リハビリセミナー
2022年09月17日
こんにちは😃
獣医師の足立です🐰
先日、リハビリ専門医の小笠原先生によるシニアセミナーを受講させていただきました。今回のテーマは、シニア期の栄養リハビリテーションでした✨
身体の約60%は水分!と半分以上が水分を占めていますが、身体の約20%はタンパク質でできています。このタンパク質から、臓器や皮膚、爪、毛、ホルモン、血液、免疫成分など、重要な物を作り出しています。シニア期の管理として重要となるのがこのタンパク質となるため、今回はタンパク質についての栄養学を学びました。
タンパク質の構成成分はアミノ酸です。アミノ酸は自然界では数百種も存在しているそうです。体内で合成できる非必須アミノ酸は、人では11種。体内で合成できず食事から栄養として摂取が必要な必須アミノ酸は、人では9種となります。この必須アミノ酸は、犬では10種、猫では11種となるそうです。必須アミノ酸の中でも、バリン・ロイシン・イソロイシンという3つのアミノ酸が重要で、タンパク質を合成する必須アミノ酸の30〜40%を占めているそうです。
リハビリいわゆる筋トレと、タンパク質合成の関係がリハビリには重要となります。ただ単にタンパク質を摂取するよりも、筋トレ後にタンパク質を摂取した方がタンパク質合成力がUPするそうです!また、タンパク質摂取のタイミングは、筋トレ後1〜2時間がゴールデンタイムとなるそうです!!筋タンパク質の合成は、筋トレ後24時間続くそうなので、タンパク質の摂取は筋トレ後24時間は意識した方がいいそうです!!!
では、どのようなタンパク質を取るといいのでしょうか?食材の中で最強のタンパク質となるのは、肉、卵、牛乳、大豆です。良質なタンパク質の指標はアミノ酸スコアというもので示されます。脂質代謝異常のある子は鶏むね肉がベストだったりと、タンパク質の含有量や脂質の含有量によって、どんなタンパク質を取った方がいいのか?が変わります。筋タンパク質は必須アミノ酸でしか合成されない上、人だと9種のうちどれかが欠けていても合成されないため、アミノ酸をバランス良く摂取することが望ましいです。
筋肉単位での栄養学を深く学べたので、今後のリハビリやシニア期の患者さんの診察に活かしていきたいと思います✨