セミナー参加報告

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VETS ACADEMY 外科看護コース

2021年12月21日

こんにちは、看護師の松下です。

先日、VETS ACADEMYさん主催の外科看護コースの第二回セミナーを受けました。今回は術前準備についてでした。

術前準備は看護師が一部行うこともありますが、円滑に手術を進めるためにとても重要です。具体的には器具の準備や麻酔器のチェックなどをします。また動物に対しては手術が安全に行えるか検査をしたり、血管確保のための留置を入れたりします。

手術はどんなに健康な子であってもリスクがあるものです。準備をしっかり行うことでそのリスクを少しでも減らすことができます。

実際にセミナーを受けて準備することはたくさんあるんだなと感じたとともに、安全な手術を行うには事前のチェックが重要だと思いました。看護師として手術がスムーズに行えるようにしっかり準備できるようになりたいです。

VOAアドバンスセミナーその!

2021年12月20日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

今年はまだ雪が降りませんね…。

北海道にいた期間が長かったせいか、雪が降っているのを見ると、冬が始まった気がします❄

雪が降ったら降ったで、除雪や運転が面倒なので、降ってほしいやら、欲しくないやら複雑な気分ですね💦

 

さて、先日整形外科団体のVOAが主催するアドバンスセミナーにオンラインで参加してきました。

今回のテーマは「整形外科手術にまつわる感染症」でした。

実際の話は、整形外科に限らず、手術時の抗菌薬の適正使用の話や、一般的な感染症の話でした。

感染症…と聞くと、多くの方が、今世界を揺るがす「新型コロナウイルス感染症」や「狂犬病」のような、

感染する病気をイメージすると思います。

しかし、実際手術時や普段の診察の中で問題になるような感染症は、

本来動物の身体の中に常在する細菌が原因となる病気。です。

つまり、どこか変わった場所に出かけるでもなく、他の動物と触れ合うわけでもなく、同居の動物が病気をしているわけでもなく、

感染症にかかります。

裏を返すと、どんな細菌やウイルスが感染しているかわからない感染症。は実際は多くなく、

感染する臓器ごとにかかりやすい細菌が存在します。

たとえば、皮膚であればブドウ球菌、膀胱や肛門周囲であれば大腸菌、耳の中や湿った場所では緑膿菌。

などのように敵がある程度予想できることが多いです。

従って、どのような抗菌薬を、どのくらいの期間飲めばいいか?もある程度決まっています。

しかし、動物は毛があり、傷を舐めることがあるため、人間ほど清潔に保つことが難しいです。

そのため、今まではついつい心配なので、抗菌薬を処方してしまうことが獣医療の世界では多くありました。

 

昨今、耐性菌が問題になるにつれ、

動物医療でも抗菌薬を極力減らす工夫がとられています。

たとえば、避妊去勢手術後に抗菌薬を投与しない。消毒で対応できる部分は消毒にする。などですね。

当院でもまだまだ抗菌薬使用に関しては世界基準ではないですが、

将来的に人と動物が安全に共存できるように、今後抗菌薬の投与に関して見直していきたいと思っています。

 

また、セミナーでは、

多くの手術部位の感染症は、動物病院ではなく、飼い主への聞き取り調査の結果判明している。といっていました。

つまり、手術部位に生じた感染症は、獣医師や動物看護師の治療で治っているわけではなく、

動物の自己治癒力や飼い主様の看護で治っているわけです。

手術部位に生じた問題を素早く飼い主様から教えてもらうことで、獣医師は安心して

抗菌薬を処方しない!という選択肢をとることができます。

ぜひ、気になることがあればいつでも教えていただければと思います!

VOA整形外科セミナー

2021年12月20日

こんにちは!

獣医師の石井です。

 

先日、VOAの整形外科セミナーを受講しました。

今回は、実習でした!

