを引き起こします。

輸液にはいくつか種類がありますが、細胞外補充液が動物病院では主に使用されます。

生理食塩水、リンゲル液、乳酸リンゲル液、酢酸リンゲル液などがあり、電解質濃度が体内との濃度と近いため等張液に分類されます。

また低張液に分類される輸液製剤には5%ブドウ糖やソルデムがあり電解質濃度が低く細胞内外に補充されます。5%ブドウ糖には電解質を含まず、大部分はすぐに細胞内に取り込まれ水分のみが残るので水分補給として投与されます。

輸液を行うにあたりその子の状態を把握した上での設定が必要になります。必要な輸液剤、輸液量をしっかりと理解し、今後の業務にも取り組んでいきたいと思います。

JAHA新人スタートダッシュセミナー後半

2023年04月23日

こんにちは!

動物看護師の榎澤です。本日第2回のJAHA新人セミナーに参加してきました。

今回は正しい敬語の使い方と仕事になれるための方法について学びました。

敬語の使い方では、電話対応を例に勉強しました。電話では相手の顔が見えず、声のトーンや言葉遣いがより重要になることが分かりました。普段の声よりワントーン上げて相手が聞き取りやすい声で対応していこうと思います。また、仕事を円滑にするために『ホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)』を実践していこうと思いました。

今回のセミナー前半後半を通して社会人としての基礎を学べたので、良いスタートダッシュがきれるよう責任感を持って働きたいと思います!

 

野崎さんセミナー

2023年04月20日

こんにちは!動物看護師の難波です🐈

 

先日、新人8人で野崎さんのセミナーを受講しました。

セミナーでは社会と会社という切り口で学び、専門的知識よりも前に社会人として、人としての大切なことがあるということを再認識しました。

また楽しく仕事をするために、脳の使い方を意識しようということを学びました。
脳はマイナスな思考や言葉に伴って、よりマイナスな方向に働きます。
そして脳は“思考より言葉”を、“言葉より行動”を信用します。

このことを応用し、例えば「疲れた」と考えてしまった時、「今日も頑張った!」などポジティブな言葉に変えて発することで、脳はポジティブな方向に働いていきます。

マイナス思考な時は、変換してポジティブな言葉を発することで、楽しさを忘れずに仕事をしていきたいと思います!

今回学んだことは、すぐに意識したり実践したりできるものなので、活用して日々昇進していきます‼︎

JAHA新人スタートダッシュセミナー

2023年04月17日

こんにちは!

動物看護師の泉山です🐶

先日第1回目のJAHA新人セミナーに参加しました。今回は社会人の心構え、ホスピタリティの心とその表現方法の2つの内容について勉強しました。

人との関わりを円滑にするためのポイントとして、苦手な人にこそ挨拶と感謝の気持ちを忘れず、味方を変えていくことが大切だと学びました。

また、ホスピタリティの心を相手にきちんと伝えるためのカタチとして、声の表情、顔の表情、誠実な態度などがあります。

これらのことを意識しながら、日々スキルアップを目指して頑張ります!

臨床病理症例検討会

2023年04月15日

こんにちは!獣医師の市川です!

先日臨床病理症例検討会に参加してまいりました。

他の病院さんとの合同で実施する検討会なので病院外での治療方針や診断方法を知れる貴重な機会になります。

月一で開催しているので来月も積極的に参加したいです!

リハビリセミナー

2023年04月14日

こんにちは。看護師の田村です。

リハビリ専門外来でお越しいただいている小笠原先生のセミナーに参加させていただきました。今回は減量のお話です。一言に減量と言っても、健康な子が減量するのと病気などでの基礎代謝が低下している子では減量の仕方が変わってきます。

基本的には消費量より摂取量が多いと瘦せることは難しくなります。(摂取量が多すぎると逆に体重増加につながります。)食事量を見直すのは一つのポイントとなります。

また、筋肉をつけることにより基礎代謝が上がり使うエネルギー量が増えるため痩せやすい体になります。

エネルギーの使われ方は、基礎代謝60%、活動代謝30%、食事誘発性熱産生10%と言われています。

・基礎代謝:姿勢を保つ、体温維持、食べ物の消化運動

・活動代謝:動くことによる消費エネルギー

・食事誘発性熱産生:食べるときに使われるエネルギー(主にタンパク質の分解)

栄養素についてもお話いただきました。栄養素には3大栄養素と呼ばれるタンパク質、脂質、炭水化物があり、それにビタミンとミネラルを含めると5大栄養素となります。

栄養バランスとしては、タンパク質(P)13~20%、脂質(F)20~30%、炭水化物(C)50~60%の割合での摂取が良いとされています。タンパク質は筋肉、骨、爪、毛など身体を構成する材料となり、体を動かすエネルギーとしては消費されにくい栄養素です。脂質は1gあたり9Kcalと最も高いエネルギー源となりますが、摂取しすぎると脂肪として蓄えられ、肥満の原因にもつながります。炭水化物はエネルギー源となる糖質と消化吸収されずエネルギーにならない食物繊維に分けられます。

どの栄養素も多過ぎず少な過ぎずバランスが大切です。運動とのバランスもとりながら適切なカロリー摂取を考えていければと思います。

整形セミナー〜前十字靭帯断裂〜

2023年04月08日

こんにちは、獣医師の江木です!

昨日整形セミナーを受講しました。

テーマは前十字靱帯断裂についてでした。

人ではサッカー選手などスポーツ中の発生が多い障害で、聞いたことがある方もいるかもしれません。

犬では、外傷による直接的な原因の他、肥満や加齢による靭帯変性、筋力低下などが間接的な原因となって発症します。

前十字靭帯は膝が前方へ移動するのを制御している靭帯なので、これが切れると膝が通常より前方へ移動し、関節が不安定になるため跛行がみられます。

今回のセミナーではレントゲン検査で前十字靭帯断裂診断時にチェックすべきポイントを学びました。

確認すべきポイントは、

・関節液が関節包内に貯留することで関節包外にある脂肪が押し出され認められる像(fat pad sign)

・骨棘形成

・脛骨前方変位

で、これにより前十字靭帯断裂を強く疑うことができます。

しかし、腫瘍や膝蓋骨脱臼、免疫介在性関節炎、感染性関節炎などでもこれらのレントゲン所見がみられることがあり診断には注意が必要です。

整形疾患の診断時には、整形疾患以外の疾患の除外と、年齢・犬種・性別、経過、視診、触診がとても大切なので、これからもレントゲン検査所見ばかりに注目しすぎないよう気をつけていきたいと思います。