こんにちは。看護師の田村です。
リハビリ専門外来でお越しいただいている小笠原先生のセミナーに参加させていただきました。今回は減量のお話です。一言に減量と言っても、健康な子が減量するのと病気などでの基礎代謝が低下している子では減量の仕方が変わってきます。
基本的には消費量より摂取量が多いと瘦せることは難しくなります。(摂取量が多すぎると逆に体重増加につながります。)食事量を見直すのは一つのポイントとなります。
また、筋肉をつけることにより基礎代謝が上がり使うエネルギー量が増えるため痩せやすい体になります。
エネルギーの使われ方は、基礎代謝60%、活動代謝30%、食事誘発性熱産生10%と言われています。
・基礎代謝:姿勢を保つ、体温維持、食べ物の消化運動
・活動代謝:動くことによる消費エネルギー
・食事誘発性熱産生:食べるときに使われるエネルギー(主にタンパク質の分解)
栄養素についてもお話いただきました。栄養素には3大栄養素と呼ばれるタンパク質、脂質、炭水化物があり、それにビタミンとミネラルを含めると5大栄養素となります。
栄養バランスとしては、タンパク質(P)13~20%、脂質(F)20~30%、炭水化物(C)50~60%の割合での摂取が良いとされています。タンパク質は筋肉、骨、爪、毛など身体を構成する材料となり、体を動かすエネルギーとしては消費されにくい栄養素です。脂質は1gあたり9Kcalと最も高いエネルギー源となりますが、摂取しすぎると脂肪として蓄えられ、肥満の原因にもつながります。炭水化物はエネルギー源となる糖質と消化吸収されずエネルギーにならない食物繊維に分けられます。
どの栄養素も多過ぎず少な過ぎずバランスが大切です。運動とのバランスもとりながら適切なカロリー摂取を考えていければと思います。