骨折などの治療で用いられる、プレートとそれを留めるためのスクリューについて教えていただきました。

スクリューの種類や選び方、プレートの正しい留め方を教えていただき、模型を使って、練習しました。

きちんとしたプレートやスクリューを選んで、正しく使用しないとせっかく手術しても折れてしまうなどのトラブルにつながる可能性があります。

しっかり治してあげられるように勉強したいと思います。

飼い主様セミナー 犬のデンタルケア特集

2021年12月20日

こんにちは!獣医師の市川です!

本日は「家庭でできるデンタルケア特集🦷」ということで飼い主様にワンちゃんと一緒にお越しいただき、歯ブラシの実習とともに歯の手入れに関してセミナーを開かせていただきました。

ワンちゃんのお口のトラブルで最も多い問題としては歯周病が挙げられ、歯肉炎と歯周炎に大別されます。

前者が治療で治る可逆的な変化である一方で、後者に関しては一度進行してしまうと戻らない変化であると言われています。

歯周炎の治療に関しては全身麻酔下でのスケーリング処置や抜歯が必要になってくるため、まずは家庭でのホームケアとして歯みがきなどが大切です。

今回はそんな歯周病の進行の程度やよくある質問を簡単にまとめさせていただき、デンタルケア製品に関して学んでいただきした。

また後半は実際に手を動かして実習を行いました。

多くの飼い主様がそれぞれすでに歯の手入れに挑戦されていて意識の高さに我々獣医師も驚かされました。

一方でなかなか上手くできない様子も見受けられ、ほんの少しだけお力添えをさせていただきました。

実際にワンちゃんの性格のために歯みがきが上手くできる子とできない子がいますが、そんな方に少しでも歯みがき以外のデンタルケアの方法を学んでいただければ嬉しいです。

内科セミナー

2021年12月20日

こんにちは、獣医師の井上です。

先日内科学セミナーを受講しました。

今回の内容は前回に引き続き肝臓についてでした。

肝臓というのは難しい臓器で多くのダメージを受けないと症状として出てこない臓器でもあります。

それにより、血液検査やエコーをしてもどんな病気なのか分からないことも多くあります。そのような場合は、CT、内視鏡や開腹と麻酔をかけて検査をし、病気を発見する必要性が出てくるのです。

それでも肝臓の数値に異常が認められた時はエコーで分かることや診断できる病気も多くあるので、健康診断等で肝臓の数値に異常が認められた時はエコー等のワンちゃん猫ちゃんに負担がかからない方法で病気を見つけていければと思います。

それでも分からない時は麻酔をかける検査もあるということは考えていただけたら治せる可能性も上がるかなと思うので、考えてみてあげて下さい。

VOAアドバンスセミナー

2021年12月15日

こんばんは、Dr.スゴウです。

VOAという整形外科の協会主催のwebセミナーを受講しました。

今回のテーマは椎体固定でした。

椎体固定というのは脊髄神経が通っている首からお尻までの背骨(頚椎〜仙椎)に骨折や不安定性が生じる病態の時に神経が圧迫される事で神経障害が生じるのを防ぐため、プレートやピン、骨セメントを用いて正しい位置に椎体を固定する事です。

椎体に不安定性を生じる病気として、犬も猫の骨折、小型犬では環椎軸椎不安定症、大型犬ではウォブラー症候群、馬尾症候群、小さい子から大きい子まで様々な病気があります。

椎体固定は首の椎体(頚椎)、胸の椎体(胸椎)、腰の椎体(腰椎)で椎体の形が大きく変わり、神経、血管の走行する場所も大きく変化します。

そのため、椎体固定をする際に神経や血管などの重要な構造物を損傷しないようにCTやMRIでどの位置にプレート、スクリュー、ピンなどを打てば良いか、その位置でしっかり固定が可能かを見極めた位置決めがとても重要になってきます。

経験とセンスが問われる非常に難易度の高い手術で大きな合併症もありますが、そのままでは命が危ない子や一生歩けないかもしれない子を救うことができる手術になります。

皮膚科セミナー

2021年12月15日

こんにちは!獣医師の市川です!

