こんにちは、獣医師のあさぬまです。
先日、東京で行われたJAHA(日本動物病院協会)の年次大会に参加しました。
2日病院を臨時休診にさせていただき、スタッフ全員で参加する機会をいただきました。
たくさんの飼い主様、動物にご迷惑をおかけしました💦ご不便をおかけして申し訳ありませんでした。
年次大会のプログラムは、獣医師向けのものと、看護師向けのものがありました。
獣医師向けのものでは、症例報告会や、実際に遭遇した病気に対し、どう考え、どう検査を行い、どう解釈するべきか?
について内科専門医の先生方を交えてディスカッションできる貴重なものでした。
また、プログラムの最後には記念講演として、大阪で宮田運輸という運送会社を経営されている宮田様に講演をいただきました。
宮田様はこどもミュージアムプロジェクトといって、運送業で使用するトラックなどに子供の描いた絵を貼って走らせる。
という取り組みを行っています。
トラックが起こす事故を無くすにはどうしたらいいのか?マイナスなイメージもあるトラックをどう社会に活かすか?
を考えて始めた取り組みとのことでした。
お話の中でとても印象に残ったことは、
「会社をよくするではだめ。地域をよくする。地域をよくするでは不十分。未来をよくする」ということでした。
ついつい、身近な部分にスポットをあててみてしまいがちですが、結局、今行っている取り組みが、
地域から、もっと言えば未来からどう思われるか?未来の役にたつにはどうすればいいか?
を考え行動しなければいけないのだと考えさせられました…。
日々の中で、問題点や、うまくいかなかったところ、反省すべきところに対し、真摯に受け止め考えることは大事です。
しかし、それを活かすことがもっと大事で、未来につながる形に活かすことを常に考える必要があるとお話しされていました✨
トラックが事故を起こさないために…。
でも、自社のトラックがよくなっても、地域のトラックがよくならないと、事故は無くならない…。
自社のトラックによって、世界のトラックがよくなれば、将来トラック事故は無くなるだろう…。
そう考えて、トラックに子供たちの描いた絵をパッキングすることを思いついたそうです。
その絵を見た多くの方から、たくさんの応援のメッセージをもらったり、気軽に手を振ってもらったり、
今までのトラックからは想像もできないことが起こり、今や取り組みは自社のトラックのみにとどまらず、
意思に共感する全国のトラックなどに広がりを見せ、海外でも取り組みが進んでいるようです。
まさに、自社のみならず、地域や世界をよくすることにつながっているようです😊
(一般社団法人こどもミュージアムプロジェクト協会ホームページより抜粋)
私たちも、目の前の動物を救うことはもちろん。
動物の健康を通じ、一緒に暮らす飼い主様の心を助け、地域の活性化につながるような取り組みを考え行動していきたいな。
と感じるとても良い講演でした。
これからもスタッフ一丸となって頑張りたいと思います!!