こんばんは、獣医師の江木です。
先日、第3回研修医セミナーを受講してきました!
今回のテーマは救急で、①痙攣発作、②ワクチン副反応、③突然の心肺停止についてでした。
①痙攣発作
体が突然震え始めることで気が付くことが多いですが、実は痙攣発作にはいくつかのタイプがあります。体の一部のみが痙攣するものから全身に起こるものなど様々です。
もし痙攣している様子を見た場合や、発作なのか分からない場合、可能であればその様子を動画で撮影しご相談ください。
またその際、命にかかわる発作であれば治療が必要となるため、1日に何回その様子が見られるかと、1回何分続くかもお伝えいただければと思います。
②ワクチン副反応
ワクチンの副反応といえば、人におけるコロナワクチン接種後の発熱や倦怠感を思い浮かべる方も多いでしょうか。
わんちゃん、ねこちゃんの混合ワクチンや狂犬病ワクチン接種後にも副反応がみられることがあります。
特に命にかかわる重度の症状は接種後60分以内(多くは30分以内)に起こり、ぐったりと力が抜けた状態になったり、呼吸が苦しそうになったりします。
他にも中等度〜軽度の副反応として、皮膚症状(痒がる、赤く腫れるなど)や消化器症状(嘔吐、下痢など)があります。
これらの副反応が起こってしまっても日中であれば対応可能な動物病院が多いため、午前中のワクチン接種をお勧めしています。
③突然の心肺停止
心肺停止は心臓と呼吸が止まっている状態で、全身に血液と酸素を送れなくなっているため、いち早く心臓を動かしてあげる処置をする必要があります。
心肺停止になるかならないかとは関係なく、意識状態が低かったり、呼吸の様子がいつもと違うと思った時は、なるべく早めに病院へ連れて来てあげてください。
救急の処置を必要とする命を救えるよう、沢山の知識と技術を今後も吸収していきたいと思います!