今月も皮膚科セミナーに参加しました!

今回のテーマは「皮膚炎💥」ということで、前回のテーマであった感染症との鑑別のために必要な疾患群について勉強しました。

感染症も皮膚炎も皮膚に炎症が起こる可能性がありますが、感染症が動的な剥奪病変と表現できる一方で、皮膚炎は静的な炎症病変と表現されるほど、経過を見た時の広がりに関して大きな違いがあります。

皮膚炎の疾患としては、アレルギーによるもの、アトピー体質によるもの、脂漏体質によるものに大きく分類され、それぞれが異なった特徴を有します。中でもアレルギーに関しては経過や症状の発症時期などからおおよその分類ができるため飼い主様からの経過のお話がとても大事だと感じました。

減ってはいるものの冬になってもやはり多い皮膚疾患をしっかり診断治療できるよう精進したいです。

 

画像診断セミナー(実習編)

2021年12月13日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

もうすぐクリスマスですね🎄

クリスマスシーズンになると誤食トラブルがふえます。皆さん気をつけてくださいね!

 

さて、先日画像診断セミナーの実習を行いました。

今回のテーマは超音波ガイド細胞診です。

体の中に異常を発見した場合、超音波だけでは基本的にそれが良性か悪性か区別がつきません。

そのため、その病変に対して細胞診を行い、細胞を確認することで診断をつけます。超音波ガイド細胞診は麻酔を必要とせず、診断に繋げられるため、動物の負担を減らすことができるとても良い方法です。

しかし、動く動物の体の中の数センチの病変を検査することは容易ではなく、熟練した技術が必要となります。

もちろん、実際の動物で練習するわけにもいかないので、今回はフルーツゼリーを用いて練習を行いました!

動物と同じとはいかないですが、ゼリーの中の奥のパイナップル🍍に針を刺すにはどうすればいいのか?など、考えながら、とても良い実習になりました。

 

少しでも動物の負担を軽くすることができるよう、日々練習したいと思います!

画像診断セミナー

2021年12月10日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

寒い日が多くなってきました。

皆さん冬支度はお済ませですか?

私は先日、車のタイヤをスタッドレスに変えてきました!

雪が降るかはわかりませんが、いざっていうときに慌てないために何事も準備が肝心ですね。

 

さて、先日画像診断のオンラインセミナーに参加してきました。

今回のテーマは、「消化器疾患の画像診断」です。

消化器疾患の中でも特に、小腸を中心に多数の病気や動画を交えて解説をしていただきました。

小腸の病気は、多くの場合慢性的な嘔吐や下痢が症状として認められます。

小腸は非常に長く、病気が存在する場所が小さいこともあるため、見逃さないように検査するためには、

・絶食、絶水

・排尿、排便を済ませる

・毛を刈る

などの事前準備が大切です。

また、超音波検査で見つかった異常が、悪性腫瘍なのか、炎症反応なのか、正常所見なのか?

は、重なり合う部分もあるため、確定診断には内視鏡検査が必要になることが多いです。

しかし、麻酔をかけなくても検査が可能な超音波検査で病気が推測できたり、

病気のある場所が特定できることで、次の検査(内視鏡か、手術か、内科治療か)の道筋を立てられることが多いため、

非常に有用です。

当院でも治りが悪い下痢や嘔吐、食欲不振の場合、積極的に超音波検査を推奨しています。

なにかお困りのことがあれば、遠慮なくお申し付けください。

臨床病理症例検討会

2021年12月09日

こんにちは!獣医師の市川です!

今回も臨床病理の症例検討会に参加してまいりました。

普段診断治療していく上で判断に苦しむことも度々ありますが、専門医の先生のご教授の元、直接方針に関してのご相談ができるのはありがたいなと感じました。

今回学んだことを活かせるよう精進致します。